その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

ロンドンマラソン完走記 (その1) 【起床~スタート】

2012-04-24 17:50:26 | ロードレース参戦 (in 欧州、日本)
 2012年4月22日

 朝6時、カーテンに差し込む陽の光で目が覚めた。「曇り時々雨という昨日の天気予報は何だったのか?」という言いたくなるほど、雲ひとつない晴天。ベットから起きて、思わずガッツポーズ。あとは、なんとかこの天気が昼過ぎまでもって欲しいと祈りながら、出発の準備にはいる。

 「ロンドンマラソンのコースは、水分補給地は沢山あるが、食料(バナナとか)は出ないので、お腹が空かないように朝はしっかり食べた方がよいよ」という経験者のアドバイスに従い、前日にジャパンセンターで購入した切り餅4切れをコンロで焼いて、インスタント味噌汁にぶち込んで、食べる。加えて、スタート前の最後のエネルギー補給用に、おにぎりを1個作って、バナナと一緒に荷物に詰め込んだ。

 地下鉄・列車の遅延がないかネットで最終確認。あわせて、ブログに頂いた応援メッセージにも急ぎお礼。そして、9時45分のスタートにあわせて、7時20分に自宅を出た。今回はブログ仲間のYさんと、Tube車内で待ち合わせ、会場まで一緒に行くことになっている。日曜日の朝だというのに車内はもうランナー達でいっぱいだ。Yさんと無事落ち合い、今日の天気、レースのことなどを軽く話しながら、ロンドンの東方にあるブラックヒースにある会場に向かった。今回は、待ちに待ったレースと言うこともあってか、柄にも無く緊張していたので、話し相手になってくれる人がいるのはとてもありがたかった。(Yさん、ありがとうございました)

 ロンドンブリッジでTubeから列車に乗り換え、最寄り駅ブラックヒース駅で下車。朝日が眩しいぐらいだ。予定通り8時半過ぎに会場付近に到着。青空と朝日に映える芝生が何とも美しい。会場は既にランナー達で一杯で、着替えたり、準備運動をしたり、トイレを待っている。実は、このトイレが曲者で、20メートルはあるかと思う行列ができていて、結局順待ちに20分以上もかかった。あせる気持ちを抑えて、トイレ待ちの時間もストレッチで準備体操。

(Blackheath駅にて)


 

(出発地点エリアに向かうランナー達)


 トイレが済んだら、いよいよランナー専用エリアに入って、荷物をトラックに預ける。スタートエリアが違うYさんとも互いの健闘を祈ってここで別れる。レース前最後のおにぎりと水を飲む。これで全ての準備が完了。あとはスタートするだけだ。不思議だったのは、昨年、一昨年にロンドンマラソンを応援したときにあれほど目にした仮装ランナーが回りには殆ど居ない。たしか、申し込んだときに、4時間前後の目標タイムを自己申告したためか、周りは真面目なランナーが多いようで、お祭り気分は半分で、あとは記録を狙う意欲のオーラが皆あふれ出ている。

(ランナーエリアの入り口)


(スタート地点へ向かう)


 スタートエリアは私のブルースタート・エリアのほかにも、近隣にレッドとグリーンとで計3箇所ある。総勢4万近くのランナーが走るわけだから壮観なわけだ。

(スタートエリアでスタートを待つランナー)


(背中の熊さんが可愛い)


 今回の目標は、絶好調なら自己ベスト(3.58.45)更新、できれば4時間切。そのためには、左手首につけたラップ一覧にあるように、マイル9分9秒が平均ラップ。頭の中の理想的展開は、前半はマイル8分45秒ぐらいで刻み、後半疲れたら9分15秒で持ちこたえて、4時間ギリギリでゴール。この天気なら行けるかも・・と思う一方で、ふと我に返る。「いかん、いかん。このレースは、職場の同僚、ブログやフェイスブックのみんなから激励されたように「Enjoy」が大前提なんだ。記録は2の次」と、言いきかせる。こんな大舞台で走れることはそうはないんだから、タイムなんかより、とにかく目一杯ロンドンマラソンを楽しまねば。

 さあ、いよいよスタートに向けてカウントダウンが始まった・・・

(つづく)


コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする