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著者の姜さんはTVのニュース番組でコメンテーターとして出演しているのをたまに見ています。落ち着いたアカデミックな語り口に不思議な説得力を感じる人という印象です。本書は2008年に出版された本で、当時はベストセラーの一覧に名を連ねていたので気になっていた一冊でした。夏目漱石とマックス・ウェーバーの作品や思想を引用しながら、「私」「金」「青春」「宗教」「労働」などの哲学的テーマについて語ります。
ただ、残念ながら本書は私には合わない一冊でした。筆者の頭に浮かんで来た考えをとりとめもなく文章にしたような叙述は、まどろっこしくて、イライラするぐらいです。中身も、学識の引き出しからテーマに合うものを適当にあてはめたパズルのようなもの(それはそれですごいのでしょうが)で共感できるものではありません。
アマゾンのレビューでも賛否両論に分かれているのを見て、私が必ずしもマイノリティでないことは確認できましたが、この本に共感する人もいるんだとちょっとびっくり。それより何よりも姜さんの好印象が一気に崩れたのが残念でした。
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