有名なダンサーであり振付家である近藤良平さんが演出・振付するコンテンプラりー・ダンスの公演に家人と行ってきた。ダンスの公演というのは全くの初めてだし、近藤良平さんは以前NHKの「サラリーマン・NEO」で馴染みがあったので、どんな舞台かワクワクで会場へ。
《東京芸術劇場のプレイハウスもはじめて。なかなかモダンなホール》
プロのダンサーとオーディションを経た一般ダンサー、合計40名余りが舞台狭しとばかりに踊る(いわゆる「踊り」というよりは、半分「演技」のようなところが多い)。いくつかのエピソード(場面)を集めて2時間余り休憩なしで一気に進んだ。
正直、エピソードの意味合い(メッセージ)は殆ど分からなかったが、動きや場が何となく可笑しかったりするし、全体を通じて楽しい雰囲気に満ち溢れる、新年の幕開けに相応しい公演だった。タイトルからして、現代社会のおかしなところをダンスを使って表現しているのかと思ったけど、演出家の真の意図は良く分からない。まあ、楽しければ良いのかな。
ダンサーの中では、篠原ともえさん(この方、昔のかっ跳んだトンデモ娘のイメージと全然異なり、舞台映えする綺麗な大人の女性になっていて驚いた)やたむらぱん(田村歩美)さんの存在感が光ってた。近藤さんは3,4回ほど小林十市さんと一緒に踊るシーンがあったけど、二人とも流れるような体の捌き、表現力はさすがで、見入ってしまう。一般の人たちもしっかりした動きで、こと踊りにかけてはあまりプロとアマの差(近藤さん、小林さんを除く)は感じなかったかも。
初めてなので比較対象が無いのだけど、初ダンス観劇の感想は、ダンスも演劇もバレエもオペラもどこかが相似形だなあと感じ。ダンスの動きはバレエに通じているところもあるし、今回のスクリーンの影絵を使った美しい演出は、似た演出をオペラでも見たことがある。似ているけど、微妙に表現の仕方が違い興味深い。
また機会があれば見に行ってみたい。
日程
2015年1月16日(金)19:00、17日(土)14:00/18:00 会場
プレイハウス構成・演出・振付近藤良平
出演
北尾亘、小林十市、近藤良平、篠原ともえ、清水ゆり、スズキ拓朗、
たむらぱん、デシルバ安奈、那須野綾、野坂弘、三輪亜希子(50音順)
+一般参加のみなさん
安部萌・有泉汐織・石和田尚子・イノッチ(日比野雅彦)・梅村綾子・大西彩瑛・小川しおり・後藤愛香・小林らら・重岡漠・四戸賢治・柴田真梨子・柴田有紀・清水美紗都・SEI(木皮成 改め)・鷹野梨恵子・高間淳平・中島詩織・引間文佳・深堀絵梨・細谷彩佳・まつい綾・松尾望・宮内愛・村上渉・森一生・もりいわひろふみ・山口夏絵・優莉菜・吉澤慎吾
スタッフ
アートディレクター:遠藤豊 オトエトセトラ:田村歩美(たむらぱん)
コスチュームディレクター:篠原ともえ 演出助手:渡邊千穂
舞台監督補:河内崇