その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

藤原歌劇団 「ノルマ」

2017-07-03 20:57:40 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)


 アリア「清らかな女神よ」は何度もCDで聴いてるけど、オペラ自体は観たことないので楽しみにしてました。

 終始良かったのは、ノルマを演じた小川里美さん。気高い王女を熱演。映える舞台での立ち姿が様になってました。

 ただ、その他の歌手陣もオケも演出も特に特筆する不満はなかったですが、何故か舞台が淡々と流れていく気がして、全体的な満足度はもう一歩だったのが残念でした。


2017年7月2日(日)
日生ホール

『ノルマ』 (Norma)
作曲:ヴィンチェンツォ・ベッリーニ

総監督 折江 忠道
指揮:フランチェスコ・ランツィッロッタ
演出:粟國 淳

ノルマ:小川里美
アダルジーザ:米谷朋子
ポリオーネ:藤田卓也
オロヴェーゾ:田中大揮
クロティルデ:但馬由香
フラーヴィオ :小笠原一規

合唱 藤原歌劇団合唱部/びわ湖ホール声楽アンサンブル  
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
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素晴らしいシーズンの締め パーヴォ・ヤルヴィ/N響Cプロ/ シューベルト 交響曲 第8番 「ザ・グレート」他

2017-07-03 07:30:00 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)


 N響今シーズン最後の定期演奏会です。雨こそ降ってないけど、水分が滴り落ちるような空気を掻き分けるように、NHKホールへ。私が到着時点でD,E席は既に完売でした。

 シーズン締めくくりに相応しい大熱演でした。パーヴォさんの「ザ・グレート」はメリハリ効いて、造形が明確。N響も弦管のバランス抜群の秀演です。第4楽章は弦の重層的なアンサンブルに鳥肌が立ちました。この曲、それほど多くの生演奏に接したことがあるわけではありませんが、「こんな音楽だったんだ」だと気がつかされることが幾度も。

 前半は、シューマンプログラム。ただ、週中の疲れによる体調不調で、情けないことに集中力不足。「ゲノヴェーヴァ」はこれからの物語を暗示するスケール感豊かな音楽でしたが、自分自身はぼーっとしてました。

 2曲目のチェロ協奏曲はターニャ・テツラフの独奏。彼女の演奏は、以前マーラー・チェンバー・オーケストラとの共演を聴きましたが、今日も滑らかで優しい音色。会場を暖かい空気で包み込む演奏で、私も別の世界に入り込んでしまい撃沈。

 パーヴォさんとN響、来季も大いに期待です!


第1863回 定期公演 Cプログラム
2017年7月1日(土) 開場 2:00pm  開演 3:00pm
NHKホール

シューマン/歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲
シューマン/チェロ協奏曲 イ短調 作品129  
シューベルト/交響曲 第8番 ハ長調 D.944「ザ・グレート」
 
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
チェロ:ターニャ・テツラフ

No.1863 Subscription (Program C)
Saturday, July 1, 2017  3:00p.m.  (doors open at 2:00p.m.)
NHK Hall  

Schumann / “Genoveva”, opera op.81 - Overture
Schumann / Cello Concerto a minor op.129
Schubert / Symphony No.8 C major D.944 “Die Große”

Paavo Järvi, conductor
Tanja Tetzlaff, cello
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