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お正月に空海を描いた小説を読んでその人となりに興味を持った。もう少し知りたいと思い、空海だけでなく、関連の美術についても触れてある本書を図書館で見つけ、借りて読んでみた。ネット情報だと、丁度、本書が発刊された2011年に同名の展覧会が開かれていたようなので、イベント便乗本かもしれない。
中身は極めて分かりやすい。カラー図表入りで代表的な密教美術を紹介してくれているし、空海についても、基本的な仏教上の位置づけや一生の足取り、その思想などが記述されている。私にとっては、小説で読んだ人間空海を客観的に捉える機会となった。
ただ、これで空海や密教が分かった気になったら、それこそ空海さんに怒られるだろうから、もう少し掘ってみたい。
京都には何度か行っているが実は東寺には行ったことが無い。ましてや、高野山金剛峯寺は近づいたこともない。行っておきたいリストに加えておこう。
第一章 密教美術から空海を読み解く
第二章 密教は仏教のなかでどのような位置づけにあるのか
第三章 空海は密教をどうして取り入れようと考えたのか、密教は日本でどのように広まったのか
第四章 史実から迫る空海の実像
第五章 空海の思想とはどのようなものなのか
第六章 知っておきたい空海の名文とその背景