こちらもロードショーで観たかったが、機会を逸した作品。夏休みのロンドン行の機内で観れた。
ベトナム戦争に関しての政府の情報秘匿に挑むワシントン・ポストのジャーナリストとその女性社主を軸に、ジャーナリズムについて描く社会派映画。監督はスピルバーグで、原題は"THE POST"。
紙・ネットを問わずメディアに、いかさま情報・フェイクニュースがあふれるこの現代社会の中で、ジャーナリズムの役割、質とは何かを正面から問う本映画の意義は高い。真実を明らかにし、国民・市民にメッセージを伝えるには、志、勇気、コストが必要だということが良くわかる。今のジャーナリズムが何と軽く見える事か。
メリル・ストリープ、トム・ハンクスという超大物俳優が演じるだけあって、作品全体の安定感は抜群だ。ストリープは父親から引き継いだ社主としての責任感を力みなく自然体で演じていた。
最近では、新聞メディアを扱った映画としては「スポットライト 世紀のスクープ」(監督トム・マッカーシー、2015)があったが、それと同様に良質の一本である。
キャスト
メリル・ストリープ:キャサリン・グラハム
トム・ハンクス:ベン・ブラッドリー
サラ・ポールソン:トニー・ブラッドリー
ボブ・オデンカーク:ベン・バグディキアン
トレイシー・レッツ:フリッツ・ビーブ
ブラッドリー・ウィットフォード:アーサー・パーソンズ
アリソン・ブリー:ラリー・グラハム・ウェイマウス
マシュー・リス:ダニエル・エルズバーグ
スタッフ
スティーヴン・スピルバーグ:監督
ティム・ホワイト:製作総指揮
トレヴァー・ホワイト:製作総指揮
アダム・ソムナー:製作総指揮
トム・カーノウスキー:製作総指揮
ジョシュ・シンガー:製作総指揮
リズ・ハンナ:脚本
ジョシュ・シンガー:脚本
ジョン・ウィリアムズ:音楽