リンドン・ジョンソン元大統領(1908年8月27日 - 1973年1月22日)がケネディ大統領の暗殺に伴い、副大統領から大統領となり、ケネディの政策を継いで、公民権法を成立させる過程を描く。観た後に知ったのだが、監督は私の大好きな『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー。地味で硬派なトピックを、重厚かつ質の高い作品に仕上げている。
正直、リンドン・ジョンソン大統領は、地味でベトナム戦争を始めた泥沼化させた大統領ということで、私自身のイメージは良くなかったのだが、自分の無知に気づかさせてくれた映画だった。ケネディが打ち出した公民権の法案を引き継ぎ、基盤である南部の支持勢力が反対する中、押し切って歴史的な立法にこぎつけているのだ。
もともとはワシントンの党内実力者として、意見調整が得意分野で、どちらかというと影のボス的存在(昔の自民党の金丸さんのような感じ?)であったこともわかる。ケネディ政権内をジョンソンの視点で描かれているのを見るのも興味深かった。
作品を支えているのは主演のウディ・ハレルソン。私にはあまりなじみはない俳優さんだが、民主党予備選での人気絶頂のケネディとの対決する悩み、カヤの外的であった副大統領時、そしてケネディを引き継いで大統領となっての決意と行動などが、リアリティたっぷりに演じられていた。
政治モノが好きな方にはお勧めしたい映画だ。
キャスト
ウディ・ハレルソン:リンドン・B・ジョンソン
マイケル・スタール=デヴィッド:ロバート・F・ケネディ
リチャード・ジェンキンス:リチャード・ラッセル
ビル・プルマン:ラルフ・ヤーボロー
ジェフリー・ドノヴァン:ジョン・F・ケネディ
ジェニファー・ジェイソン・リー:レディ・バード・ジョンソン
スタッフ
ロブ・ライナー:監督
マーティン・シェイファー:製作総指揮
ジョーイ・ハートストーン:脚本
マーク・シェイマン:音楽