その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

マラソン大会口実のプチ茅野・蓼科旅行

2019-09-12 07:30:00 | 旅行 日本


<こんな気持ちよいドライブは久しぶり>

縄文の里マラソン大会出走にあたって、今回は前泊してプチ信州観光を楽しみました。東京から中央高速を下って諏訪南インターで降り、まずは、マラソン大会の会場エリアにある尖石縄文考古館(とがりいしじょうもんぶんかかん)へ。

今回のマラソン大会申し込みで知ったのですが、この茅野・諏訪のエリアは縄文・弥生の時代には数多くの集落が存在し、今では古代遺跡の宝庫なのですね。この考古館では、この近辺で発掘された2つの国宝の土偶を初め、土器や石器類などが数多く展示されています。


<赤が縄文遺跡、青が弥生遺跡。中央の水色は諏訪湖>

やはり2つの国宝の土偶には驚きを禁じ得ません。紀元前3000年頃、すなわち今から5000年も前の土偶がほぼ完全な形で現代においてその姿を現すなんて、それだけで感嘆します。ガラスケースに収まった2体からはオーラが漂っているようにみえます。古代文化に興味のある人も無い人も一度是非足を運ぶ価値はあると思います。(ちなみに、マラソン大会当日は入場料無料で開放していました)


<国宝「土偶」(縄文のビーナス)棚畑遺跡出土 縄文時代中期>


<国宝「土偶」(仮面の女神)中ッ原遺跡出土 縄文時代後期>


<与助大根遺跡の復元住宅>

考古館のあとは、通称ビーナスラインと呼ばれる国道を上り、宿を取った蓼科湖へ。蓼科湖自体は小さな人工湖なのですが、ここでのお勧めは蓼科湖近くにある共同温泉浴場。いわゆる公営の共同浴場で、昔ながらのタイル張りの大きめの内風呂が一つあるだけです。が、源泉かけ流しそのもので、熱いお湯が滾々と風呂桶の中に流れ込んできます。こういった素朴な、いかにもの共同温泉は雰囲気が良いですね。旅行客と地元の人がちょうど半分ぐらい。風呂に浸かりながら、お爺さんから「どこから来た?いい湯だろ、ここは」なんて話しかけられる、そんなところです。


<温泉入り口>


<温泉前に咲いたコスモス>


<夕暮れ時の女の神展望台>

最後に蓼科湖も、夜と朝を過ごすと、その静かな環境はとても魅力的です。いつも行く山中湖のような観光地でありながら半ば産業道路的な国道が湖畔を走る湖でないので、夕方過ぎると本当に人気がなくなり、静寂な世界になります。美しい半月が輝いていましたが、それでも東京の空には観られない星々が目に入ります。また、朝方は湖畔を散歩して、これから訪れる秋の予感を感じたりしました。


<朝の蓼科湖>

 マラソン大会を口実にしたプチ観光はお勧めです。

2019年9月7日-8日

コメント
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