その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

「麒麟がくる」の岐阜へGo to Travel(1)~稲葉山(岐阜)城~

2020-10-17 07:30:00 | 旅行 日本

親戚の法事で岐阜に行く用事が出来たので、ここぞとばかりに前泊して今年の大河ドラマの舞台・岐阜を観光した。

岐阜駅に到着すると、駅ロータリーにはマスク着用の黄金の織田信長像が立っていて笑った。ホテルに荷物を置き、商店街で見つけた天丼屋さんで道三丼で腹ごしらえ。観光客目当てと思われるが、嬉しいネーミングである。所狭しとばかり具が盛られた天丼はとっても美味。幸先、良し。エネルギーを十分充填して、稲葉山(岐阜)城へ。


〈マスク着用の黄金の織田信長像〉


<道三丼 穴子の大きさが半端ない @柳ケ瀬天ぷらクラブ> 

街を睨むように金華山にそびえ立つ城。通りから見上げると、この町のシンボルであることが良く分かる。ふもとにある岐阜市歴史博物館では、大河ドラマにちなんで、ドラマにフォーカスした〈大河ドラマ館〉と関連した戦国時代の史料を展示する〈NHK大河ドラマ特別展「麒麟がくる」〉が開催中。大河ドラマ館は数年前に信州上田で見た「真田丸」のドラマ館と比較するとややスケールが小さかったが、特別展の方は、細川家に伝わる戦国武将たちの直筆の手紙の展示など、非常に興味深いものだった。


〈金華山の頂上にそびえるお城〉


〈2階が〈大河ドラマ館〉で1階が〈NHK大河ドラマ特別展「麒麟がくる」〉展。金曜日ということもあってか、観光客はほとんどいなかった〉

山頂の城へは徒歩で上る方法もあるけど、軟弱な私はロープウエイで山頂へ。ロープウエイの頂上駅から城までは大した距離ではないのだが、上り路で思いのほかしんどい。近くで見る稲葉山城は思いのほか小ぶりだった。石垣等はそれらしきものが残っているものの、城はコンクリート製の模造もの。だいたい、本当にここにこんな天守のある城が建ってたのかも怪しい。この敷地面積では入れる兵士の数も限られるだろうし、戦闘能力も大してあるようには思えない。更に、城内は博物館のように展示物が掲示されていて、国宝の彦根城とかに比べると、リアリティには欠けるもので、ややがっかり。

ただ、天守に登った際の風景の爽快感は、そうした小さな違和感を一掃するものだった。東南は名古屋駅、北は飛騨、信州の山々、山のふもとには長良川。こんな爽快な風景はなかなか味わえない。訪れる人もさほど多くなかったので、じっくりと絶景を満喫した。この風景を体験するだけでも、来る価値ある。

再びロープウエイで下る。ふもとの公園に銅像が立っていたので、誰かと思ったら自由民権運動の父、板垣退助だった。ここが板垣が暴漢に襲われた遭難の地だそうである。


〈ロープウェイからの景観も迫力ある〉


〈板垣退助の像〉

夜は、大垣に住む元同僚と落合い、一献。ホテルで貰ったGo to Travelの地元利用としてのクーポン券は、残念ながらお店の準備整っていないとのことで使えずじまいだったが、久しぶりの再会を祝った。

本当に久しぶりの観光らしい観光ができて、うれしさ一杯のひとときだった。

2020年10月2日

コメント (2)
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