【青蓮院(しょうれんいん)】
親鸞展の鑑賞に想定以上時間がかかってしまったので、京都国立博物館を出たのは正午を廻っていました。「こりゃ、昼飯抜きだな」と観念し、次なる目的地である東山にある青蓮院へ。
(知恩院の脇道から青蓮院門跡へ向かいます。新緑の楓が美しい)
天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡の一つとして古くから知られた名刹です。親鸞は九歳の時に慈圓についてここで得度しており、まさに坊さん親鸞の始まりの地です。
(門跡入口横の楠がとっても大きい)
外国人観光客を筆頭に観光客で溢れていた京都中心部でしたが、ここは人も疎らで、落ち着いた京都らしい寺院の佇まいが味わえました。つい先ほど鑑賞していた「親鸞伝絵」でも、得度の場面が描かれていましたが、まさにこの場であったと思うと感慨もひとしお。
(宸殿。親鸞が得度をしたのは焼失前の宸殿であり、この部屋は「お得度の間」と呼ばれてます)
(華頂殿から庭を眺めます)
綺麗に整備されている庭園も散策し、子どもの親鸞像とも面会。一部工事中なので電気工具の音がやや興ざめでしたが、新緑が 目にしみる素晴らしい季節を堪能しました。
(得度した少年親鸞)
【大谷祖廟】
続いて、比叡山を降りた親鸞が法然のもとで教えを受けた吉永草庵の跡(現在は安養寺)を目指します。ただ、残念なことに私のグーグルマップの設定もしくは読み方がまずかったのか、いっこうにお目当ての安養寺には辿りつけず。代わりにあったのは大谷祖廟(真宗大谷派の御廟)。これも何かのお導きと思い、親鸞の御廟へお参り。
(本堂)
この日も大谷派の御廟として、多くの信者さんがお参りや納骨にいらしていました。鎌倉期とはもちろん大きく信仰の姿は変わっているはずですが、今も生きている信仰であることに、改めて過去と現在のつながりを強く感じました。
(親鸞の御廟)
さて、いよいよこの後は、親鸞生誕の地、日野の里へ向かいます。
(大谷祖廟から東山駅へ。白川沿いに少し歩きました)
(つづく)