その後の『ロンドン テムズ川便り』

ことの起こりはロンドン滞在記。帰国後の今は音楽、美術、本、旅行などについての個人的覚書。Since 2008

N響2月C定期/指揮 大植英次/R.シュトラウス<英雄の生涯>ほか

2024-02-11 07:43:57 | 演奏会・オペラ・バレエ(2012.8~)

先週の井上ミッキーに続いて、2月C定期の指揮は大植英次さん。コロナ禍の定演中止中の演奏会で、素晴らしいシベリウスの交響曲2番を聴かせてもらいました。この日のプログラムはワーグナー、R.シュトラウスの英雄モノ。

ただ、今回は聴き手である私がNo Good。スケジュール都合で振替えて金曜にしたのですが、私にとって金曜日ソワレは鬼門です。ウイークデーの疲れが一挙に噴出しがち。この日は、演奏会前はアルコール無し、夕食も後回しにして、間食のアンパン1つで済ませて、万全の態勢で臨んだつもりだったのですが、これでも効果なしで、演奏家の皆様には大変申し訳ないことと相成りました。

一応、自分の記録のために模様を記しておくと、1曲目のワーグナー/ジークフリートの牧歌。冒頭、弦楽五重奏的に厳かに音楽が始まり、こんな音楽なんだと驚きましたが、その後合奏フェーズに入るとその音楽の心地よさに、異次元にトリップ。朦朧としている間に、小曲は終わりとなりました。

続いてメインのR. シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」。有名な交響詩ですが、私は実演に接したのは過去1度ぐらいで、まだまだ聴きどころが良く分かっていません。なので、今回楽しみにしていたのですが、前半は、居眠りには至りませんが、集中度が低く、音楽は、聞いてはいるが聴いてない状態。

中盤の第4楽章「英雄の戦い」に入ってやっと覚醒。生演奏ならではの凄まじいオーケストラの咆哮を堪能し、第5楽章「英雄の業績」ではどこかで聴いたことのある様々なピースが展開されます。そして最終楽章「英雄の引退と死」では、コンサートマスター郷古さんとホルン今井首席の美音がひと際目立ち、胸を打ちました。

大植さん、譜面台が随分低くセットしてあるのが不思議です。あんまり楽譜も見ている素振りも無いので、殆ど暗譜で振っているように見えます。シュトラウスの〈英雄〉が終わると、大きな拍手喝采を浴びていました。隣席のおじさんも大きな声で「ブラボー」。

今回は反省しきりの演奏会でございました。


<今回の振替席は定位置から左右逆転>


〈午後7時過ぎのNHKホール前。なかなかシュールな感じです>

第2005回 定期公演 Cプログラム
2024年2月9日(金) 開演 7:30pm(休憩なし) [ 開場 6:30pm ]
NHKホール

曲目
ワーグナー/ジークフリートの牧歌
シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」 作品40

指揮:大植英次

 

No. 2005 Subscription (Program C)
Friday, February 9, 2024 7:30pm [ Doors Open 6:30pm ]

NHK Hall

Program
Wagner / Siegfried Idyll
R.Strauss / Ein Heldenleben, symphonic poem Op. 40 (A Hero’s Life)

Conductor: Eiji Oue

コメント
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