花咲線乗車とならんで、今回の旅行の目玉である釧路湿原マラソン(30kの部)の出走日となりました。
この大会、今年で52回を数える歴史あるレースです。ランは10kの部や親子の部もありますが、釧路湿原らしくウオーク(10キロ/30キロ)の部があるのも特徴です。30キロのウオークは朝6時スタート!
私には、秋のフルマラソンに向けての準備レース。7,8月に長距離を走れるレースは数少ないので貴重な機会です。6月下旬に人生初の新型コロナに罹患してしまい、体重が3キロも一気に落ちたり、練習も2週間丸々お休みを余儀なくされたりで、準備はとても十分とは言えませんでしたが、遠征マラソンならではのウキウキです。まあ、今回は完走できれば上等で、欲を言えばフルマラソンサブ4ペースの目安である30k、2時間45分以内で走れれば最高、ぐらいで臨みました。
(荷物預け/更衣室の体育館)
当日は生憎、朝から冷たい霧雨のような小雨。気温も18℃ぐらい。釧路の人に言わせると、「海霧(じり)」と言って、典型的な釧路の天気とのことです。ただ、この天気は今回の私には最悪。1つは、阿呆なことに今回暑さ対策としての、日焼け止め、サングラス、(首を冷やすための)首巻などは持ってきたものの、寒さ対策はまるでなし。走り始めれば低い気温は好条件なのでしょうが、スタートするまでの体の冷えが心配です。更に、今回、ランニング帽子を持参し忘れる間抜けぶり。レース前夜に気づき「きっと会場にスポーツ屋さんのテントがあるだろうから、そこで買えばいいだろう」と高をくくっていたら、会場には運動用品店のテントは無し。雨の中、キャップ無しで30k走らねばならないというのは、スタート前から結構凹みました。
9時スタートで1時間15分前に会場入り。寒いので、着替えの体育館でしばらくじっとしていました。20分前にはスタートエリアに並びます。みんなキャップ被っていて、ますます自分が残念。
そして、9時にスタート。運動公園を出て、釧路の住宅街を走り抜けます。手元の時計の最初の1キロラップが5分15秒という私としてはとんでもないハイペースで、「おっと、おっと。いかん、いかん。周囲の早いランナーのペースに引っ張られてる」とあわてて、スピード落とします。130後半を刻んでいた心拍数も130前後に落ちるようペースを調整。
住宅街を抜けると、新釧路川の土手に出ます。視界が大きく広がり、気持ちがいい。しばらく走ると左折して釧路大橋を渡り、湿原入りです。湿原入りと言っても、湿原を横切る釧路湿原道路を走るので、決して湿原内に引いてある木道を走るわけではありません。凡そ7.5キロ、折り返し含めて往復15キロが湿原道路のランとなります。う~ん、天気が良ければもっと爽快なんでしょうけど。雨こそ、途中小康状態になったものの、全般的に曇り空の暗い雰囲気。
私の横に女性の競歩ランナー(ウォーカー)がいらして、2キロほどほぼ並んで走っていたのですが、いつの間にか先行され、追いつけなくなってしまいました。私が走るより早く歩くってとっても不思議。
天気は暗いし、湿原道路なので周囲に人が住んでいるわけでもなく、側道を歩くウオークの部参加の方とすれ違うほかは、沿道の応援はほぼ0。そんな中、給水所の生徒さんたちの暖かい応援は、冷たく冷えた体が一気に温まるものでした。20k地点近くの給水所では、給食としてスイカが供されました。これが甘くておいしかった~。
(前方から既に折り返した先頭ランナーとすれ違い。走りが違います)
30キロレースなのでまあトイレは行かんでも大丈夫だろうと想定していたのですが、寒さが原因か、妙にトイレが近く、簡易トイレに2回も飛び込む事態に。合わせて2分近くのロス。更に、練習不足のせいか、20キロまでは5分30秒~40秒で1キロラップを刻んでいたのですが、20キロを過ぎるといきなりペースダウン。5分50~59秒台のラップに。練習は本当に正直です。
復路の湿原道路を走り終えて、再び新釧路川土手、そして釧路の住宅街を走るようになると、また雨が強めに降り始めました。ただ、応援も徐々にぽつぽつと増えて、元気を貰えます。ゴールの運動競技場が見え始めてから1キロ強あって、思いのほか遠かったですが、何とかゴール。タイムは手持ち時計で2時間51分台。100%満足とはいきませんが、3時間切っての完走なので良しとしましょう。
わざわざ北海道まで遠征しての30キロレース。天気が良ければもっと盛り上がっただろうという気持ちはありましたが、このレースのおかげで、乗りたかった花咲線にも乗ったし、最東端の納沙布岬も行けたし、釧路のおいしい食も楽しんだので、まさに旅ランの醍醐味を満喫できました。
(おわり)