サクラソウ自生地ではトラノオ属の白い花穂が今を盛りと多くのところで咲いている。
オカトラノオ属の雑種の代名詞みたいなイヌヌマトラノオでしょうか
自生地全体ではオギやヨシが大きく伸びて蔓植物が急成長中だ。
その中でヤマノイモ科の蔓に一ヶ所から葉が3枚出ているのが目についた。この科の植物はほとんどが互生だがヤマノイモとナガイモだけが対生という。実際近くには対生しているのもあった。
この蔓では一ヶ所から葉が3枚づつ出ていました
3枚は不思議であれこれ図鑑をひっくり返してみた。
やっと新牧野日本植物図鑑のナガイモの項に「葉は長柄を持ち、紫色を帯び対生または3輪生して無毛」とあった。
ナガイモは中国原産の栽培植物でしばしば野生化している。
雌雄異株で茎や葉柄が紫褐色を帯び、葉のヘリも時に紫に縁取られ、基部はほこ形で耳状に著しく張り出し、葉質はやや厚いのが特徴という。そして横幅が広い蒴果はヤマノイモが幅25~30㎜に対して18~20㎜と小さいともいう(以下二枚は09年7月14日サクラソウ自生地にて)
雌雄異株で雄花は直立するのでよく目立つ
雌花は垂れ下がって目立たない。先端が花で筒部は子房