フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

ニゲラ ダマスケナ ”ミスジェキル” 和名はクロタネソウ

2011年06月09日 23時05分36秒 | 花の和名
去年盛土したさいたま築堤の拡幅堤防で妙な花を見つけた。
色といい形といい園芸種と確信し、「新・花と植物百科」でキンポウゲ科のニゲラ ダマスケナ ”ミスジェキル”と分かった。難しい名前だが学名のままだ。和名はクロタネソウとあった。


水色に混じって白花も見えます

ヒョンな事から新牧野日本植物図鑑にも載っているのを知った。「江戸時代末に渡来したヨーロッパ原産の一年草で庭園に植えられている」とあった。こんなに古くから渡来しているのに平凡社の日本の帰化植物にも記載は無い。ほとんど野生化していないという事なのだろう。


ドライフラワーに適とあったが、膨らんだ果実が面白い

花の作りが実にユニークだ。花弁に見えるのは萼片だが、花弁は極端に縮小しているという。5個とあったが見たのは八重で進化したのだろう。雄しべは多数あり、3~10個の緑色の雌しべは基部は合着して膨らみ、柱頭が大きく伸び出している。はじめは雌しべとは信じられなかった。花言葉の「とまどい」「困惑」はいい得て妙だ。


真上から見た花、子房の周囲の小さい線形が花弁?
横から見た花。周囲の線形は細裂した葉

さいたま市の荒川堤と水田の花最高気温が29℃の真夏並みの芒種でしたをUPしました。