フグさんの雑記帳

さいたま市の荒川河川敷を主なフィールドとして四季を綴っていきます。

トックリキワタは南米桜ともいわれきれいな花を咲かせています

2010年12月18日 19時13分42秒 | 花の和名

今の季節、沖縄では南米桜とも呼ばれる淡赤紫色の5弁花を多数咲かせるきれいなトックリキワタ(徳利木綿)がアチコチで見られる。


葉がほとんどなく花ばかりのトックリキワタも多く見られる

バンヤ科(アオイ科)の南アメリカ中部原産の落葉高木で、名の由来は幹が徳利状に膨らみ果実から綿が取れる事からと言われる。
スペイン語では酔っぱらいの木と呼ばれ、これは膨らんだ樹形を酔っぱらいの腹に見立てたというが、所変われば品変わるだ。


幹にはこのように刺が多くみられるが街路樹は削ってある由

パイナップル園の近くの空き地にはカッコウアザミが群生していた。高さ30~60㎝のキク科の熱帯アメリカ原産の1年草で明治の初め頃渡来し関東以西に帰化していると言う。


香りがあるとの事だがまったく感じなかった

茎頂に付く頭花は約5㎜の全て筒状花で白色または薄紫色。薬草として移入されたものが野生化したので沖縄ではシケンジョウグサ(試験場草)ともいわれると言う。名の由来はシソ科のカワミドリの葉に似るので中国名の藿香(カッコウ)プラス花がアザミに似るので藿香薊という。


好天に恵まれた沖縄は暖かくて絶好の旅行日和でした

2010年12月12日 22時38分51秒 | 花の和名
沖縄に行ってきた。
まず最初に立ち寄ったドライブインで中国原産の大形草本のバショウ(芭蕉)が花を咲かせていた。
花穂は多くの苞葉で包まれ、各苞葉の内側には15くらいの花が2列に横並びにつき、下位の苞葉から開いた順に開花するという。下方の苞には雌花、上方の苞には雄花が付き雄花では花被より長い葯がつくと云う。


長い葯が花被の外に伸びています

ひめゆりの塔の周囲のお土産物屋は修学旅行生でごったがえしていた。聞けば年末までは修学旅行シーズンと言う。
お土産物屋の外れの空地には相変わらずコシロノセンダングサが繁茂していた。コセンダングサと違って大きな白い舌状花がついているので比較的きれいだが沖縄には至る所に繁茂していて明らかな雑草だ。


この写真では雑草には見えませんが・・・・・

新原ビーチにはクサトベラ(草海桐花)が面白い花を咲かせていた。葉がトベラの木に似て全体が草質なのが名の由来と言う。
でも草とは付くがバショウとは反対にれっきとした常緑低木だ。日本では西南諸島と小笠原の海岸に自生するという。花は下向きに掌状に深く5裂し、雄しべ先熟。海桐花は中国名。


葉が茎の先端にまとまってついています


花の真中から面白い形の雌しべが直立しています


鈴木宗男元衆議院議員の収監が大きく報道されていました

2010年12月07日 06時52分11秒 | Main
12月6日鈴木宗男が収監された。
NHKはじめ各テレビ局がこのニュースを大きく伝えていた。
9月7日付で上告棄却の決定が出た後、10月21日の新聞報道では食道がんが見つかって収監時期が遅れる可能性があるとの事だった。
懲役2年の実刑判決だが実際の収監期間は1年5ヶ月くらい。でも刑期を終えても5年は公民権が停止されるので立候補できない。


海岸の岩上に生えるイソギク。花は筒状花のみ
シマカンギク別名アブラギク。花期は10~12月

今日も取材陣に向かって無実を叫んでいたが、二審の休憩時に「マスコミを敵に回したらダメだな」としみじみ語っていた事を思い出した。
そう云えば公判を通して検察や裁判所の非は鳴らしても、途中からは一切のマスコミ批判は無くなった。それが今回の異例とも言える収監報道につながったのだろう。

鈴木宗男公判傍聴記を参照ください。


クマザサは熊笹とばかり思い込んでいました

2010年12月03日 13時10分44秒 | 花の和名

久し振りに自然教育園と小石川植物園に行ってきた。両園とも紅葉狩りの人で平日にしては賑わっていた。

自然教育園の12月のリーフレットにクマザサの名前のいわれを考えて下さいとあった。当然のように熊笹で、熊が好んで食べるのだろうかと思いながら読んでビックリ。「クマザサは冬になると葉の縁が白く枯れ、そのような様子をくまどるといい、そのためクマザサとよばれた」とあった。

新牧野日本植物図鑑にも「京都盆地周辺の原産だが、各地で観賞用に栽培され、しばしば野生化して繁茂する常緑の竹である」とあり「クマザサは隈笹で葉の縁が白色にくま取られていることからいう」とあった。

ヤツデが白い球形の散形花序をたくさんつけていた。珍しくもない球形で興味もなかったが接写している女性を見て、何か面白いものでもとよく見ると色々な形があり、先日見たキヅタに似た花も咲いていた。


花序の下に付いている雄花だけが開いています

改めて調べてみると同じウコギ科の常緑低木で雌雄同株。上部の花序には両性花、下部には雄花がつき花弁、雄しべ、花柱も5個で両性花は雄しべ先熟という。
ウコギ科はセリ科に近縁な科で、ウコギは五加木の意味で五加の中国発音ウコと木の日本読みが合わさったものと言う。


雌性期の花で花弁と雄しべが落ちてから5個の花柱が伸びている