歳をとると、昔は着られた服が何となく似合わなくなるものだ。
ジーパンやジージャンなどは、その典型だ。
自分と同年代の還暦オヤジがそれらを着ていると、違和感以上の嫌悪感さえ催してしまう。
体型や風貌が、若者ファッションについていけなくなるのだ。
しかし若く見せたいという年寄りのツッパリは、何とかそれらを身体に合わせようとする。
ダイエットやシェイプアップに励み、白髪染めやカツラで寄る年波に抵抗する。
ダイエットにより、20代当時と同じ体型になった私は、幸いにも白髪染めやカツラは不要で、年齢を知る知人から見たら、若干の違和感があるかもしれないが、ジーパン、ジージャンは普通に着ている。
しかし下ろし立てのジーパンやジージャン、特にジージャンは身体に馴染むのに時間がかかる。
新品は、いわゆる角が取れていないのだ。
ジーンズ製品の下ろし立てほど恥ずかしいものはない。例えれば、散髪翌日の髪型みたいなものだ。
そこで私はジージャンは買ってすぐにシワクチャにして踏んづけて、その後洗濯し、天日干しして、乾いたら1週間パジャマ代わりに着て寝ることにしている。
そうすると昔から着ていたみたいに、バッチリ身体に馴染むのだ。