災い転じて福となす

　上の奥歯なしの生活になって早や10日が経つ。
　若干歯茎のしこりが残っているものの、瘤取り爺さん風の腫れは治まった。

　今日の昼食も柔らかい玉子サンドとバナナと野菜ジュースだ。
　固いものが咀嚼できないので、それはそれで仕方がない。

　食後に皮や容器や包装を流しに置いていると、バナナの皮は燃えるゴミ、サンドイッチの包装はシールをはがしてプラゴミ、野菜ジュースのパックは飲み残しを絞り出して、ペタンコに潰せ、と指示が飛ぶ。
　面倒臭いことこの上ない。

　そんな時に限って、家内は夕食にチキンカツや豚の生姜焼き、肉野菜炒めなどを作っている。
　日頃の私の引きこもり生活という行いに対するささやかな抵抗なのか。

　まあ、しかし悪いことばかりでもない。
　このところ体重が60kgオーバーで肥満を気にしていたのが、柔らかさを重点にした粗食のおかげで、久しぶりに57kgを切った。

　災い転じて福となす、というところか。
　何事もプラス思考に限る。
　

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梅雨の憂鬱の発散

　小雨模様の朝。
　コロナ禍もいまだ継続中で、気温も湿度も上昇中の暗く曇った朝に、出勤せざるを得ないサラリーマン諸氏に同情の念を禁じ得ない。
　多分、憂鬱な気分で、仕事の効率も上がらないであろう、週末の金曜日だが、終業後の飲み会の予定などあるわけもなく、帰宅の止むなきというところだろう。

　引きこもり年金生活の私には、煩わしい出勤も、実りのない雑務や無意味なルーチンもない。
　ネットで晴れている心地よいサイトを見つけて、徘徊すればいいだけのことだ。

　今宵はたまたま、たそがれオヤジ飲み会の予定が入っている。
　コロナ禍も一段落とみて、約4ヵ月ぶりに集合の合図がかかった。
　積もる話に花が咲く宵になることだろう。
　
　近況報告から愚痴まで、なんでもありの鯨飲タイムを満喫しよう。

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