朝、母親に起こされ、眠い目をこすりながら、首からスタンプ帳をぶら下げてラジオ体操に出かけた。
まだ舗装されていなかった家の前の県道を渡り、家から2、3分のラジオ体操会場の観音様へと向かう。
小さな観音様の狭い境内には、近所の小中学生が2、30人ほど集まっていた。
ラジオ体操を終えると、家に帰って朝食を食べ、アサガオに水をやり、夏の友や絵日記をこなす。
それが済むと、海水パンツ一丁で、家の裏のトウモロコシ畑を抜け、線路を渡り、家から目と鼻の先の海岸へと走る。
海岸は小さな港になっていて、波止場には多くの漁船が係留されていた。
その右側は炭鉱の石炭の積出港になっていて、いつも巨大な石炭船が横付けされていた。
波止場の防波堤の左側が、僕たちの遊泳区域になっていて、近隣の村落の子供たちが大勢集まっていた。
昼前までそこで泳ぎ、家に戻って昼食の後は、近くの山に蝉取りに出かけた。
3時過ぎに家に戻り、スイカやアイスキャンデーを食べて一服だ。
そのあと、10円玉を握りしめ、子供の社交場の観音様前の駄菓子屋に集まって夕方まで過ごす。
天井からハエ取り紙がぶら下がった駄菓子屋には、一日中ラジオが流れていた。
そのラジオで僕たちは大相撲中継を聴いたり、流れてくる流行歌を覚えた。
週に1、2度は、紙芝居のオッチャンが来て、僕たちは観音様の階段に座って紙芝居に夢中になっていた。
夕食の時間に家に帰り、寝るまでテレビの漫画やアメリカドラマを観ていた。
小学校低学年の時の夏休みは、そんなことの繰り返しだった。
まだ舗装されていなかった家の前の県道を渡り、家から2、3分のラジオ体操会場の観音様へと向かう。
小さな観音様の狭い境内には、近所の小中学生が2、30人ほど集まっていた。
ラジオ体操を終えると、家に帰って朝食を食べ、アサガオに水をやり、夏の友や絵日記をこなす。
それが済むと、海水パンツ一丁で、家の裏のトウモロコシ畑を抜け、線路を渡り、家から目と鼻の先の海岸へと走る。
海岸は小さな港になっていて、波止場には多くの漁船が係留されていた。
その右側は炭鉱の石炭の積出港になっていて、いつも巨大な石炭船が横付けされていた。
波止場の防波堤の左側が、僕たちの遊泳区域になっていて、近隣の村落の子供たちが大勢集まっていた。
昼前までそこで泳ぎ、家に戻って昼食の後は、近くの山に蝉取りに出かけた。
3時過ぎに家に戻り、スイカやアイスキャンデーを食べて一服だ。
そのあと、10円玉を握りしめ、子供の社交場の観音様前の駄菓子屋に集まって夕方まで過ごす。
天井からハエ取り紙がぶら下がった駄菓子屋には、一日中ラジオが流れていた。
そのラジオで僕たちは大相撲中継を聴いたり、流れてくる流行歌を覚えた。
週に1、2度は、紙芝居のオッチャンが来て、僕たちは観音様の階段に座って紙芝居に夢中になっていた。
夕食の時間に家に帰り、寝るまでテレビの漫画やアメリカドラマを観ていた。
小学校低学年の時の夏休みは、そんなことの繰り返しだった。
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