★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

あの頃を思い出すかい?

2023年11月29日 11時30分54秒 | 徒然(つれづれ)
 歳をとると、つい誰しも、あの頃はよかった、と思うことがあるようだ。
 それは当然、今現在の状況と過去の一時期を比較しての思いだろう。

 その現在の状況は、人により異なるだろうが、病気や経済的な逼迫、環境の変化や人付き合いなど、概ね、負の状態だろう。
 対して過去の一時期の状況は、少年時代や青春時代、恋愛時代や会社員時代など、これは概ね、楽しかった思い出だろう。

 思い出というのは、総じて楽しいことのほうが断然多い。
 人間、辛く苦しい、あるいは悲しい、寂しいという思いより、楽しかった思いのほうが、記憶のランキングの上位に位置しているものだ。

 その楽しい思い出の背景はほとんど晴れた日だ。
 雨や曇りの日を背景にした思い出は少ないと思われる。
 それは年間の雨の日の比率(約34%)が関係していると思われる。

 そして、現在、あの頃はよかったと思うのは、得てして雨や曇りの日だ。
 そんな日に、現在とあの頃を比べると、絶対にあの頃のほうに軍配は上がる。
 ましてや思い出の中のあの頃は、時間の経過とともに相当美化されている。

 あの頃はよかった、と思うのは仕方がない。
 しかし、あの頃に戻りたい、と思うのは行き過ぎだ。
 あの頃に戻るにはどうしたらいいのか、と考えるのはもはや病気だろう。
 あの頃には戻れない、とスッパリ考えを断ち切ることが肝要だ。

 でも、もっともっと歳をとり、自身の死期が近づくと、あの頃に戻りたい、という願望は強くなるのかもしれないなあ。


ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに磨きがかかってきた。しかしそのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがある。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
 読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。

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私の "王将愛"

2023年11月29日 10時16分37秒 | 徒然(つれづれ)
 今日のウォーキング途中のブランチは王将だ。
 注文は中華のド定番の炒飯と餃子。
 半世紀以上変わらぬ味に安心感を覚える。

 思えば、王将との付き合いは大学生活の始めに遡る。
 九州の辺境の村で育った私は、餃子はもちろん、中華料理さえも食べたことがなかった。
 先輩に紹介されて訪れた王将で、最初に頼んだのが炒飯と餃子だった。

 特に、初めて食べた餃子の味には、大袈裟ではなく、世の中にこんなに安くて旨い食べ物があったのか、という衝撃を覚えたほどだ。 
 貧乏学生の私には、学食並みの低価格はありがたかった。
 夕食のヘビロテになったのは言うまでもない。
 
 当時、王将の店舗の近くにはライバル店の珉珉があった。
 そちらも行ったが、王将よりは私の口には合わなかった。
 その差が現在の両社の命運を分けたのかもしれない。

 当時は、炒飯が180円、餃子が90円だったように思う。
 今では炒飯が517円、餃子が297円と、隔世の感だ。
 世の中の物価上昇率を考えると、それも無理からぬところだろう。

 50年以上も週イチペースで通っているので、王将の料理はほとんど食べた。
 その中でも、安くてボリュームのあるジンギスカンや、野菜不足を補える炒肉片(ソーユーペン)は学生時代の定番だった。
 今では出している店舗はほとんどない。

 現在の私のお気に入りは、餃子とニラレバ炒めだ。
 その2品の味はどこよりも旨い。
 今までいろんな店で餃子を食べたが、王将より旨い餃子を食べたことがない。
 あとの料理は、可もなく不可もなくより若干上のランクだ。

 京都の貧乏学生や労働者御用達だった、あの小汚い王将が、全国展開の一大チェーンになるとは予想だにしなかったものだ。
 今では学生や労働者はもちろん、女子供やファミリー層にも浸透した感がある。

 低価格でボリューム満点、料理の種類も多く、日本人に合った味付けを、長年守り続けているのが効を奏したのだろう。
 本場の中国で食べた中華料理の不味さとは雲泥の差だ。
 王将よ永遠なれ。


ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに磨きがかかってきた。しかしそのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがある。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから買えます。
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