たぶん、夜までこの状態を続けるんだろうな。
書斎の窓の外では、初夏の日差しの下、若葉が薫風に揺れている。
それを横目に、時の過ぎゆくままに、パソコンにかじりついて、ネット検索や動画視聴だ。
端から見ると、仕事もせずに、貴重な時間の浪費、余生の無駄遣い、非生産的、非建設的、非健康的な生活と思われることだろう。
まさに、与謝蕪村の「春の海ひねもすのたりのたりかな」みたいな生活なんだよね。
友人の中には、定年退職を機に、あちこち旅行や遠出をしたり、映画やコンサート、その他の催し物に足繁く通う連中もいる。
それはそれで人それぞれ、リタイア後の楽しみと言えるだろう。
出不精の私はそんなことには興味がない。
ひとり書斎に引きこもっているほうが性に合っているんだよね。
別にそれが悪いこととは思わない。
金銭的な贅沢はできないけど、時間的な贅沢はいくらでもできるんだよね。
そんな私でも誘ってくる友人知人はいる。
人間、なかなか完全な孤独にはなれないものだ。
そんな連中と月に1回は、たそがれオヤジの会と称して酌み交わしたり、カラオケで昭和歌謡を熱唱したりしている。
それもまた楽しからずやで、たまの気分転換にはなっている。
ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだよね。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もするしね。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。 そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★ 拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
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