徳冨健次郎『みみずのたはこと(上)』(岩波文庫)
芦花公園の名前のルーツとなる徳富蘆花。
徳富健次郎の名前でこの本は出しています。
これ、前から読もうと思っていながら、
なかなか読めなかった本です。
蘆花旧宅の近くにある粕谷図書館には
徳富蘆花コーナーがあって、
そこで手に取ってみてはまた返す、
それを何度か繰り返しました。
つまり、ぱっと見、昔風の書き方で
読みづらい印象があったのです。
代表作の『不如帰』をやっとの思いで読んで、
さあ、次は『みみずのたはこと』です。
蘆花の粕谷での田舎生活の様子が書いてあるわけですから。
読んでみると『不如帰』よりもずっと読みやすく、
時代が違うとはいえ、ご近所のことなので、
身近に感じながら読み進めることができました。
本当にその時代(明治40年代)は田舎だったようで。
一番驚いたのは、本当によく歩いたらしいということ。
新宿や都心まで、当然のように歩いて往復したり、
もっと距離のある百草園にまで歩いて行ったそうで。
それが普通のことのように書いてあり、
昔の人は健脚だったのだと感心しまうことしきり。
当時、まだ京王線は建設中で、
甲州街道には馬車もあったらしいのですが、
それでも歩いてどこへでも行ったようなのです。
明治から大正にかけての
東京郊外の田舎暮らしの様子を知るにはいい本です。
蘆花にますます愛着がわいてきました。
(ちなみにこの本を蘆花旧宅で少しだけ読んでみました)
芦花公園の名前のルーツとなる徳富蘆花。
徳富健次郎の名前でこの本は出しています。
これ、前から読もうと思っていながら、
なかなか読めなかった本です。
蘆花旧宅の近くにある粕谷図書館には
徳富蘆花コーナーがあって、
そこで手に取ってみてはまた返す、
それを何度か繰り返しました。
つまり、ぱっと見、昔風の書き方で
読みづらい印象があったのです。
代表作の『不如帰』をやっとの思いで読んで、
さあ、次は『みみずのたはこと』です。
蘆花の粕谷での田舎生活の様子が書いてあるわけですから。
読んでみると『不如帰』よりもずっと読みやすく、
時代が違うとはいえ、ご近所のことなので、
身近に感じながら読み進めることができました。
本当にその時代(明治40年代)は田舎だったようで。
一番驚いたのは、本当によく歩いたらしいということ。
新宿や都心まで、当然のように歩いて往復したり、
もっと距離のある百草園にまで歩いて行ったそうで。
それが普通のことのように書いてあり、
昔の人は健脚だったのだと感心しまうことしきり。
当時、まだ京王線は建設中で、
甲州街道には馬車もあったらしいのですが、
それでも歩いてどこへでも行ったようなのです。
明治から大正にかけての
東京郊外の田舎暮らしの様子を知るにはいい本です。
蘆花にますます愛着がわいてきました。
(ちなみにこの本を蘆花旧宅で少しだけ読んでみました)