ホリスティックライフ in 世田谷

都会の中の田舎に住み、ウキウキ、ワクワク楽しく暮らす。
キーワードは、ホリスティックライフ。

島田裕巳『葬式は、要らない』

2010-09-15 20:30:47 | 最近読んだ本
島田裕巳『葬式は、要らない』(幻冬舎新書)

いい本が出ています。
図書館で予約を入れてから、何カ月も待ちました。
それだけ、みなさん興味を持っているということですね。

いまの日本の葬式のあり方に疑問を持っている人は多いはず。
すっかりしっかり、葬祭業者が取り仕切るようになり、
うっかりしていると、とんでもない金額を後で請求され、
戒名のためにとんでもない金額を払うことになる。

そんなこともあって、「明朗会計」も一般的になってきたし、
家族葬もいまでは一般的です。

この本によると、日本の葬儀費用は平均231万円。
イギリス12万円、韓国37万円、アメリカ44万円と比べても、
飛び抜けて高いことが分かります。

本当にそれだけのお金をかける必要があるのでしょうか。
本当に戒名のために何十万ものお金を使う必要がるのでしょうか。
本当に戒名は必要なのでしょうか。

仏教徒としてしっかり生きてきたのなら、
仏教徒として死んでいくことは重要でしょう。

でも、生きているうちに法事のとき以外にお寺に行く機会もなく、
日々お経をあげることもなく、
お釈迦さまの教えに親しむこともなく、
そんな生き方をしてきた人が、
いわゆる無宗教で生きてきた人が、
死んだときにあわてて正式に仏教徒となって戒名をもらっても、
まるで意味がありません。もう遅すぎます。

宗教に関係なく生きてきたなら、
死ぬときだって、そのまま、宗教など関係なく、
葬式だってシンプルにすれば、
それでいいのでは。

見栄とか建前にとらわれて(日本人の悪いクセ!)、
一応、葬祭業者さんにまかせてやっておけば、
無難にできる、こちらもラクだし、
そんな人も多いのでしょうね。

それに、お坊さんにお経をあげてもらわなければ、
三途の川を渡ることができない、
そんなふうに思い込んでいる人も、実は多いのかもしれません。

お経でなくても、
故人が好きだった音楽をかけたり、歌ったり、
はたまた踊ったり、
そうやって送ってあげたっていいのでは。
そのほうが、わけのわからない(だからいいのか!?)お経より、
送られるほうは喜ぶはず。

と、日ごろ思っていることを
いろいろ確認させてくれる、いい本でした。
コメント
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