虹色仮面 通信

神出鬼没なオッサンが毎日感じたことを取り留めなく書き連ねます

5億円

2010-06-30 08:58:26 | スポーツ
野球賭博問題で開催が危ぶまれていた大相撲名古屋場所が開催されることになった。

これにはいろんな思惑や配慮があったことは容易に想像できるが、興行面での判断も幾分あったと思われる。

興行面、すなわちビジネス面での収支はこのようになる。
※名古屋場所の場合(概算)
<収入>
①入場料=チケット 約8億円
②放送権(NHK) 約5億円
③懸賞金など 約1億円
合計 約14億円
<支出>
④会場費、設営費など 約4億円
⑤事前の準備費用 約1.5億円
⑥その他 約1.5億円
合計 約7億円
以上の費用は、開催される・されないに関わらず掛かる費用。
そして、開催されるとなると、約1.5億円の支出⑦が増えるんだとか。

ここで開催される場合と、開催されない場合の試算をしてみましょう!
<開催される場合>
①+②+③-④-⑤-⑥-⑦=約5.5億円の「+」
<開催されない場合>
-④-⑤-⑥=約7億円の「-」

ここで収益性を大きく左右するのはNHKの放送権(放映権)②ということがわかる。

名古屋場所はどうにか開催されることになったが、テレビ中継があることが前提で多くのことを組み立てているから、もし中継がなくなれば、場所の注目度から収益性まで、日本相撲協会の屋台骨を揺るがしかねなくなるのは間違いない。

最新の報道によると、NHKの相撲中継に6割の視聴者が反対しているという(賛成は1割)
NHKは「公共放送」なので、公共=民意を反映しないと存在そのものが疑問視される可能性もある。
さぁ、NHKはどのようなジャッジを下すのだろうか?

相撲協会とNHKの駆け引きが、とても興味深い。