第１２７１話 心が叫びたがっているんだ。

映画「砂の器」同様、題名にひかれて

アニメ「心が叫びたがっているんだ。」(２０１５年)を鑑賞。

両者を同タイミングで鑑賞したせいか

(２次元３次元の違いを考慮しても)　重厚感の異なりが半端ない。

卵に殻・・・とよく使われるイメージそのままで

わかりやすくはあるが、想像の余地なく

もう少しひねりをきかせて欲しかったような気がする。

今「わかりやすさ」がないとだめなのか・・・わかりやすい方が「楽」だからか。

まったくジャンルの違う作品を同時期に観た弊害かもしれないが、

はっきりとした答え(犯行動機)を提示しない「砂の器」の方が

私には  心に深く残るものがある。

第１２７０話 砂の器・宿命

映画「砂の器」(１９７４年)を鑑賞。

上映時間１４３分という長さから

流し見を決め込んでいたのであるが、

後半の回想シーン、交響曲「宿命」から

釘付けになってしまう映画(映像と音楽)の底力。　

台詞のないクライマックスシーン。

見るものに語らずともこんなに伝わる手法があるのか・・・

鑑賞後、名作と言われる所以を知る。