「なあ、サンタっていると思う?」
息子から真夏に真冬の疑問を投げかけられる。
「俺は、おらへん と思う」
まだ先のことと思って油断していたが、ついに来たサンタ不在説・・・
「サンタ検定っていうのがあるから実際 サンタさんはいる、と言える」
というパパの意見には触れず、「え、ママは絶対いると思うよ。なんで?」
「サンタさん、夜の12時まで起きてられへんて」
「その日は朝から昼寝て、夜に備えてるんじゃない?」
「世界中の子どもたちにどうやってプレゼント配るん?
だいたいどこから家に入って来てるん?
どうやって誰にも気づかれずプレゼント置けるん?」
不意をつかれ、
「・・・そもそもサンタさんて、人間じゃないじゃない?」などと答えてしまう。
「え、宇宙人なん?」
「いや、宇宙人ではなく、人間でもなく、サンタさんかと・・・」(弱い反論)
「宇宙人なんていないと思うよ」(行き詰っていたサンタさん存在説から話題が変わり、ありがたし)
「え、ママは絶対いると思うよ」
軽自動車の中、壮大な質問に苦戦する。