息子は 授業中、わかっていても 手をあげない。
その先に
「みんなの前で答えを言う、話さなければならない」
があるからなのだが、
手をあげないことで 随分 損をしている。
塾の先生からも
「ちゃんと聞くように」と怒られるのだ。
集中していない。聞いていない。
わかっていないと思われる。
私からすると、実にもったいない。
「聞いてました って言ったら?」
「言わない」
「手をあげないと、
先生も理解しているのか、していないのか
わからないよ。
じゃあ、わからない時はどうしてるの?」
少し首をかしげ、わからないを伝える息子に
「そんな微妙なリアクションじゃ
先生も見逃すんじゃない?
だからこそ、わかっている時は手をあげないと。
意思表示」
「・・・」
「じゃあ、今度の懇談で
ママが先生に言ってあげようか?」
「それは、絶対やめて」
私が思う以上に、手をあげる行為が嫌、らしい。
ただ手をあげるだけではないか
と思うのだが、
本人にとっては、ハードルが高い。
こんな時、我が子であっても
違う人間であることを思い知らされる。
彼には、彼のルールがあって、
それが社会的ルールと異なって
損をしたとしても、譲れないものがある らしい。