「勝って嬉しいはないちもんめ」
子どもの頃に遊んだ はないちもんめ を思い出す。
「あの子が欲しい」「あの子じゃわからん」
「相談しましょ」「そうしましょ」
昔の遊びも、残酷だった。
「負けて悔しいはないちもんめ」
友だちと手をつなぎながら始まる はないちもんめ。
最後 ひとりだけになったことがある。
「あの子が欲しい」「あの子じゃわからん」
それでも 足を蹴るようにあげて、力強く歌った。
自分の名前を呼ばれた時の嬉しさや
呼ばれなかった時の気持ちは今でも。
親から教えてもらえない気持ちを
友だちから学んだような気がする。
LINE外し。
昔は残酷だったけれど、
手をつないで一緒に歌をうたって、
名前を呼ばれなくても
笑って遊んで、
必ず 最後には「また明日」ができていた。