まさに洗濯機の中の渦ですね。私は子供の時に見た雑誌の渦の中心に船体の半分が、巻きこ
まれいまにも飲みこまれそうなイラストが脳裏にあり、まんがいちその状態に自分がなった
りしたら・・・と、あらぬことを思ったりしながら船に乗っているわけだ。
おまけに巻きこまれた人間の体は、雑巾を絞ったようにねじられたイラストもあり、本当に
そうなるのか、昔は水難事故で渦に巻き込まれた遺体がそうなっていたのか・・・まさかね
子供の時のトラウマというものは恐ろしいもんです。渦はどこに現れるのか予想がつかず
「あれだ!」とカメラを向けるとそれは渦の終焉の姿だったり、渦に成りきらなかったり、
観潮船の揺れでアップダウンで見えなかったり・・となかなか捉えられません。
この段差の奥から干潮の波がきています。あ~記憶が薄れてしまった、とにかくこの目で
見た『鳴門の渦潮』はスケールが大きいのか小さいのか よくわかりません。ただ、常時
見られる渦としては世界最大級のものだということです。ときには、渦と渦が合わさり
さらに大きな渦に成長していき直径20メートル以上になることもあるんだとか。
フランスのランス川河口には、干潮の差が13.5メートルもありこの差を利用して
1996年から潮汐発電がおこなわれているんだって。ここでは最大の渦は直径2メートル
というから、鳴門の渦はかなり大きいのだね。
ノルウェーには最大速度35kmという世界で最も早い渦流が見られ、直径10メートルに
もおよぶ渦潮が発生するんだって。鳴門海峡では大潮の時の最大流速は時速20kmにも
達し、この激しい潮流から発生する轟音から鳴門(鳴る瀬戸)の名が生まれたといわれてい
る。『鳴門海峡』のほか、イタリアとシシリー島間の『メッシーナ海峡』、北アメリカ西岸
とバンクーバー島東岸との間『セイモア海峡』が世界三大潮流とよばれているそうな。
たしかに煙った空はなんとなく、不思議に感じたけど『ケムトレイル』というものではなく
飛行機雲に見えるんだけど・・・。