日曜日の18:30~ TBS系で「夢の扉」と言う番組がある。
昨日はその番組で、堀田製作所という会社の 「身障者用三輪自転車」についてやっていた。
途中からでVTRは取り忘れてしまったけれどね。残念。
以下は番組H.P.よりの抜粋。
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『障害者の方たちが自らの力での移動手段を持たせたい』 堀田健二
身体が不自由でも風を切って走る自転車の素晴らしさを広めたい
横浜市・磯子区、ここに障害者や高齢者など自転車に乗ることが難しい人のために「オーダーメイドの自転車」を作り続けている人がいます、堀田健二氏です。
一人一人の障害の状況や体型、注文に合せて部品から装備まで、全て一人で作り上げているのです。そんな堀田さんの前に、二人の子供がやってきました。その子供たちは生まれながらに脳性小児マヒを患い、歩くことすらままならない状態です。果たして、堀田氏はその子供たちに自らが活動するという喜びを与えることが出来るのでしょうか。
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思わず、ネットで検索し、読売新聞の記事や会社のホームページなどを読み、連絡を取ってみることにしました。
ちょっと遠いけれど、是非行ってみたい。
ちょっと先の話だけれど、娘用に自転車を作ってあげたい。
・・・また一つ夢が出来た。
以下追記に、2005年2月8日 読売新聞の記事を抜粋します。
返事が返ってくると良いなあ・・・
堀田健一さん(61) 堀田製作所代表
「手や足が不自由でも、ペダルやハンドルを工夫すれば、自転車に乗れる。自分の力で、自由に走り回る喜びを、一人でも多くの人に届けたい」
両足が動かない人には、ペダルの代わりに手で操作するレバー。両手が不自由な人には、ハンドルを下に押すだけのブレーキ。一人一人の障害に合わせ、オーダーメードで自転車を作り続けて26年。1500台以上を送り出してきた。
どれも世界にたった一つだけ。部品加工用の道具から、フレーム、ねじまで1台ごとに手作りする。これまで、どんな障害でも、注文を断ったことはない。
「身体が不自由だから電動車いす、では、動かせる部分も衰えてしまいます。その人の力を生かした自転車なら、行動範囲が広がるだけでなく、機能の維持改善にも役立ちます」
基本型は、小型タイヤを用いた車高の低い三輪車で、回転式ではなく、踏み込むタイプのペダルが特徴。安定がよく、乗り降りが楽なうえ、ペダルを回転させないので、ひざが悪い人や脚力が弱い人にも乗りこなせる。踏み方も、左右交互、両方同時、片方だけの、いずれでも進むので、片足が不自由でも大丈夫だ。フレームやハンドルの形、各部品の大きさや位置などは、それぞれ工夫する。 「どうしたら、この人が乗れるか。毎日が挑戦です。夜はアイデアが次々とわいて、眠れません」
根っからの工作好き。原型は、1979年に、小学3年生だった息子の遊び道具として作った踏み込み式ペダルの三輪自転車だった。学校の規則で二輪車に乗ることが禁じられていたため、隣の鉄工所で機械を借りて完成させた。近所の子どもたちが群がって乗り回しているところへ、片足の不自由なおばあさんが通りがかって尋ねた。「私にも乗れる。どこで売っているの?」
「障害者に役立つとは想像もしませんでしたが、試しに『福祉施設に差し上げます』と新聞に投書したら、反響がすごかった。障害者が待ち望んでいたものだったんですね。これは、放っておけないな、と」
大手メーカーを回って製作を頼んだが、どこも相手にしてくれない。仕方なく、本業の梱包(こんぽう)業のかたわら、1台、2台と引き受けていたが、片手間では対応しきれない。半年後、思い切って転業した。だが、生活はぎりぎりだった。初期の値段は7万円前後で、普通の自転車の倍近く、注文も途切れがち。その値段も「相手が払える範囲」になる。そもそも、1台の完成までに1―3か月かかり、並行作業で月に4台作るのがやっと。子どもの給食費も払えず、毎月、「もうやめよう」と思った。
「でも、ほかに誰もやる人がいない。利用者の方の喜ぶ顔を前にして、投げ出すことはできませんでした」「息子が障害を乗り越えて進学できたのも、堀田の自転車のおかげ」「家族の手を借りずに外出できるようになり、活動的になった」。そんな利用者の声は、「お金に代えられない喜び」だった。利用者も支援会を結成。自治体に障害者用自転車の購入費助成を要望し、地元の東京・足立区など約10自治体に制度が作られた。
人力併用の電動自転車や、持ち運びのできる折り畳み式なども開発してきた。これまでの蓄積から、様々な障害に対応できる“汎用(はんよう)型”も見えてきた。試作中の補助モーター付き三輪車がそれ。完成すれば、量産化への道が開けそうだ。
「作り手を増やし、価格を下げて、より多くの人に乗ってもらいたい。それを実現することが、自分の責任だと思っています」(林 真奈美)
障害者用自転車の購入費助成制度 導入自治体は、東京・足立区、杉並区、府中市などで、足立区の場合、3万5000円(電動式購入は8万円)を上限に、購入・改造費の半額を助成している。
◆堀田製作所は、(電)03・3890・8666。
ホームページは、(http://www.h5.dion.ne.jp/~hotta/)
(2005年2月8日 読売新聞)