かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

月探査衛星、楽しみにしていたのですが、打ち上げ延期だそうです。

2007-07-21 23:59:30 | Weblog
 今日のテレビのニュースで、お天気の関係のところで「今年は冷夏かも?」という話があったそうです。もうずっと猛暑、猛暑と連呼されてすっかりその気になっていたのに、今更冷夏と言われてもなんだかな、と言う気がします。原因は日照不足で、今年の米をはじめとする作物や野菜、果物などの生育が危ぶまれているとか。確かにこのところ雨も多いですけど、梅雨なんだから当たり前のような気がしますし、この話本当なのでしょうか? それにいくら冷夏といっても梅雨明けにはそれなりの夏らしい天気にもなると思いますし、どうもこの間の台風といい、本当によく判らないお天気です。そりゃもちろん、冷夏のほうが過ごしやすくって助かるのは助かるのですけどね。原発が止まって電力事情も大変な業界にはありがたい話でしょうし。とりあえずここはあまり期待せずに、温度計を見ていることにいたしましょう。

 さて、日本がつきの探査のために打ち上げる予定の人工衛星その名も「かぐや」が、8月16日の打ち上げを延期することに決まったそうです。原因は、2個装備している子衛星に装備された、月の重力を探査する装置の部品であるコンデンサで、一部電極を誤って反対に取り付けてしまったことが判ったから、だそうです。人工衛星ともなれば何千とも何万とも知れぬさまざまな電子部品が取り付けられているのでしょうけれど、それにしたってプラスマイナスを間違えて取り付けるというのは、随分と初歩的なミスをやったものです。日本のロケットや衛星にはどうもミスが続いているような感じがするのですが、一応打ち上げ前に判明したとはいえ、さまざまなテストもやっているはずの基盤や機体でそのミスを発見できなかったと言うのは、少々問題があるのではないか、と思います。
 ただ、単純にミスをあげつらってみてもしょうがないわけで、何故そのようなミスが生じたのか、どうすればそれを回避できたのか、と言う点についてもう少し情報がほしいものです。たとえば、衛星の部品になるようなコンデンサと言うのはどんな形をしているのか知りませんが、民生品の電解コンデンサのようにプラスとマイナスで足の長さが違うとか、何かはっきり見分けられるような特徴でも無かったのでしょうか。工期が押していたとか、錯覚を起こしやすいような配置になっていたとか、外的要因や設計の形に問題は無かったのでしょうか。ただミスをした会社や機構、あるいはそれを担当した作業員や技術者のお粗末振りをあげつらう余裕で、そういったミスを誘発する原因の解明と未然防止策、それに仮にミスがあっても大過なく全体を機能させるような冗長性が確保されていたか、などの点を意識した記事を出してもらいたいと思います。
コメント (2)
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せっかく涼しくても、一匹の蚊ですべてが台無しになることがあります。

2007-07-21 23:33:36 | Weblog
 こちらはいつ暑い暑い夏になるのだろう、となかなかすっきりしない天をにらみながら洗濯などしているのですが、欧州では死者も出るほどの猛暑になっているそうですね。本来ならこちらがなっていたはずの暑い夏が、ぐるりと地球半周分ずれているみたいです。空気はつながっているのだから、程よく互いに混ざり合えば冷夏も猛暑もなくなるはずなんじゃ? と気象学のかけらもない素朴な疑問を抱いてみたりしてみましたが、暑くなくていい、などと気楽にのたまう前に、農作物の減収を初めとする「暑くない夏」の影響を少し本気で考えないといけないのかもしれません。

 さて、昨日の晩はようやく寝つこうかという頃合になって、ぷーんと耳元で騒ぐ深いな音で目が覚めてしまいました。あんまり腹が立ったのでスプレー式の殺虫剤を部屋中いたるところに撒き散らしたのですが、果たして目標を撃破できたかどうか不明なまま、やたらと薬くさい部屋で寝直しする羽目に陥ってしまいました。とはいえ、いくら休み前でも敵を視認して物理的に叩き落すためにひたすら夜更かしするわけにも行きませんし、ある程度薬剤の濃度を保持すれば堕ちるはずなので、多少の臭いくらいは我慢せざるを得ません。
 蚊というと厄介なのは安眠妨害や痒くさせられたりといった即時的な攻撃だけでなく、かなり致死率の高い病気を媒介する点も見逃せません。我が国では日本脳炎がそれにあたり、免疫をつけるための予防接種が重篤な副作用をおこす可能性がある、とのことで2005年に希望制に変って以来、免疫の無い乳幼児が増え、4歳以下でおよそ四分の三の子供が免疫の無い状態になっているんだそうです。一方日本脳炎の病原体は豚が持っていて、豚の血を吸った蚊が次に人間を狙ったときに感染するのだそうですが、豚の多い西日本では豚自体の保菌率も高く、厚生労働省も蚊に食われないよう注意すべし、と呼びかけているようです。これがもう少し南にいきますと、マラリアが大きな問題になってきます。こちらは抗生剤耐性菌の出現なども伝えられ、やはり犠牲になりやすいのは子供達なわけですが、大人だって油断できないのは、大戦中の皇軍兵士達の苦労を知っていれば容易にわかることです。まあ少なくとも日本列島にいる限り、そうそうマラリアなどにかかることはないと思うのですが、海外旅行もごく普通に行なわれる昨今は、子供達も出かける機会も多いでしょうし、もちろん大人も油断なりません。それに地球温暖化が進んで更に日本が暖かになれば、マラリアもまた北上し、いずれ日本でも普通に見られる病気になるかもしれません。責任ある立場の人には、できればいまだ成功していないマラリア・ワクチンの開発などへ研究投資を行い、アジア・アフリカなど猖獗を極めるマラリア汚染地帯への援助に当てつつ、我が国が熱帯圏に入る未来に備えた方策を、今から考えてもらいたいです。

 まあ先のことは先のこととして、今夜こそ蚊に悩まされること無く、安眠・熟睡できるよう、祈りたいと思います。

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