かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

マリみて新刊「フレーム オブ マインド」の感想を記録しておきましょう。

2007-07-07 23:59:10 | マリア様がみてる
 今日は七夕。本来は1ヶ月先のはずですが、そんなことはお構いなく、地元スーパーとその近隣の数件の商店が合同で、七夕祭りを開催しておりました。お祭りといっても詰めれば50台は入る、と言う駐車場を使って、商工会や自治会やボーイスカウトなどが出す露店やちょっとしたステージを組んでのカラオケ大会などを行なう、ささやかなお祭りです。それでも、焼きそばやら焼きとうもろこしやら焼きイカやらビールやらを目当てに、降るか降らぬか怪しげな空模様の下、私も軽くのぞきに毎年足を運んでいました。ところが、なぜか今日は朝からずっとおなかの具合が悪く、朝から食べるのはおかゆやおじやばかり。原因は不明ですが、昨日寒い中薄着のままバイクで走っていたために軽く風邪をひいてしまったのではないか、というのが今のところ思いついている病因です。おかげで一日身体に力が入らないし食欲もないしで、無理やり買い物だけでも行こうかとも思ったのですが、外に出るのも億劫で、結局ここに越してきて初めて七夕祭りを欠席いたしました。やっぱり無理は禁物ですね。寒いと思ったら躊躇せず防寒対策を採らないと、と反省いたしました。
 
 さて、刊行から1週間たちましたので、そろそろマリみて新刊「フレーム オブ マインド」の感想を記しておきましょう。
 本来なら前巻の「あなたを探しに」でとうとう決着がつくまで後一歩、というところまで迫った祐巳と瞳子の関係、その続きと言うか、判りきったこととは言え、はっきりとした結末を観てみたい、というのが新刊に期待される内容でしたが、この一番興味の魅かれる話は次巻以降におあずけとなりました。もっとも、今回が中休みとでも言うべき短編集であることはかなり早くから判っていたこともあってそれほどがっかりもしませんでしたが、それでも、一つくらいは瞳子関連の話が出るか、と期待していたのが、細川可南子の話だけで終わったのが少々不満が残ると言えば不満な点です。
 それはさておき、まず表紙初登場の蔦子サンはなかなか新鮮で(初め、祐巳ともう一人は誰だろう? と思ってしまいましたが)、次にめくった主要人物紹介に、時期薔薇様3人娘と、「ウァレンティーヌスの贈り物」以来の蔦子サン、「妹オーディション」でも出なかった笙子ちゃんが並んで納められているのが印象的でした。確かに今回の幕間つなぎはこの二人が中心になった話ですからまあ紹介されるのに違和感は無いのですが、編集の都合なんでしょうけど、1ページを上下に区切って5人納める、と言うのはちょっと窮屈な感じでした。乃梨子もいないし、と思ったらお話にも白薔薇の蕾は出てきませんでした。とは言え、いつもどおり2ページあれば、この5人に加え、短編にも出ている可南子、内藤克美、鳥居江利子、支倉令といった面々を加えることができたろうに、などと、まあわりとどうでもいいことを、のっけから考えてしまいました。
 お話は雑誌「コバルト」に掲載されていた短編が主体で、私も既読のモノが幾つかありました。その話だけに登場する新キャラ主体の話も多く、総じて私はその手の話には余り興味をもてないせいもあって、個人的には幕間劇のほうがより楽しめました。タケシマツタコとマジックで名前が書かれた撮影済みの27枚撮りフィルム。しかし、持ち主と目された蔦子は覚えが無く、その本来の落とし主をあれこれ考えつつ、短編を挟んで展開していくお話、一応形として短編も一つ一つ目を通しながら幕間劇を追っていきましたが、純粋に蔦笙話を楽しむのなら、その部分だけを追いかけても良かったかもしれません。再読するときにでも試してみるといたしましょう。
 さて、次はいつ出るんでしょうね。楽しみに、また数ヶ月を待つといたしましょう。

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社保庁の現状はまさに役人の宿痾なのでしょうか。

2007-07-07 00:20:18 | Weblog
 今日は梅雨らしい一日。そんな天気のせいか今日は肌寒さもひとしおで、幸い通勤時には降ってなかったのですが、それでも合羽を着ようか、と本気で考えました。結局がんばって無理無理走り抜けましたが、普段の夏なら恨めしいだけのエンジンから立ち上ってくる暖気が、今日は実にありがたいものに思えました。これから一週間ばかりは梅雨最後の雨が続くらしいですが、九州の例を見るまでも無く、こういうときの雨は集中豪雨のように大雨が降りがちなので、注意が必要になります。とは言え、たとえば四国などはもう少し降ってもらわないと夏以降の水が足りなくなることでしょうから、加減良く降ってもらいたいところです。

 さて、社会保険庁はついに病膏肓に入る、と言うべき事態になっているようで、今日も年金時効分の申請がスタートする、と大々的に宣伝していたというのに、いくつかの社会保険事務所では連絡の不手際で申請が受理されないトラブルが起きたそうです。社会保険庁からの連絡メールに気づかない事務所があったためで、窓口業務が始まってからも必要な書類が届かないことがあったとのことです。官房長官が昨日の記者会見で6日からの受付開始を発表していますし、特例法の施行についてはもっと前から決まっていたはずで、事務所の職員なら当然知っていなくてはいけないし、その日に備えておのおの準備怠り無く進めていなくてはならないことのはずです。本庁からの指示に対しても神経を研ぎ澄ませておくのが当たり前だと思いますし、この期に及んでメールに気づかなかった、などといういいわけが出てくるあたり、一体この公務員達は何を持って己が職務と認識しているのだろう? とその不手際ぶりが信じられません。社会保険庁やその関連事務所には、対米開戦通知を攻撃後に手交した当時の外務省役人達の末裔達が山のようにはびこっているに違いないのでしょう。
 その一方で、社会保険庁では自己都合による退職が急増しているのだそうです。若手が将来に見切りをつけて辞めるのもあれば、定年間際のベテラン職員が「疲れ果てた」と早期退職を選択する例も多いと言います。「疲れ果て」るほど仕事をしたのか? と私は思わずそのニュースに突っ込んでしまったのですが、おそらく20年とか25年とか、そんなぬるま湯に浸りきっていた身には、この数ヶ月の激変が耐えられなかったのだろう、というのは理解できる気がします。こんな粗大ゴミを量産してしまったのは、職員の福利厚生の増進にこれまでかくかくたる戦果を挙げてきた労働組合や、その要求を唯々諾々と承ってきた歴代長官の責任だろうと思います。自分達の楽園がどういう形で保たれているのかを理解しないままその屋台骨まで食い尽くしてしまい、自らの手で滅ぼしてしまった職員達には同情する余地はありませんが、責任ある立場の人間は誰一人としてその危険性を認識して舵取りする決意を示さなかったことのほうが罪は重いでしょう。他山の石として自らを戒めるとともに、一日も早く常態に復して、将来の私の年金が無事健全に支給される体制となりますよう、祈りたいと思います。・・・それまでに国が滅んでしまったら元も子もなくなるわけですが。

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