世の中すっかり夏休みですね。通勤時の車の混み具合も少し変化したように思いますし、何より通学の子供が道路からいなくなり、かわりに、思わぬところで遊んでいるのを見かけて驚いたり、と、こちらも運転するのにこれまでとは異なる気楽さと緊張とを覚えています。まだ休みは学校だけですから変化もこんなものですが、もうすぐ社会人も休みを取るようになれば、走っている車も変ってきますし、それで困ったことも生じたりします。観光目的の不慣れな一見さんが、地図頼りにこちらの通勤ルートへ迷い込んで、のろのろふらふら危なっかしい運転で前を塞いだりする現象です。こちらは仕事で急いでいるので道を譲ってほしいのですが、えてしてこういうヒトほど後ろの状況は気にならないのか、あるいは気にしている余裕が無いのか、ともかくまずもって譲られたことはありません。普段見かける通勤や仕事のヒトの方がよほど周囲に気を配り、親切に動いてくれます。田舎モノには歓迎すべからざる季節の到来、と言うわけです。
さて、今日の朝刊一面トップに、年金で建設された福祉施設という名のさまざまな娯楽施設の売却が全部できても、投じたお金のうち1兆円あまりが回収不可能、という話が出ておりました。売却することが決まっている厚生年金会館や保養所、カルチャーセンターなど、302施設・412物件は、厚生年金分の1兆1700億円と国民年金分の2300億円の計1兆4000億円を投じて建設された施設なんだそうです。ところが不動産鑑定してみるとこれが2000億円程度にしかならず、別に売却されたグリーンピアなるリゾート施設は建設費の2・5%、48億円が返ってきただけ。既に売却済みの物件でも建設費用を大幅に下回る金額にしかならず、結局、1兆円あまりの年金が、雲散霧消してしまうことになります。
なんとも馬鹿馬鹿しい限りのお話ではありますが、そもそもどうして皆から集めた年金を、全く違う用途に使ったりしたのでしょう? 一体誰がそんな愚行を計画し、誰が賛同して、これを政策として推進したのでしょうか? 通称「リゾート法」なるくだらない法律とは別の話だそうですが、少し調べてみると、グリーンピアは厚生省がリゾート法の関係省庁(国土庁、建設省、通産省、自治省、運輸省、農林省)の枠組みに乗り遅れ、自分達の施設のための予算処置が全く取れなかったために、大蔵省の目の届かない年金で好き勝手に建設したという、一体年金をなんだと思っているのか、公私混同といっても過言ではない信じがたい暴挙がなされた結果らしいと判りました。
今、年金問題を契機にさまざまな媒体で現政権に対する不信任が増えている様子が伝えられていますけど、年金問題で一番責任を問われるべきなのは現政権ではなく、かつてこのような愚行を始め、数々の問題を先送りしてきた過去の政権、厚生省の官僚達、利権に群がった族議員達、そして、そのことをとがめられなかった野党やマスコミの面々、さらに、そんな族議員やふがいない政権に投票した国民であるべきでしょう。私は今の政権について良し悪しをいう積もりはありませんが、マスコミも野党も与党も、年金問題を争点に取り上げるのなら、まず本当に責任を取るべきものは誰なのかを問うべきなんじゃないでしょうか。
ところで、福祉施設以外にも5兆円ほど年金から別目的に支出されているそうですが、これは一体なんなんでしょう? 郵貯の財政投融資のように、道路になったり橋に化けたりしてるんでしょうか? そして一番気になるのは、果たしてそれは戻ってくるのでしょうか?
さて、今日の朝刊一面トップに、年金で建設された福祉施設という名のさまざまな娯楽施設の売却が全部できても、投じたお金のうち1兆円あまりが回収不可能、という話が出ておりました。売却することが決まっている厚生年金会館や保養所、カルチャーセンターなど、302施設・412物件は、厚生年金分の1兆1700億円と国民年金分の2300億円の計1兆4000億円を投じて建設された施設なんだそうです。ところが不動産鑑定してみるとこれが2000億円程度にしかならず、別に売却されたグリーンピアなるリゾート施設は建設費の2・5%、48億円が返ってきただけ。既に売却済みの物件でも建設費用を大幅に下回る金額にしかならず、結局、1兆円あまりの年金が、雲散霧消してしまうことになります。
なんとも馬鹿馬鹿しい限りのお話ではありますが、そもそもどうして皆から集めた年金を、全く違う用途に使ったりしたのでしょう? 一体誰がそんな愚行を計画し、誰が賛同して、これを政策として推進したのでしょうか? 通称「リゾート法」なるくだらない法律とは別の話だそうですが、少し調べてみると、グリーンピアは厚生省がリゾート法の関係省庁(国土庁、建設省、通産省、自治省、運輸省、農林省)の枠組みに乗り遅れ、自分達の施設のための予算処置が全く取れなかったために、大蔵省の目の届かない年金で好き勝手に建設したという、一体年金をなんだと思っているのか、公私混同といっても過言ではない信じがたい暴挙がなされた結果らしいと判りました。
今、年金問題を契機にさまざまな媒体で現政権に対する不信任が増えている様子が伝えられていますけど、年金問題で一番責任を問われるべきなのは現政権ではなく、かつてこのような愚行を始め、数々の問題を先送りしてきた過去の政権、厚生省の官僚達、利権に群がった族議員達、そして、そのことをとがめられなかった野党やマスコミの面々、さらに、そんな族議員やふがいない政権に投票した国民であるべきでしょう。私は今の政権について良し悪しをいう積もりはありませんが、マスコミも野党も与党も、年金問題を争点に取り上げるのなら、まず本当に責任を取るべきものは誰なのかを問うべきなんじゃないでしょうか。
ところで、福祉施設以外にも5兆円ほど年金から別目的に支出されているそうですが、これは一体なんなんでしょう? 郵貯の財政投融資のように、道路になったり橋に化けたりしてるんでしょうか? そして一番気になるのは、果たしてそれは戻ってくるのでしょうか?