このところ連日雷雨が続いています。午前中は比較的天気が良いのに、昼過ぎから妙に雲が多くなり、早ければ3時ごろ、遅くても5時過ぎくらいには空が真っ暗になっておどろおどろしい空鳴りが聞こえ始め、やがて大粒の雨がどかどかと降り出して、閃光と轟音が当たりを席巻する、という、おなじみのパターンです。この状態がざっと一時間弱続き、やがて涼しさだけ残して、空が明るくなります。
この天気のパターンは、どちらかというと時期は夏の終わり、秋に変る節目のところで、大気の状態としては、多分夏を支配する大気と秋の気配を呼ぶ大気がぶつかり合い、不安定になることで生じるのだと考えております。でも、8月初旬という今の季節は、普通なら夏がどっかりと腰をすえ、かんかんでりの日差しが容赦なくアスファルトを灼き、遠く陽炎が立って逃げ水がいつまでも見える、というような頃合のはずです。予報では一応明日からそんな夏らしい天気になりそうな話をしていたようですが、これは春のときと同じパターン、本来冬の時期に妙に暖かく、春になったと思ったら冷え込んだあの状況と非常に似通った形で季節が変っていくのかもしれません。明日は立秋ですが、今年は暦はテンであてにならないようです。
さて、そんな変則運行中の夏ではありますが、テレビではお定まりの心霊怪奇特集が放送されているようです。まあ心霊写真なる、大抵は「はぁ?」と首を傾げたくなるような拙劣なものを大写しにしながら思わせぶりな音楽をかぶせ、ゲストのタレントが悲鳴を上げたり息を呑んだりする中で、自称なのかテレビ局の用意したタレントなのか、ともかく霊能者なる御仁がしかつめらしくその写真に判定を下す、という、もう何十年も同じことの繰り返しな娯楽番組ならば、それを楽しむ分にはまあ別に目くじらを立てるほどのこともないと私は思います。もっともらしく霊能力者とか心霊研究家と紹介される人物のいかがわしさは少々難がある、と思わないでもないですが、それもまた一つの娯楽の要素だと割り切って観る分には、遊園地のお化け屋敷同様、それなりに楽しめるというものでしょう。でも、今日の関西テレビで19時から放送された江原啓之スペシャルって、一体これはなんなんでしょう? 「『天国からの手紙」驚異の霊視で今夜奇跡が・埼玉園児4人死亡事故・・・絶句・亡き子供達から驚くべき言葉が」・・・このタイトルは一体何?
この死亡事故は昨年9月、埼玉県川口市の市道で、わき見運転していたワゴン車が保育園の園児の列に突っ込み、4人を殺害した事故のことでしょう。その事件をダシに、スピリチュアルカウンセラーといういかにもな肩書きが、今は亡き人の思いを感じ取り、そのメッセージを残された家族に伝えるのだそうな。テーマは「遺された者の生きる道」なのだそうな。どうやらこの事故だけではないようですが、ようするにイタコをテレビでやろうということなのでしょうか。
あまりの愚かしい内容に観ることすら拒絶してしまいましたが、テレビ局は本気でこんな番組を製作・放送したのでしょうか? スポンサーは一体何を見てお金を出すことに決めたのでしょうか?
この番組に出ている遺族と称する方が本当の御遺族なのかどうかすら怪しいと私などは思ってしまうのですが、それはそれとして、現実に亡くなった人間、その憤りや悲しみや惨めさをダシに金儲けしようなどと、一体誰が企画しそれを通したりしたのか。それも交通事故根絶の願いを込めて、とか言うのならともかく、怪しげな輩の怪しげな言葉で遺族を慰めようなど、これは慰めているのではなくて慰み者にしているだけではないですか。ただでさえ怪しげな新興宗教やらなにやらが跋扈する世の中に、心霊怪奇現象という娯楽でお涙頂戴を演じようというその浅はかさ。死者への冒涜とか考えないんでしょうか? いや、ひょっとしてひょっとしたら、これを製作・放送したスタッフは、こんな話を信じていたりするんじゃないでしょうね? それなら、まだ視聴率を稼ぐためにやりました、と嘯いてくれた方がよほど安心できます。ひょっとしたら出演者も放送局も、「いいことをした」と錯覚しているのだとしたら、こういう番組によって自称霊能者による詐欺やカルト宗教をはびこらせたりしかねないという危険性を、もっと真剣に考えるべきだと私は思います。
この天気のパターンは、どちらかというと時期は夏の終わり、秋に変る節目のところで、大気の状態としては、多分夏を支配する大気と秋の気配を呼ぶ大気がぶつかり合い、不安定になることで生じるのだと考えております。でも、8月初旬という今の季節は、普通なら夏がどっかりと腰をすえ、かんかんでりの日差しが容赦なくアスファルトを灼き、遠く陽炎が立って逃げ水がいつまでも見える、というような頃合のはずです。予報では一応明日からそんな夏らしい天気になりそうな話をしていたようですが、これは春のときと同じパターン、本来冬の時期に妙に暖かく、春になったと思ったら冷え込んだあの状況と非常に似通った形で季節が変っていくのかもしれません。明日は立秋ですが、今年は暦はテンであてにならないようです。
さて、そんな変則運行中の夏ではありますが、テレビではお定まりの心霊怪奇特集が放送されているようです。まあ心霊写真なる、大抵は「はぁ?」と首を傾げたくなるような拙劣なものを大写しにしながら思わせぶりな音楽をかぶせ、ゲストのタレントが悲鳴を上げたり息を呑んだりする中で、自称なのかテレビ局の用意したタレントなのか、ともかく霊能者なる御仁がしかつめらしくその写真に判定を下す、という、もう何十年も同じことの繰り返しな娯楽番組ならば、それを楽しむ分にはまあ別に目くじらを立てるほどのこともないと私は思います。もっともらしく霊能力者とか心霊研究家と紹介される人物のいかがわしさは少々難がある、と思わないでもないですが、それもまた一つの娯楽の要素だと割り切って観る分には、遊園地のお化け屋敷同様、それなりに楽しめるというものでしょう。でも、今日の関西テレビで19時から放送された江原啓之スペシャルって、一体これはなんなんでしょう? 「『天国からの手紙」驚異の霊視で今夜奇跡が・埼玉園児4人死亡事故・・・絶句・亡き子供達から驚くべき言葉が」・・・このタイトルは一体何?
この死亡事故は昨年9月、埼玉県川口市の市道で、わき見運転していたワゴン車が保育園の園児の列に突っ込み、4人を殺害した事故のことでしょう。その事件をダシに、スピリチュアルカウンセラーといういかにもな肩書きが、今は亡き人の思いを感じ取り、そのメッセージを残された家族に伝えるのだそうな。テーマは「遺された者の生きる道」なのだそうな。どうやらこの事故だけではないようですが、ようするにイタコをテレビでやろうということなのでしょうか。
あまりの愚かしい内容に観ることすら拒絶してしまいましたが、テレビ局は本気でこんな番組を製作・放送したのでしょうか? スポンサーは一体何を見てお金を出すことに決めたのでしょうか?
この番組に出ている遺族と称する方が本当の御遺族なのかどうかすら怪しいと私などは思ってしまうのですが、それはそれとして、現実に亡くなった人間、その憤りや悲しみや惨めさをダシに金儲けしようなどと、一体誰が企画しそれを通したりしたのか。それも交通事故根絶の願いを込めて、とか言うのならともかく、怪しげな輩の怪しげな言葉で遺族を慰めようなど、これは慰めているのではなくて慰み者にしているだけではないですか。ただでさえ怪しげな新興宗教やらなにやらが跋扈する世の中に、心霊怪奇現象という娯楽でお涙頂戴を演じようというその浅はかさ。死者への冒涜とか考えないんでしょうか? いや、ひょっとしてひょっとしたら、これを製作・放送したスタッフは、こんな話を信じていたりするんじゃないでしょうね? それなら、まだ視聴率を稼ぐためにやりました、と嘯いてくれた方がよほど安心できます。ひょっとしたら出演者も放送局も、「いいことをした」と錯覚しているのだとしたら、こういう番組によって自称霊能者による詐欺やカルト宗教をはびこらせたりしかねないという危険性を、もっと真剣に考えるべきだと私は思います。
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