今日は職場の歓送迎会でした。以前、2日に有ったそれは、私の所属する課というか係というか、要するに小単位の組織での会でしたが、今回は全体のやつなので、出席者100人を超える大所帯です。日ごろ山の中で研究なんていう浮世離れしていることを続けて、他部署の方々と会ったり話をしたりする機会が乏しいので、こういう機会は結構貴重だったりします。それにタダ酒ですし。もちろん、どこからお金が湧いてきているわけではなく、毎月給料から差っ引かれて積み立てられる会費でまかなれているのでタダではないわけですが、手元に現金として現れる給料は、当然ながら引いた後の分しか振込まれませんし、会場で徴収されることが無いために、自分がすでに払っている、という感覚が乏しく、一見、タダ酒を喰らっているかのように錯覚してしまうのです。今もアルコール漬けの頭で書いているせいか、これがまあなかなか良くできたシステムだと思ってしまいます。
さて、事業仕分けで勇名を馳せた蓮舫議員が、記者会見で09年の仕分け作業を振り返ってのたまったそうな。いわく、
「官僚からは事業の目的ではなく、手段を聞きたかった。だが、官僚が話すのは目的ばかり。その目的はというと『夢のため』。私たちは、その途中経過が聞きたかった」と、事業の目的を説明する官僚と話がかみ合わなかったんだと釈明したのだとか。
あの仕分けを映像で見て、確かに官僚の答弁には情けないものを感じましたので、議員のおっしゃることも理解出来る部分はあるわけですが、そもそも官僚に具体的な手段を聞くことに意味があるのか、という点については、大いに疑問があります。文部科学官僚と言っても理系のヒトではないし、現代の先端科学のお話は、分野が違えば同じ理系でもチンプンカンプンだったりすることも珍しくなく、それを如何に優秀とは言え官僚の方々に話せと言ってもそれは無理があるだろうと私などは思うのです。それに、専門的な話になると分かるように話をしろとかなり無茶なことを要求し、時間切れでさくっと切ってしまうなど、聞く気があるならまずはちゃんと勉強してきてからにしろ! と言いたくなる場面も多々あったように感じました。そのあたりについてはどういう考えをお持ちなのか、私などは是非聞いてみたいものだと思うのですが、会見された記者さん達にはそういう質問を投げかけたヒトはいなかったのでしょうか?
私見では、お金を出すパトロンは余計な口出しをするべきではない、と思っています。科学でも芸術でも、それを担当するものには最大限の自由を与え、好き勝手させるのが進化・発展には不可欠なのではなかろうか、と。まあそうなればムダも多くなるでしょうし、それにかこつけて詐欺を働くような良からぬ輩も出てくるでしょうけれど、そうやって自由な状態からは、そんな無駄や不正を補って余りある成果が生まれてくると、楽観的に私は考えているのです。逆になんのかんのと口出しされて手足を縛られ、頭を押さえつけられていては、良い発想も生まれず進展も難しいでしょう。故にこそパトロンにはそれを許容するだけの度量が要求されるわけですが、すぐ目に見える成果、お金を生み出す成果しか目に入らない仕分け人や官僚といった方々には、そんな度量は露程も持ち合わせておられないようです。
さて、事業仕分けで勇名を馳せた蓮舫議員が、記者会見で09年の仕分け作業を振り返ってのたまったそうな。いわく、
「官僚からは事業の目的ではなく、手段を聞きたかった。だが、官僚が話すのは目的ばかり。その目的はというと『夢のため』。私たちは、その途中経過が聞きたかった」と、事業の目的を説明する官僚と話がかみ合わなかったんだと釈明したのだとか。
あの仕分けを映像で見て、確かに官僚の答弁には情けないものを感じましたので、議員のおっしゃることも理解出来る部分はあるわけですが、そもそも官僚に具体的な手段を聞くことに意味があるのか、という点については、大いに疑問があります。文部科学官僚と言っても理系のヒトではないし、現代の先端科学のお話は、分野が違えば同じ理系でもチンプンカンプンだったりすることも珍しくなく、それを如何に優秀とは言え官僚の方々に話せと言ってもそれは無理があるだろうと私などは思うのです。それに、専門的な話になると分かるように話をしろとかなり無茶なことを要求し、時間切れでさくっと切ってしまうなど、聞く気があるならまずはちゃんと勉強してきてからにしろ! と言いたくなる場面も多々あったように感じました。そのあたりについてはどういう考えをお持ちなのか、私などは是非聞いてみたいものだと思うのですが、会見された記者さん達にはそういう質問を投げかけたヒトはいなかったのでしょうか?
私見では、お金を出すパトロンは余計な口出しをするべきではない、と思っています。科学でも芸術でも、それを担当するものには最大限の自由を与え、好き勝手させるのが進化・発展には不可欠なのではなかろうか、と。まあそうなればムダも多くなるでしょうし、それにかこつけて詐欺を働くような良からぬ輩も出てくるでしょうけれど、そうやって自由な状態からは、そんな無駄や不正を補って余りある成果が生まれてくると、楽観的に私は考えているのです。逆になんのかんのと口出しされて手足を縛られ、頭を押さえつけられていては、良い発想も生まれず進展も難しいでしょう。故にこそパトロンにはそれを許容するだけの度量が要求されるわけですが、すぐ目に見える成果、お金を生み出す成果しか目に入らない仕分け人や官僚といった方々には、そんな度量は露程も持ち合わせておられないようです。
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