かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

マスコミは情報を取捨選択し、ネットは玉石混交で信頼しずらいとなると、本当にどうしたらいいんでしょう?

2010-05-19 22:52:09 | Weblog
 結局官僚だとか政治家だとかマスコミだとかいう連中は、現場のことも技術のこともまるで理解すること無く、ただ表層的に騒いだり不感症に静まりかえったり、国民からすれば何の益も未来もないことで日々益体も無く過ごしてそれでよしとしているのではないか、と言うような気が最近は一段と色濃く感じられるような気がしてきます。宮崎県を揺るがす口蹄疫の問題にしても、名物知事が非常事態宣言を出した途端ににわかに騒がしくなってきて、嘘か誠か、その知事の「つぶやき」で、政府とマスコミは全責任を宮崎に押し付ける気だとかなんとか、現場で死に物狂いに疫病と戦っている人々からしたら暴動騒ぎの一つもおきかねないような噂がネット上に流れていたりもします。でも、結局何が本当で何が違うのか、もともとどういう経緯で出てきて、今の現状はどうなっていて、近い将来どこまで危ないのか、など、一番知りたいと思うような話で、信頼に値する情報がほとんど出てきてない気がするのが、なんとも歯がゆい話です。
 わずかに例外的に、「口蹄疫、「生き地獄」の現場から」という日経ビジネスオンラインの記事などは、そういった知りたい事が信頼できるソースでようやく出てきたと思える記事で、現場密着の臨場感あふれる内容ですが、客観的に事態の全体を眺めるには、少々現場に近すぎて、かえって見えない部分が大きく感じられたりしないでも無いところがあります。
 また、この病気のウイルスは先に中国や韓国で発生していた病気のウイルスと遺伝子が極似しているそうで、先に発症が確認された向こうからこっちに渡ってきたのか、はたまた、潜在的に病気が生まれていたこっちから向こうに渡って先にあっちが顕在化したのか、専門家は同じウイルスかどうか判断出来ない、と口を濁しているそうですが、素人目で見てもどっちか明らかな気がいたします。まあそれはともかくとして、そうやって海すら超えてくるような強力な感染力を持つ病気がここまで拡大して、果たして封じ込めなんて可能なのか、ひょっとしてひょっとしたら、今や我が国の畜産業はもう風前の灯、いや、実は既に死に体になっているかもしれない、という可能性だってあるわけで、極端な話、もう秋以降は肉といえば輸入物か鳥しか無い、なんていう事も想像する位はできるわけです。
 結局は正確な情報と正しい知識の伝達が無いと、風評被害もそうですが、いろんな問題が生じてきます。政府やマスコミにはそんな役割こそふさわしい筈なのですが、情報公開とは大本営発表と心得ているような気さえする今の政府やマスコミではあまりに心もとなく感じます。
 ところで、今は口蹄疫が一番の話題ですが、今年の夏の天候如何では、肝心の米が危うくなるかもしれません。気象庁の長期予報がどうも不気味な内容ですし、秋以降は肉もなければご飯も無い、なんて、どうも今の段階では味気ない未来しか見えてこないのが口惜しいです。

コメント
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