かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

2800年前でもノコギリクワガタはやっぱりノコギリクワガタの形ですね。

2011-05-24 21:18:41 | Weblog
 今日も朝から雨が降り、肌寒い一日でしたが、夕方には晴れて、久しぶりのお日様が異様に眩しく感じました。明日も晴れますが、その後また雨続きらしいので、蕾が膨らんできたサボテンの花も、明日開かなければ当分お預けになりそうな感じです。まるでもう梅雨のような天気ですが、今のところ梅雨入りは九州南部まで。とは言え、昨年より20日早く、平年でも8日早い梅雨入りだそうですから、近畿も相当早いかもしれず、このところの天気を見てますと確かにそんな気がしてきます。

 さて、奈良県立橿原考古学研究所が、奈良県御所市室の秋津遺跡で、ノコギリクワガタの遺体がほぼ完全な形で出土したのだそうです。年代は縄文時代晩期。昆虫は腐りやすくてなかなか残らないそうで、クワガタの全身甲殻が発見されるのは、縄文時代に限らず初めての事だそうです。
 ニュースの写真を見ましたが、まさしくノコギリクワガタのオスそのもの。右のはさみがちょっと崩れ、胴体も全体にひしゃげてはいますが、ほぼ完全、というだけのことはあります。
 発見者の橿考研調査員の方は「子供のときクワガタを昆虫採集で見つけたときと同じ感動があった」と話したそうですが、私も、小学生の時に大阪市から枚方市に引っ越して、日常的にちょっとした森のある山が身近にある生活が始まってから、夏はクワガタムシを探すのが楽しみでした。枚方ではノコギリクワガタをゲンジと呼びならわしていたと覚えているのですが、ゲンジにはなかなか出くわすことがなく、見つけたときのうれしさは感動的なものがありました。でも、流石に当然ながら、希少価値はこの出土ゲンジのほうが圧倒的にすごいです。

 出土したクワガタは、橿原市畝傍町にある橿考研付属博物館の特別展で、5月25日から6月12日に展示されるんだそうです。それこそ歩いても行ける距離の博物館ですし、ちょっとのぞきに行ってみるのも面白そうです。


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