かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

アメリカ農業の旱魃被害、本当の数字は収穫まで判らないものです。

2012-07-26 21:40:58 | Weblog
 昨日から高温注意報なるものが発令されている関西ですが、たしかに今日はとんでもなく暑かったです。しかもこんな暑さが最低でも後1週間は続きそうだとのこと。エルニーニョが、とか北極振動が、とか言ってこの夏は猛暑にはならないかも? なんていう話が以前出てましたが、結果的にまるっきりガセネタだったということになるのでしょうか。今にして思えば、あんなニュースは無いほうが良かったんじゃないかとも思います。少なくとも、あんなニュースがなければ変に冷夏を期待することもなく、それなりの覚悟でこの暑さを迎えられたでしょうから。ヘタに期待した分それが裏切られた時の反動は凄まじいものがあります。報道はそれ位気を使えよ、というのは無茶な言い草なのかもしれませんが、そうは思ってもやっぱりこの馬鹿野郎!と言いたくなる話ではあります。

 さて、こちらも猛暑ですが、アメリカの穀物地帯は更に輪をかけて熱波に襲われているらしいです。60年ぶりの大旱魃で既にトウモロコシの8割が枯れたのだとか。トウモロコシは、人がそのまま食べるよりも、家畜の餌やでんぷん原料として大量に利用されており、我が国はそのほとんどをアメリカから輸入していますから、もしこの報道通りアメリカ産が8割以上減収するようなら大変なダメージを食らうことでしょう。ただ、8割の被害というのは別に畑を一枚一枚丹念に調査したわけじゃなくて、かなり主観的というか、調査員が畑の様子をざっと見て「被害8割!」と言ってる場合もあれば、生産者に問い合わせて、「うちは8割やられた」というのを集計している場合もあるんじゃないでしょうか? アメリカの制度は知りませんが、我が国の場合は保険の関係などで被害を過大に見積りがちな事が結構あり、もしアメリカもそうなら、収穫が始まって見て、案外それほどでもない場合も出てきたりもするでしょう。もちろん逆に、楽観的に構えすぎていて、実際はもっとひどい被害を受けていた、なんて可能性もナキニシモアラズではありますが。
 結局は収穫が終わってその収量が明らかになるまでは8割なんていう数字も仮定のものにすぎないわけです。
 食料が自給できる状況なら、そんな心配もしなくて済むんですが、中々そうも行かないのが悩みどころです。

コメント
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