かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

遺伝子組み換えしたオスを放って、蚊の絶対数を減らす技術ができたのだそうです。

2012-07-30 20:13:11 | Weblog
 今日も今日とて暑い暑い暑い一日でしたが、余程地表が熱せられたせいか、一際見事な入道雲が立ち上がり、ゴロゴロと不機嫌そうな空雷が鳴ったかと思うと、5時ごろから典型的な夕立が降り始めました。雷も短時間のうちに3度も落雷の大音響が鳴り響き、2発目と3発目の直後は、停電まで起こりました。PCはスイッチを切っていたのでそれほど心配はしませんでしたが、停電のせいでタイマーのたぐいはことごとく初期設定に戻ってしまい、その再設定をしようにも、まず滅多に見ないマニュアルの発掘から始めねばならず、その修正が中々に面倒でした。まあそれ以外は実害も無いですし、期待通り、日が落ちてからはこれまで以上に涼しい空気が窓から流れこんでくれますので、今夜は気持よく寝られるんじゃないか、と期待しています。

 さて、熱帯・亜熱帯でデング熱やマラリアのような危険な病気を媒介するネッタイシマカの対策に、遺伝子組み換えした蚊を放飼することで蚊の数を減らしてしまおう、という研究がイギリスの企業で続けられ、ブラジルで85%の蚊を減らすことに成功した、という実証例が報告されたのだそうです。
 ネッタイシマカは今やイタリアやアメリカ・フロリダ州でも発生を見ており、デング熱の流行などがあったとのことですが、遺伝子組み換え生物を野に放つ事に頑強に反対する人々に押され、実証できなかったそうです。
 子の世代に致命的な因子が引き継がれるように改変された遺伝子を持つオスを放ち、交尾したメスがうんだ卵から孵った子供が、成長できずに死ぬことによって数を減らすというこの技術、似たような事例では、沖縄のウリミバエを退治するのに放射線で不妊化処理したミバエを大量に放つことで根絶まで持っていった例がありますが、離島のような周りと隔絶した環境でないと根絶は難しいと聞いたことがあります。その離島でさえ、根絶までには数年単位の時間がかかるわけで、ブラジルなどのだだっ広いところで果たして効果的に減らせるのか、という疑問はあります。それに85%蚊を減らしたといいますが、虫はその年その年の環境によって85%位の数は容易に変動するでしょうし、もう少し長い目で見たデータが欲しいところです。
 ただ、ネッタイシマカに悩まされている地域ではようやく現れた効力のある対策法ですし、我が国だって何時この蚊が侵入してくるか判りませんから、技術的な完成度を上げて、安全確実な対策法として確立して欲しいです。

コメント
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