かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

惜しかった橋下市長。でもこれで有権者の半分を惹きつけたのだから、もう少し頑張ればよかったのに

2015-05-18 21:19:43 | Weblog
 夕方には西の空が真っ黒になっていたので、これは早々に降ってくるかと思いましたが、思ったよりも降り出すのが遅くなり、夜9時を回ってようやく、という感じです。予報では、明日午前中降り続くようで、夜中には強めに降るらしいですが、目が醒めるような落雷の轟音なんてのはかんべんして欲しいと思います。

 さて、大阪都構想に関する住民投票、実に劇的な幕切れでした。投票率66%超えでわずか1万票差で否決されるなんて、ちょっとここ最近の選挙では考えられない熱戦でした。それにしても、詳細が判るにつれて実に興味深い事も明らかになりました。例えば、年代別賛否割合で、60代までは賛成が反対を上回っているのに、70代のみ反対が賛成を大幅に上回ったこと。この結果を受けて、世代間の争いにならないように、と有識者の中には色々発言されている方もおられるようですが、これはどう考えても世代間闘争にならざるをえないでしょう。また、比較的裕福な北部東部が賛成多数、貧しい人が多い南部西部が反対多数とはっきり色分けされたことも、大阪の東西、南北対立や貧富の差による対立など、この投票は様々な対立軸が大阪に存在することを如実に顕在化しました。世が世なら確実に分裂していることでしょうね。
 もう一つ瞠目したのは、橋下市長がこの敗戦を機に政界引退を宣言したことでしょう。その潔さは実に鮮烈で、毀誉褒貶の多い御仁ではありましたが、水際立った出処進退の鮮やかさにケチを付けるヒトはまずいないんじゃないでしょうか? 見苦しくも権力にしがみつくばかりなヒトにとっては眩しいばかりな立ち居振る舞いでした。ただ、一度の敗戦で終わったとするのはどうかと思います。過半数にはなりませんでしたが、ほぼ半分の人間が橋下構想に賛同したか、もしくは橋下氏に下駄を預ける決断をしたのです。その総意を汲まずにここで全てを投げ出すのは無責任な気も致しますし、もったいないとも思います。そもそも大阪の危機はまるで去っておらず、既得権益者が生き永らえることで危機はより深刻になるかもしれないのですから、ここでしばらく雌伏の時を迎え、機を見て捲土重来を図れば、きっと今度は勝利を手にすることができるのではないか、と思われます。あるいは自身を早すぎた悲劇のヒーローに仕立てて、新たな橋下後継が誕生するのを促しているのかも? と邪推いたしますが、果たして維新にそれだけの器のヒトが居るのかどうか、疑問ではあります。
 ああそれにしても惜しかった。若い世代がもう少し真剣に大阪のことを考え、投票所に足を運んでいれば今頃劇的なお祭り騒ぎを鑑賞できたかもしれないのに。実際の所、既に府民でも市民でもない私には大阪がどうなろうが知ったことではないので、これから大阪がどう滅びの道を歩むのか、あるいは復活を遂げる日が来るのか、楽しみにしながら眺めていたいと思います。

コメント
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