かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

春の夜空もなかなか乙なモノです。

2006-05-01 23:15:09 | Weblog
 怒濤の4月があっと言う間に終わって、今日から5月になります。さすがに初夏の空気を思わせるさわやかさ、と思いきや、いきなり夏日のこの暑さとは! 本当に今年の天気ほど人を愚弄する自然現象もありませんね。伊豆ではマグニチュード4.4と数字だけ見てると小さな地震なのに震度5弱を記録するなど、本当に東海地震や関東地震でもあった日にはどうなるのか、と気をもんでみたり、明日はまた夏コミ打ち合わせなのに天気は大丈夫だろうかとか、大なり小なり色んな意味で気がかりな今年の天候です。

 さて、波瀾万丈で落ち着き不足な21世紀の空はこの際放置して、夜空を見上げてみると今日は細くやせた月が天にかかっています。よく言う弓張り月(なぜか変換一発目は祐巳張り付き、とでる(苦笑))という奴かと思っておりましたら、調べてみると弓張月はこれから満月に向かう半月が、あたかも弓を張ったように見えることからそう呼ばれるのだとか。張る方向が上向きになるので、別名上弦の月ともいうんだそうです。逆に満月を過ぎてやせていくときの半月は、方向が逆になるので下弦の月ということになります。私は随分長い間、結構恥ずかしい勘違いをしていたようです。今日の月は27か28夜くらいで、連休中に新月になる頃合い。こういうのは鎮静の月というのだとか。知るは一時の恥、多分もう二度と間違えることはないでしょう。
 雅な夜空の話というと、平安時代の有名な歌人藤原定家が記した「明月記」という日記に、超新星爆発の記録が残っているそうです。それによると、ちょうど千年前の今頃、現代ではカニ星雲として知られている超新星爆発をとある役人が発見し、定家が記録にとどめたのだそうです。記録によると、発見から23日間は昼間でも見えたといいますから、相当明るく輝いていたのでしょう。その星雲を発見千年を記念してエックス線天文衛星「すざく」で観測した画像が、公開されていたそうですが、どこで見られるんでしょうね。新聞記事によると、超新星までの距離は約6000光年。今も毎秒2000~3000キロの速さで膨張を続け、直径は6光年に達するのだとか。それがまだ200万度の高熱を保っているというのですから、定家が記録したときのエネルギーたるや、想像を絶する巨大さです。1000年で半径3光年ですから、あと200万年位したらその端っこが地球にも届くと言うことになる、でいいんでしょうか? いずれにいたしましても、希有壮大というか想像することも難しいスケールではあります。

コメント
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