今日は鳥見が予想外に早く終わってしまったこともあり、元同僚から教えてもらった
店に食べに行こうということで電車を乗り継いで神保町まで。そして神保町駅から
歩いて数分の路地裏にある「神保町 黒須」まで足を伸ばし・・・たら、店の前には
行列ができていました。店の前の掲示で並び方を確認してから行列の最後尾に並び、
店内の券売機で食券を買う順番が来るのを待ち、食券を店員さんに渡してからは
再度店の前でカウンター席に案内されるのを待ちました。待ち時間はトータルで30分ちょっとでした。
今回のチョイスは味玉焼豚塩蕎麦(1600円)とサイドメニューで炙り焼豚丼(350円)です。
出て来たのは鶏ベースに塩ダレをきかせたスープに中細ストレート麺が入り、
チャーシュー、ネギ、穂先メンマ、貝出汁ペースト、トリュフペーストが乗った一杯と
別腕で味玉、更にサイドメニューのご飯モノでした。
スープは鶏の旨味が優しく、かつしっかり押し寄せて来る味わいで、
滑らかな食感の麺との相性もバッチリです。
チャーシューは薄めの味付けで部位ごとの旨味や食感の違いを出しつつも
低温調理特有のしっとりした食感に仕上がっています。ネギは彩りにもなり、
スープの味を邪魔せず引き立てるチョイスになっていて、穂先メンマは柔らか食感がグッドです。
味玉はきっちり半熟で、これはスープの味にあまり干渉しないよう別腕で出してきたと思われます。
貝出汁ペーストは少なめ控えめで、トリュフペーストはやや多めで主張も強めといったところでしょうか。
この手の味変はそれだけでインパクトが大きく、ある意味“飛び道具”にもなり得るのですが、
それに頼ることなくベースの味を引き立てる程度に押さえるバランス感覚に脱帽です。
サイドメニューの炙り焼豚丼は薄めでさっぱりした味付けと白ゴマの香りが
炙った焼豚の旨味と食感を引き立てていて芸の細かさを感じさせます。
全体的には一本芯の通った、それでいて優しく繊細な一杯だと思いました。