鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

9月議会終わって

2014年09月25日 18時27分45秒 | Weblog
今日は9月定例会最終日、議案と請願などの採決でした。
委員長をしている文教環境委員会の議案報告、請願報告、意見書案朗読があり、午前中1時間はしゃべっているような状況でした。その間、議案に対しては賛成討論も行っていたので、かなり出番が多かったといえます。

さて、他の議員の討論を聞いていて気になることがあります。
簡単にいうと「あれするべきだ、これするべきだ」ということを討論でいろいろと述べているのですが、発言全体の中でそのための財源をどうするのかということがまったく見えないのです。
もちろん、要望などの意見を述べることについて、議員の役割として大切なことだと思います。しかし、議員は予算や決算の審議を通してまちの財政もチェックする立場でもあるはずですから、その視点を欠いた発言は、議員としていかがなものかという感が拭えません。まして実現のためにどれだけ税金が必要かということさえも考慮せず、数値を提示しないことであるならなおさらです。

市民の方の「これを実現してほしい」という声を聴き、そのことを行政側とやりとりすることは議員の仕事として大切です。しかし、それだけであるなら議員でなければいけないという根拠に乏しいでしょう。議員であるなら、お聴きした声をかみ砕き消化して、財政的な面からも論理的な話とするべきです。また、考えうるいろいろな要素について多面的な意見から議論することが議員の仕事だと思います。

財政破綻した自治体や財政運営が非常に厳しい自治体もありますが、それらの自治体でも同じように市民要望の実現といった形で議会や議員が動いていたでしょう。そのような前例がすでにあるのですから、私たち議員は財政との関係についてより意識すべきです。
議員が行政に意見するときは、自分の考えについて公開し説明責任があることを意識することはもちろん、自分の意見や議決態度が将来に与える影響についても意識するべきだと思います。

そんなことを考える今定例会の討論でした。
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