鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

秋風に思うこと

2014年09月28日 18時56分25秒 | Weblog
今日は秋の薫りの風が吹きながら、残暑を感じる一日ですね。そんな一日に思うことです。

さて、エアコン導入をすべきという話があがるとき、“ 地球温暖化で日本が亜熱帯化している ”ということが理由のひとつに上がったりします。なにも考えなければ“ そのとおり ”となる方も多いと思いますが、すこし考えるとそうすっきりと言い切れるものか、立ち止まってしまうのではないかと思います。

・・・自分なりの考えの整理です

1)地球温暖化について
 19世紀以降の世界人口の急増と、それに伴う化石燃料などのエネルギー使用の増大などにより、 二酸化炭素の排出量などが増えたことが地球の平均気温や海水温を上昇につながるという形で、人間の活動が地球の気候システムに影響を与えていることは事実だと思います。

2)日本の亜熱帯化について
 気候システムが変動したことにより、平均気温が上昇したり降水の状況が変わるなど、日本の気候は変化していると思います。

3)エアコンについて
 エアコンは、エネルギーを使い室温を調整し、熱を外部に放出しているものだと思います。私たちはエアコン依存の生活に慣れすぎていないでしょうか。

これらのことから思いつくことをいくつか・・・

a.(1)と(3)から・・・エアコンの使用を拡大することは、エネルギーの使用量を増やすことになり、地球温暖化を抑制するという考えからは逆行するのでは?電力不足という話と原発再稼働の話がつながったとき、どのように考えるのか?

b.(2)と(3)から・・・私たちはエアコンのある生活を前提にするのか?自然を活かす考えは持たないのか?エアコンに依存しない生活をしている人への配慮は?

c.(1)と(2)から・・・地球温暖化が進めば海水面上昇につながる、亜熱帯化ということからは台風の大型化が予測されるが、海岸浸食や高潮対策などそれらへの対応を先に考えるべきでは?(海岸浸食で海岸線が大幅に後退したところや、海水面上昇で移住を選択した島が現実にあります。)

d.(1)と(2)から・・・気温の上昇や気候の変化は、作物の栽培適地の変化につながり、私たちの食を支える農業に大きな影響を与えるのではないか、それに対する備えはどうするのか?

“ 地球温暖化で日本が亜熱帯化している ”という一言からもいろいろ考えることが見えてきます。私たちは安易に答えにしてしまうのではなく、そこから見える課題からいろいろ議論し考えることが大切だと思います。私としては “ 地球温暖化で日本が亜熱帯化している ”ということからは、このブログで書いたcとdの部分が気になるところです。
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全員協議会から

2014年09月28日 00時46分27秒 | Weblog
9月25日の議会最終日、本会議の終了後、全員協議会が開かれ、新型インフルエンザ行動計画と旧神戸中学校跡地の利用方針が報告されました。
行動計画は関連法律の施行にあわせての策定で、跡地は約半分を民間に売却し残り半分を公園と神戸・河曲幼稚園用地とするものでした。

全員協議会での報告を聞いていて、内容そのものより市の姿勢や考えに疑問を持つことがそれぞれにありました。

新型インフルエンザの計画について、そもそもこのような事案は自治体にとって“ 危機事案 ”のはずです。
その説明に当たって出席していたのは、市長・2名の副市長・総務部長・保険福祉部長・健康づくり課課長・健康づくり課地域医療グループリーダーでした。お気づきいただけるかと思いますが、危機管理のセクションの出席がありませんでした。「防災危機管理課」があり「防災危機管理監」も配置されているにも関わらず、その部署から誰も出席していないということは、鈴鹿市の危機管理意識に大きな問題があるということです。
本来であれば、危機管理事案として危機管理監が大枠を説明し、医療関係について詳細な説明や質疑に対する対応として保険福祉部から出席するという形であるべきです。それが“ 危機管理 ”の領域まで保険福祉部が説明していること自体おかしな話ということに気づいていない時点でダメだと思います。また、全員協議会での市議会議員からの質問などについて、危機管理に関する部分は危機管理担当が直接聞くべきです。

このことについて質疑の際、真っ先に指摘したのですが、それに対する答弁は、質問・意見の意図が伝わっていないと感じるものでした。そのことは他の議員の質疑に対する答弁を聞いていても、やはり問題として感じられました。

中学校跡地利用について教育委員会が説明にあたっていたのですが、ここで見えた市の課題は、周辺の施設を統合するなどして複合施設とするといった公共施設マネジメントの考えが入っていないと感じたところです。
神戸と河曲幼稚園は幼稚園再編整備計画で統合される方向になっており、今回の跡地にその統合した施設を建設、現時点では1階平屋建てという考えであるということです。そのことについて、神戸地域の議員からいろいろ意見を交えて質疑があったのですが、答弁を聞いていると“ 幼稚園だけ ”で施設を考えているというニュアンスにしか聞こえませんでした。

ですからこの報告については、質疑の最後に「幼稚園だけでなく複合的な施設として検討をしてもよいのではないか」と意見しました。どのような施設を整理して機能を統合したりなどについてまでは言及しなかったので、複合施設の部分だけ取り出して公共施設を増やす方向だけに受け取られていないかと危惧するところです。


どちらからも感じたことは、危機管理や公共施設などといった、どちらかといえば考えやすい政策課題に対してさえ浅薄な認識ではないかということで、他の複雑な事案は大丈夫なのかという不安です。
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