7月10日に鈴鹿市に災害時のタイムラインについて質問をした内容と、それに対する回答を掲載します。
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■「避難のタイムラインについて」
九州がほぼ全域にわたって豪雨被害を受けており、被災状況もかなり深刻なところと思います。まだ梅雨時期である中でこのような被害が起こるということは、台風の時期のリスクも相当に高いのではないかと考えるところです。
ニュースなどでは、避難所の感染症対策についても取り上げられていますが、これだけの被害が発生すると、短時間でその対応も含めた避難所開設と運営、そして中長期にわたる避難生活についても大きな課題になるのではないかと考えます。
・・・回答は防災機器管理課から
① 気象災害のリスクを想定すると、伊勢湾の満潮のタイミングと、鈴鹿川流域での降水状況や台風の進行方向などの関係から、鈴鹿川の氾濫、堀切川や中ノ川の下流域での氾濫、海岸線部における高潮被害などが考えられますが、現時点で気象災害に対するタイムラインはどのように考えられているでしょうか。
>>>>>>(回答)
・鈴鹿川,安楽川,中ノ川,堀切川,椋川の水位を監視し,増水により所定の水位に到達した場合や,高潮の危険が高まった場合に,鈴鹿市避難勧告等の判断・伝達マニュアルに基づき,危険度が高い地域に対し,順次,避難情報と開設避難所情報を発信し,避難を呼びかけている。
・鈴鹿市災害対策本部の設置前の,台風接近に伴う,市組織の台風への事前対応として,鈴鹿市タイムラインとして,鈴鹿市地域防災計画(資料編)に
位置付け,市ホームページに公開している。
② 避難所での感染症対策の視点から考えて、気象災害への対応にあたって、
時系列で避難行動を整理する必要がそれぞれの地域であると考えるのですが、現時点でどのような対応を取られているのか、それが策定されている地域はあるのでしょうか。避難所設営と運営の観点からお聞きしたいと思います。
>>>>>>(回答)
・大雨,洪水,暴風,高潮の気象警報発表時において開設する自主避難所(公民館や小学校体育館)27か所について,感染症対策として,今年度は33ヶ所開設することとしている。
・広報すずか7/5号にて,安全な場所にお住まいの方は,自宅にとどまることや,親戚や知人宅への避難も選択いただくこと,避難所での感染予防対策について市民へ周知している。
・河川氾濫や土砂災害,高潮の危険が高まった場合の逃げ時について,地域の防災研修会等で啓発しており,地域主体の避難所開設・運営や感染症対策の観点からも地区防災計画作成を支援していく。
③ 居住地と避難所が同一地域内でないところもあると思いますが、避難先施設のある地域との関係は調整されているでしょうか。以前、稲生小学校で磯山方面から避難をされた方々との連携がいま一つだったことがあると思いますが、そのようなことの調整はどうなっているでしょうか。
>>>>>>(回答)
・津波や高潮を想定した場合,浸水区域の住民は,浸水区域外の避難所への避難が想定されるため,市主催の地区防災訓練や,地域の避難訓練等の機会をとらえ,避難者側と受け入れ側の地域が,共に連携し,避難所開設運営などの訓練ができるよう,今後も引き続き支援していくとともに,地区防災計画において,他の地域との共助の連携について盛り込んでいくよう支援していく。
④ 時間的な余裕がある場合、親類縁者の方のお宅に避難ということもありますが、地域づくり協議会などを通じてなどして、その点を啓発はされているでしょうか。
>>>>>>(回答)
・時間的に余裕がある場合は,大雨,洪水,暴風,高潮の気象警報発表時に開設する自主避難所(公民館や小学校体育館)に避難するよう市民に周知している。
・広報すずか7/5号にて,親戚や知人宅への避難も選択いただくよう市民へ周知している。
・各地域づくり協議会の防災・安全部会等の取組み支援(地区防災計画作成,防災研修会,防災訓練等)の機会ととらえ,地域住民に啓発していく。
⑤ 避難生活が中長期にわたる場合の避難先についての検討はされているでしょうか。
>>>>>>(回答)
・南海トラフ地震などの大規模災害時において,公民館や小中学校,武道館などの市施設54か所の避難所を開設し,避難者の状況に応じて校舎の教室も開放していくことが基本。
・避難所での中長期避難生活が困難な災害時要援護者等は,福祉避難所に収容
・加えて,デイサービスやショートステイなどの介護施設やホテル・旅館などの民間施設の活用を検討