鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

避難のタイムラインの質問と回答

2020年08月19日 16時04分12秒 | Weblog

7月10日に鈴鹿市に災害時のタイムラインについて質問をした内容と、それに対する回答を掲載します。

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■「避難のタイムラインについて」

 九州がほぼ全域にわたって豪雨被害を受けており、被災状況もかなり深刻なところと思います。まだ梅雨時期である中でこのような被害が起こるということは、台風の時期のリスクも相当に高いのではないかと考えるところです。
 ニュースなどでは、避難所の感染症対策についても取り上げられていますが、これだけの被害が発生すると、短時間でその対応も含めた避難所開設と運営、そして中長期にわたる避難生活についても大きな課題になるのではないかと考えます。

・・・回答は防災機器管理課から

① 気象災害のリスクを想定すると、伊勢湾の満潮のタイミングと、鈴鹿川流域での降水状況や台風の進行方向などの関係から、鈴鹿川の氾濫、堀切川や中ノ川の下流域での氾濫、海岸線部における高潮被害などが考えられますが、現時点で気象災害に対するタイムラインはどのように考えられているでしょうか。

>>>>>>(回答)
・鈴鹿川,安楽川,中ノ川,堀切川,椋川の水位を監視し,増水により所定の水位に到達した場合や,高潮の危険が高まった場合に,鈴鹿市避難勧告等の判断・伝達マニュアルに基づき,危険度が高い地域に対し,順次,避難情報と開設避難所情報を発信し,避難を呼びかけている。

・鈴鹿市災害対策本部の設置前の,台風接近に伴う,市組織の台風への事前対応として,鈴鹿市タイムラインとして,鈴鹿市地域防災計画(資料編)に
 位置付け,市ホームページに公開している。

 

② 避難所での感染症対策の視点から考えて、気象災害への対応にあたって、
 時系列で避難行動を整理する必要がそれぞれの地域であると考えるのですが、現時点でどのような対応を取られているのか、それが策定されている地域はあるのでしょうか。避難所設営と運営の観点からお聞きしたいと思います。

>>>>>>(回答)
・大雨,洪水,暴風,高潮の気象警報発表時において開設する自主避難所(公民館や小学校体育館)27か所について,感染症対策として,今年度は33ヶ所開設することとしている。

・広報すずか7/5号にて,安全な場所にお住まいの方は,自宅にとどまることや,親戚や知人宅への避難も選択いただくこと,避難所での感染予防対策について市民へ周知している。

・河川氾濫や土砂災害,高潮の危険が高まった場合の逃げ時について,地域の防災研修会等で啓発しており,地域主体の避難所開設・運営や感染症対策の観点からも地区防災計画作成を支援していく。

 

③ 居住地と避難所が同一地域内でないところもあると思いますが、避難先施設のある地域との関係は調整されているでしょうか。以前、稲生小学校で磯山方面から避難をされた方々との連携がいま一つだったことがあると思いますが、そのようなことの調整はどうなっているでしょうか。

>>>>>>(回答)
・津波や高潮を想定した場合,浸水区域の住民は,浸水区域外の避難所への避難が想定されるため,市主催の地区防災訓練や,地域の避難訓練等の機会をとらえ,避難者側と受け入れ側の地域が,共に連携し,避難所開設運営などの訓練ができるよう,今後も引き続き支援していくとともに,地区防災計画において,他の地域との共助の連携について盛り込んでいくよう支援していく。

 

④ 時間的な余裕がある場合、親類縁者の方のお宅に避難ということもありますが、地域づくり協議会などを通じてなどして、その点を啓発はされているでしょうか。

>>>>>>(回答)
・時間的に余裕がある場合は,大雨,洪水,暴風,高潮の気象警報発表時に開設する自主避難所(公民館や小学校体育館)に避難するよう市民に周知している。

・広報すずか7/5号にて,親戚や知人宅への避難も選択いただくよう市民へ周知している。

・各地域づくり協議会の防災・安全部会等の取組み支援(地区防災計画作成,防災研修会,防災訓練等)の機会ととらえ,地域住民に啓発していく。

 

⑤ 避難生活が中長期にわたる場合の避難先についての検討はされているでしょうか。

>>>>>>(回答)
・南海トラフ地震などの大規模災害時において,公民館や小中学校,武道館などの市施設54か所の避難所を開設し,避難者の状況に応じて校舎の教室も開放していくことが基本。

・避難所での中長期避難生活が困難な災害時要援護者等は,福祉避難所に収容

・加えて,デイサービスやショートステイなどの介護施設やホテル・旅館などの民間施設の活用を検討

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8月7日から11日に県と市に出した意見など

2020年08月19日 07時45分05秒 | Weblog

8月7日から8月11日に、三重県と鈴鹿市に意見をしたことを掲載します。

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■8月7日送信分について

三重県 薬務感染症対策課感染症対策班
鈴鹿市 健康づくり課、防災危機管理課

発生情報に関して意見を述べさせて頂きます。事例については鈴鹿市のものを参考にしていますが、全県的に考えられるものとして頂きたいと思います。

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① 情報について、行政、議会(議員)、メディアの間に不均衡が起こらないような配慮がより必要と考えます。問い合わせを受けたら答えるであったり、相手によって情報を出す出さないがあるとすれば、情報の不均衡がいろいろな歪みを生む恐れがあると思います。

② 本日の200~203,206例目の情報からですが、行動歴が発症前2日からがほとんどとなっていますが、それ以前の行動は把握されているのでしょうか。そうであれば、その情報も記載をされたほうが良いと思います。
 201例目を例として取り上げると、28日の発熱に対して26日のスポーツ活動からが記載されていますが、それ以前はどのような行動があったのでしょうか。その点がなければ、リスクの高い行動や地域がわからないままで、感染予防のための情報として不十分ではないかと思います。

③ 201例目では「スポーツ活動」という表現がありますが、どのようなスポーツであったかなどは記載してもよいのではないでしょいうか。それにより接触者だけではなく、そのスポーツ関係者に対しては、感染予防策の一層の啓発にもつながるのではないかと思います。逆にいえば、スポーツが何だったかがわからない状況は、憶測や推測、犯人さがしにつながりかねないと思います。

④ 同様に、200例目では職業が「会社員(県外)」、203例目では行動歴において「三重県内の飲食店を利用」、206例目では「県内のレジャー施設を利用」とあることについて、個別店名などの公表を求めるものではありませんが、都道府県名や市町村名、どのようなレジャー施設なのかなどについては公表すべきではないかと思います。このような状況では、感染リスクの所在についての情報が乏しく、自分から感染リスクを避ける行動が取りにくくなると考えます。

⑤ 強い行動自粛を求めていない中、大規模ショッピングセンターなど不特定多数が利用する商業施設をはじめとして、さまざまな場で就労する人たちは、不確かな情報のまま感染リスクにさらされていると考えられます。この点に配慮した情報公開を進めて頂きたいと思います。

 

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■8月11日送信分について

三重県 感染症対策班様
鈴鹿市 新型コロナウィルス対策本部様

お疲れさまです。
県内251例目の報告を拝見させて頂きました。
169例目の報告と見比べていたのですが、行動歴を見ていてもどのような行動で感染リスクがあったのか、よくわからないと感じました。
個人を特定されないための配慮なのかもしれませんが、これではどのようなことに感染リスクがあるのか、どのようなことに私たち自身が気をつければよいのかがわかりにくいと考えます。
どのような場面に感染リスクがあるのか、その点だけでも感染事例の相関関係から言語化して公開されたほうが良いのではないかと考えます。
感染リスクが特異なものから身近なものへと変化しているいま、その点に配慮した情報公開、情報共有を行っていただきたいと思います。

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