みなさんは「パブリックコメント(パブコメと略することが多いです)」をご存知でしょうか?
パブリックコメントとは「市の基本的な政策等の策定過程において、その案を公表し、これらについて市民の皆さんから意見を求め、いただいた意見を十分に考慮して必要な意思決定を行うとともに、意見の概要とこれに対する市の考え方を公表する一連の手続です。(鈴鹿市HPより)」として、市の各種計画などに市民の意見を出すことができる制度です。
■パブリックコメント手続き(意見公募手続)-鈴鹿市ホームページより
市のホームページでは、平成27年の「鈴鹿市総合計画2023の基本構想(素案)について」以降のものについて、意見やそれに対する返答なども含めてみることができます。
自分が鈴鹿市しあわせ環境基本条例の策定や、第5次総合計画に関わっていたころから考えると、このような機会がかなり開かれたものになっていることを感じますし、その場面も増えていることを感じます。ただ、意見が全て通るかと言えばそういうわけではなく、意見に対する返答などを通して、市の考えを確認できたりすることに意義があると思います。もちろん、内容によっては意見を踏まえて、計画の文言が変わったりすることもあります。
各種計画について、それをもとに行政は個別の事業を行ったり、政策を進めていくことになるので、計画案を読み通し、各種の情報などと重ね合わせて意見するパブリックコメントは、ある意味で市議会議員の仕事の一部と近いことだと考えています。ですが、市ホームページを見て頂き、意見件数を見て頂くと、まだ今のところ低調という状況と考えます。
このようなパブリックコメントの状況について、改善をしていった方が良いと考えています。
それは、パブリックコメントの募集期間がおおむね1か月程度ということで、内容によっては短すぎると考えられることです。今の自分は、市議会議員という立場と、これまでの市における議論や、各種の研修などから、この期間でも意見を出すことは可能ですが、それでも、他にすべきことがあるときは、かなり厳しいと感じることがあります。まして、市民の皆さんを考えると、さらに厳しくなるだろうと思います。
改善の考えとしては、文字ベースでしか発信されていない計画案やその考え方について、多様な手法や媒体を通じてより多くの人の目に触れるようにすることと、動画を活用して内容を伝える手法を組み合わせることがあると思います。
例えば、広報すずかだけで募集を公表するのではなく、表敬訪問などのニュースが新聞でよく取り上げられたりしますが、計画案などをコンパクトにまとめた内容とパブコメ募集を、メディアに掲載依頼することもありでしょう。映像メディアでの公開はもちろんですが、ホームページ上でも、公開されている計画案の資料をもとにした解説動画を付属させたりすることもありです。それらとあわせて、市内数カ所で実際に説明と意見交換会を行えばどうかと考えます。このような動きはすべてに対してではなく、総合計画などのような、市民生活に大きく関わるもので行えばよいのではないかと考えます。
今ある制度をどう活かしていくのか、どう良くしていくのかも重要なことで、パブリックコメントはポイントとなるひとつの制度と考えています。
春ですね。
春は本当に嬉しいです。^ ^