鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

学校へのエアコン設置に関係する議案について

2016年09月18日 17時31分27秒 | Weblog

今日、9月定例会の本会議では、いわゆる学校へのエアコン設置に関する補正予算が計上されました。国補助が多く出るということで、その点はメリットがあるように見えますが、10年で約16億円強を鈴鹿市としても投資する案件になります。

まずこの議案について、画像右端の部分が論点として上がります。この中で国補助に関係する部分が次の画像。国の補助は、エアコンに対して行われるのではなく、“マイクログリッド”という仕組みを取り入れることに対して行われることがわかります。

では、マイクログリッドとはどういうものなのか、簡単にイメージにまとめました。

これらを踏まえながら、議案質疑を行い、また所管する文教環境委員会も傍聴しました。

以下は議案質疑に関係する部分です。ポイントは3つです。画像は、議場での手持ちした資料です。②をそのまま通すと、③への影響が避けられなくなることは必至です。また、③は市財政全体を考えても、今回の件と別の課題ではないはずです。

なにより、どのような政策を優先するかを、きちんと議論することが重要な点と考えています。


ポイント① エアコン設置とあるが、今回議決する内容のコアになるのは、国補助の目的におけるマイクログリッドではないか?。マイクログリッドの運用にあたっては、制御システムの導入が必要になるが、システムを導入すると、その運用ができる事業者のみとなりはしないか。

質疑① マイクログリッドの制御システムについて、事業者が限られるのではないか、どこに設置するのか。

答弁⇒ 指摘の通り、システム構築のできる企業は大手企業に限られる。ネットワーク機器本体の所在は、学校施設内なのか、システム開発業者の施設内かにより違う。プロポーザルでの提案を見守る。


ポイント② 総額40億円の事業費に対し、国補助が3分の2ということで、市負担として10年で16億2774万円の債務負担行為が組まれているが、1年あたり1.6億の財源をどう考えているのか、具体的な説明。

質疑② 市負担として10年で16億2774万円の債務負担行為が組まれているが、1年あたり1.6億の財源をどう考えているのか。

答弁⇒ 必要な事業は継続しつつ、各事業費をゼロベースで見直し、必要なところには予算を確保、見直すものは見直す。

 

ポイント③ 大規模化した白子中の改修や大木中の改築、石薬師小や河曲小などの体育館立替、自校式の給食調理校の改修、日常過ごす学校のトイレ改修などの環境改善などの課題に加え、公共施設総合管理計画との整合性。

質疑③ 大規模化した白子中の改修や大木中の改築、石薬師小や河曲小などの体育館立替、自校式の給食調理校の改修、日常過ごす学校のトイレ改修などの環境改善などの課題に加え、公共施設総合管理計画との整合性。

答弁⇒ 公共施設等総合管理計画に基づき、学校規模の適正化を図る基礎調査の結果を踏まえ、適正な教育環境の確保等も総合的に判断し、優先順位を明確にしながら、教育関係施設の改修計画を進めたい。


※質疑(追加) 国補助の要件に「あわせて省エネ改修等を行うことで」とあるがその点について。

答弁⇒ プロポーザルでの提案を見守りたい。

 

【答弁から見えたこと】
①教育委員会自体がマイクログリッドを理解していないのではないか。
②大きな支出であるのに、まったく財源が考えられていないのはずさんではないか。教育関係だけでなく、市民生活全体への影響を考えていない。
③答えになっていない。
④そもそも、市が出しているプロポーザルの要件に省エネ改修の文言が入っていない。

 

そして委員会も傍聴しましたが、答弁を聞いていて、より疑問が強くなりました。

設置できればそれに越したことはありませんが、設置が大事なのではなく、将来にどのような影響があるのか、将来の鈴鹿市のビジョンも含め、真摯に考え、結論に至ることが大切だと思います。

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