特に小浜がメディアやWEBで取り上げられたり、著名な或は隠れた観光地であったわけでもなく、私の個人的興味で訪ねているにすぎない。そんな旅先の決め方というのも面白いと思っている。そして決めたからには、できるだけ腰を据えてゆっくり見て撮影しようと思っただけである。
どこかに腰をすえる撮り方も、面白いと思う。腰を据えたら丹念に訪ねるほかない。実は撮影者って同じところを徘徊するのではと思う。言い換えれば徘徊しなれた街に自然に足が向く。徘徊しながら撮影し、そしてゆきつけのカフェでお茶をしたり、食事をしたり、それからお気に入りのアイテムを探しにお店にいったりと、撮影以外の目的が多々あるでしよう。
さて、この日、私が乗った電車から降りた小浜への旅人は3人だった。観光案内所で自転車を借りた人数である。一人の旅人は1日自転車を借りていた。小浜を隅々まで徘徊しようという意気込みなのだろう。
他方、小浜を訪れる観光客の大半は、車で来て市場に出かけ鯖などの買い出しを目的にしているのではないかと思われる。
私のような旅人は、デジタルペン2台をかつぎ足静かに訪れ、生活の風景をたっぷり堪能し、路地裏まで徘徊して静かに帰ってゆくのである。もちろん帰りしなにチョッピリ地元の味覚を堪能して。
旅人と観光客は、このように訪れる目的と行動が違うのであろう。
小浜市,2011年8月27日
OLYMPUS PEN E-P2,M ZUIKO DIGITAL 9-18mm,f:4-5.6
ISO200,焦点距離18mm,露出補正-1/3,f9,1/160,i-Finish