Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE531. はてどうしたもんか

2012年11月30日 | Kyoto city
 路地の奥まったところに玄関がある。こういう居室の下の半屋外空間は、農作業をしたりする農家の中庭のような使い方を、するのであろうか。庭のない密集した集落特有の空間のようにも思われる。
 今日も、夜の11時すぎに帰宅となった。午前様ではないが、たっぷり仕事をした。デスクにかじりついていると、一仕事に7時間位はあっというまにすぎてしまう。それぐらい集中しないと、仕事がかたずかない師走だ。
 明日も朝から仕事だろうな。この時間がいくらあっても足りない師走、はてどうしたもんか。

佐渡宿根木集落,2012年11月16日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO200,焦点距離14mm,露出補正-0.3,f4,1/160.
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PEN LIFE530. おやすみ

2012年11月29日 | field work
 今日は、ゼミ生らと大学付近の赤提灯で飲んで帰ってきたので、ブログを書く元気もない。画像は宿根木の朝だけど、こちらはおやすみモードです。

佐渡宿根木集落,2012年11月16日
OLYMPUS PEN E-PM2,M.ZUIKO DG9-18mm.F4.0-5.6,
ISO200,焦点距離9mm,露出補正-0.3,f5.0,1/100.リーニュクレール
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PEN LIFE529. やれやれの師走

2012年11月28日 | field work
 宿根木集落の三角屋である。敷地が三角なので建築も三角なのであり、日本建築には珍しい形態だ。小屋組を見ると四角い小屋組を三角のプランに合わせてある。それでも納まらないときは、屋根材の変則的な工夫をしているが、解説書には不明と書かれていた。こういう敷地しかなかったからこういう建築になったというのは、大変合理的な考え方である。日本民家の合理性といったらよいだろうか。
 さて師走が近づいてきた。先生も走る位に忙しいという意味は、私の場合にも当てはまる。来週から新しい講義が始まるので、そのためのレジメ作りに追われた。今日はやっと一回分のレジメが完成。あと4回分完成させなくては。講義が始まりつつ、レジメを追われるようにつくることはしたくないですね。
 それが終わると1月に大学紀要の締め切りが来る。資料はそろったが原稿を書く時間がない。それが終わると懸案の論文作成と、正月をまたいでゆく。このところ休日出勤が毎週続く。楽しみの民家徘徊の旅にでかける時間もなさそうだ。やれやれの師走だよ。

佐渡宿根木集落,2012年11月16日
OLYMPUS PEN E-PM2,M.ZUIKO DG9-18mm.F4.0-5.6,
ISO200,焦点距離9mm,露出補正-0.3,f5.6,1/125.
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PEN LIFE528. 晴天

2012年11月27日 | field work
 一晩あけた朝は、実に何日ぶりかの晴天であった。朝飯もそこそこに、再度宿根木の集落へ出かけた。
 集落は窪地にあるから、高台から眺めようと思い撮影しやすそうな海側の丘に上がった。これが日本のヴェネチアと言ったら大げさかもしれないが、路地ばかりが続く宿根木集落の全体像だ。圧倒的に古い民家が多く、小さなコミュニティは小宇宙のようでもある。
 集落の背後は小木台地であり、平坦な田畑がひろがり、日本海の風が通り抜けることだろう。そんな風をよけたわずかの窪地に集落がある。さてもう少し朝の光の中で集落をみてみよう。再度集落の路地へ分け入った。

佐渡宿根木集落,2012年11月16日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO200,焦点距離14mm,露出補正-0.3,f8,1/160.
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PEN LIFE527. 世捨路地

2012年11月26日 | field work
 この路地を「世捨路地」と呼んでいる。多くの人生が往来し石畳の真ん中がすり減っている。厳しい気候のこの集落に来たら、もう人生を捨てたも同然という意味だろうか。佐渡国小木博物館に展示してあった人々の写真は、生き生きとしていたが。
 こういう集落をみると、雪が積もる酷寒の荒れた日本海の頃に訪れたいと思うが、それは都会人の憧憬にとどめておいた方が良さそうだ。それでもブログを見ていると、やはり酷寒の時に訪れる人がおり、波マニアといったらよいか。タフな人達がいるものだ。
 そういうこちらは、アンチタフであり、今日は終日授業があり、帰るともうぐったりである。ブログも書くような話題が思い浮かばない。
 さて、この頃宿根木集落もとうに陽は沈み夜のしじまに包まれていた。宿に戻り風呂に入って腹一杯夕飯を食べ、することもないので、早々と夜の9時前には、寝てしまった。なんとも田舎の生活であった。

佐渡宿根木,2012年11月15日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO25600,焦点距離18mm,露出補正0,f4.2,1/60.
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PEN LIFE526. 厳しい気候

2012年11月25日 | field work
 いずれ大学の紀要に書こうと思うのだが、宿根木は日本海からの偏西風をまともに受ける立地にある。しかし集落の両サイドの丘陵地が北西からの偏西風を避け、それらの窪地のようなところに集落が配置されている。良好な港があり偏西風をさける巧みな集落配置である。各集落は密集して建てられ、日本海からの風を避けようと努力しているかのようだ。
 寒いとき人はどうすごすか。外からは幾重にも壁を設け、奥にあたる暖がとれる囲炉裏に集まる。さらに奥の奥の窓のない部屋は寝室である。この集落にはそんなプランが多い。小さな集落の中を歩いていると日本海の気配は感じない。それが住まいとしての安心感に通じるのかもしれない。といって海が大いに荒れれば海鳴り位は聞こえてくるだろう。日本海が荒れたときはジッと静かに暮らすほかない。
 民家が立地にこだわらなくなったのは、アルミサッシが登場してからである。昔の建具に比べれば、アルミサッシの建具は大変優れものだ。伝統的景観がなんて暢気なことをいっている場合ではない位に、ここには日本海の厳しい気候があるのだ。
 今日は、連休最後の日曜日。新幹線は、指定席の通路にまで人が立ち大変混んでいた。今日は、名古屋から一つ目の駅金山の都市センターに出向いた。いつもバス30分で大学にゆくのに比べれば、電車で一駅というのは大変楽だった。明日はゲットした画像と資料で12月からの新講義のレジメが2/5完成予定するといいけど・・・。

佐渡宿根木,2012年11月15日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO25600,焦点距離20mm,露出補正0,f4.3,1/60.
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PEN LIFE525. 勤勉な休日

2012年11月24日 | field work
 佐渡宿根木から戻って一週間経つと、また旅に出るかと思い始める。
 仕事の合間に花巻から秋田へ行くコースを作成していた。伝建地区を二つをみて、秋田で一泊して居酒屋へ行こう。この時期は、晩秋からの郷土料理であるきりたんぽがある。さてその秋田から真っ先に玉川温泉を思い浮かべるが、冬は宿泊必須で雪上車で迎えがくるようだ。さて地方都市に行くか温泉に行くかと計画案だから、いろいろと考えられるのだが、机上の空論となるか。
 ようやく12月から始まる新講義のレジメの1回分が完成した。まだ4/5は未完成だというのが自分でも笑える。4/5というと、日本が戦災にあった県の数だ。残りのレジメ未完成で沈没かぁー。
 連休半ばでも相変わらず新幹線は混んでいる。だから今日は早い時間の列車で座れた。帰りは立ちでした。いささか休日出勤も疲れる。ときには一日何もしないで寝ていたい。いつからこんな勤勉な休日になったのかしらん。

佐渡宿根木,2012年11月15日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO16000,焦点距離15mm,露出補正0,f4.5,1/60.
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PEN LIFE524. どっ!、どこにゆくの!!

2012年11月23日 | field work
 宿根木の集落内を流れるこの小河川は、野菜や洗濯などの洗い物をしたりするのに使用されていた。実際に洗い場も設けられており、そんな利用の姿を撮影した写真を佐渡国小木民族博物館でみた。いまでも利用されているのだろうか。正面右手に宿根木の特異な民家である三角屋が見える。
 さて今日は休日、一寸風邪でも引きかけているような怠さを感じながら出社。京都駅の地下鉄や新幹線のコンコースは、案の定いつもより人出が多かった。京都観光なのだろう。確かに今は市内の紅葉が最盛期だ。
 普段着の身軽さで、発車間際の上りの新幹線に飛び乗る。平日より混んでいるではないか、グリーン車も満席だ。自由席のほうに行きかけて通路にも人が立ち、あきらめた。これ東京行きだけど、どっ!、どこにゆくの!!。ならば喫煙室でとおもいきや、臨時のぞみで旧型車量だから、それはついていない。ならばデッキで文庫本の立ち読みだ。
 三連休で人が各地に動き出したのだろう。帰りも立ち席だった。今日は勤労感謝の日、全く感謝されない研究室で講義のレジメをつくっていた。

佐渡宿根木,2012年11月15日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO25800,焦点距離29mm,露出補正-1.0,f5.0,1/50.
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PEN LIFE523. 先輩

2012年11月22日 | field work
 地方都市の居酒屋にこだわるのも、太田和彦「自選日本居酒屋放浪記、新潮文庫、2010.」を読んでいるからかもしれない。これには、まず観光地ではないその土地の面白い風景を尋ね、次いで市場で食材をあさり、美味な料理を楽しみ、そして夜は居酒屋のはしごに始まりバーで締めくくって夜も更けて行くという記述だ。観光スポットではない風景をたずね、食べ且つ飲むという旅スタイルが、私の感性にも一致している。
 私の感性だけではなく、今旅する人はそんなところに、こだわりがあるのだ。旅人の本音といってもよい。だから、観光業者の作成した旅プランほど、ポイントを外れたものはない。
 まず大方の観光地というのが旅人にはつまらない。そして旅館で地元料理を味わったところで、なんかおもろいのだろうか。日本の観光地というのは、観光業者と旅館のタイアップビジネスだから、どこか無理無理満足させられているような窮屈な世界だ。そういうことが、WEBの宿泊サイトの利用者の評価から垣間見えてくる。いや利用者自身もサービス施設満足度と旅の満足度とがすり替えさせられているようだ。もう一つ付け加えれば、WEB宿泊サイトの利用者評価は古すぎてあてにならない。
 旅という文化は価値の世界だから、自分の足で歩き、自分の舌で味わう、というところに原点がある。本来ならば、そんなものに評価なんかあるわけないだろう。
 さてかの著書の太田和彦氏は、資生堂宣伝部をかわきりに当時最先端のデザインの仕事をし続けてきたグラフィックデザイナーである。そして太田氏は、私が学んだ大学の先輩であった。筑波大学の前身である東京教育大学。どうりでテイストが合うわけだ。
 学生時代、東京教育大学デザイン専攻の学生達とコンパがあったが、彼らは、話しやすくおおらかでスマートな大人の東京人であったな。筑波大学になってからガキの世界に突入した。いまの私が勤める大学の学生などは、酒を飲まないからガキではなくアカチャンだ。次第に旅人とお酒を楽しむ人間が減っているというのは事実のようだ。
 さて明日は休日か、京都は観光客が多いので名古屋に逃げ出さざるを得ないだろう。つまり今の京都は、紅葉最盛期、今年は時期が早いのだよ。

佐渡宿根木,2012年11月15日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO12800,焦点距離25mm,露出補正-1.0,f5.0,1/80.
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PEN LIFE522. タクシーと居酒屋

2012年11月21日 | field work
 宿根木の路地の夕方は暗い。 もうISO25800というこの機材の最高感度だ。それでもフィルム時代ならば三脚が必要だった頃に比べると、手持ちで撮影できるのはフィールド派にとってはありがたい。オリンパスは、後継機がでるごとに高感度画質が向上してくる。これぐらいの光だと最高感度が常用範囲に入ってくる。画質は荒れるが撮影はできる。いや、画質が荒れても撮影できなければならないのである。傘を差しながら片手で撮影していた。
 私には、伝建地区を訪ねながら、都市部のホテルに泊まり古い居酒屋を探したいという意識がある。そういうときは、タクシーに乗るのが手っ取り早い。こちらの訪ね方次第で、運転手さんは良いと思われる居酒屋やバーに連れいってくれる。昔仕事をしていたときも、青森市でタクシーの運転手さんに、長居のできる楽しいバーに連れて行ってくれた。その後青森に行く毎に、同じバーに通い続けた。青森の街がよく見えるのもこのためかもしれない。
 名古屋に赴任したときに、やはり年配のタクシーの運転手さんに、どこかお店に連れて行ってくださいと頼んだら、「そんなもん !、知るかい!!!」という高飛車な返事。
 あれーっ、そういうところ紹介してくれるのがタクシーの運転手さんの技じゃないの?、と言ったら、「ならば、降りろ!!」ときた。いゃー、名古屋のタクシーは絶対乗ったらあかんですな。それ以来名古屋で飲もうという機会は皆無となった。したがって当然名古屋の街も、絶対によくなんか見えない。いまでもそう思っている。
 そろそろ忘年会シーズンだ。私の研究室でも、毎年学生達が知恵をこらして名古屋市内のお店を探してくるが、まあ、味も値段相応で普通のお店ばかりで、再度訪れたくなるようなところではない。やはり名古屋のタクシーと居酒屋はあかんですな。
 私がよく行く名古屋のお店をしいてあげれば、大学の並びの居酒屋「よっちゃん」ですね(笑)。

佐渡宿根木,2012年11月15日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO25800,焦点距離63mm,露出補正-1.0,f5.6,1/100.
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PEN LIFE521. 居酒屋は必須だ!

2012年11月21日 | field work
 石段を降りて集落の中に入ると、夕方の雨上がりの狭い路地の風景は、すこぶる美しい。おもわずやったとこおどりしたくなるぐらいに興奮した。
 重要伝統的建造物群保存地区に指定されてから取り付けられたであろう街灯が、良いアクセントになっている。こんな路地からに路地へと徘徊できる体験は日本では宿根木しかないだろう。石畳は長い間の人々の往来で真ん中部分がすり減っていた。海岸に出ると日本海が少しばかり荒れていた。
 宿根木の集落は感動ものなのだが、当然のことながらここは漁村なので夜が退屈だ。だから居酒屋なんかあろうはずがない。だから民宿で腹一杯たべてお酒をのんで早々と寝てしまうことにした。そしたら真夜中に眼が醒めた。窓を開け日本海の冷気を感じながら、また寝るしかない。船といい宿といい、寝てすごす時間の多いこと。
 だから次はどこへゆくかと考えたとき、古い街並みが残り、そしてなによりも夜行け、旨い肴をだす居酒屋があるというのが私が訪れる街の必要条件だ。目下、そんな街がないかなと物色している。特に昔からやっている地元の人が通う居酒屋は必須だ !。これがないと街を訪れても、旅人には夜が退屈である。

佐渡宿根木,2012年11月15日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO12800,焦点距離34mm,露出補正-1.0,f5.1,1/80.
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PEN LIFE520. 佐渡・宿根木集落へ

2012年11月19日 | field work
 案の定佐渡汽船は、まっすぐ歩けないぐらいに揺れていた。時折ガーンとする金属音は高波をくらったときだ。船内のラウンジで、岩海苔味噌ラーメンなどを食べ、あとは2等船室でゴロ寝をしているほかない。
 小木港につき、団体客をすり抜け、たった1台だけ停まっているタクシーに駆けこんだ。ほどなく宿根木の民宿に着き、宿の主とやってこれましたねの挨拶もそこそこに、夕方すでに陽が沈んだ集落へ 、崖の石段を下りていった。最初に眼にした佐渡・宿根木の風景がこれ。突然雨が降り、オオッ!、良い風景ではないですか。そこには江戸時代、北回り船で繁栄を極めた往事の集落の姿があった。
 宿根木は密集した家屋と細い路地の集落である。路地から路地へと歩き続けていると、ヴェネチアを歩いたときのあの感覚を思い出す。 今、このような集落は日本にはほとんどないといってよい。
 建築基準法で言えば4m以上の道路に家屋が接していないものはすべて既存不適格建築だ。だが建築自体はもう200年はゆうに経過しており、法規どころの話ではない。その古い建築を、大いに補修しながら現代のライフスタイルに合わせて暮らしているようだ。
 雨の路地を歩きまわる心地よさを蘇らせながら、路地なりに集落を歩き回っていた。

佐渡宿根木,2012年11月15日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO1000,焦点距離54mm,露出補正-0.3,f5.4,1/100,
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PEN LIFE519. 四度目のトライ!

2012年11月18日 | field work
 やっと佐渡宿根木集落に行くことができた。京都から佐渡まで10時間近くかかる道のりであった。帰りに上越市高田の雁木の街並みや吉田五十八の建築をみたりと多忙であり、たっぷり疲れた。
 佐渡行きの最初は、10月末の天気が安定しているときに宿根木集落を訪ねようとした。だが当日の朝方仕事疲れのせいか体調不良で寝過ごした。寝過ごせばもう船には乗れない。結局私の研究室の研究員が一人で出かけるはめになった。
 二度目は、11月1日からを計画した。長野駅で列車を降りた頃に民宿から携帯電話があり、佐渡汽船は欠航決定ですという連絡。直江津港まで出かけたが、予定を変更して富山県高岡に出向き、世界遺産の相倉、菅沼集落を回った。
 三度目は11月7日からの予定であった。宿に電話したら、天気は荒れており、海は時化ているので宿の準備ができませんというつれない返事。
 四度目は、13日に宿に天気をたずねたら、まだ天気は荒れている、もう一日二日待てば納まるだろうという返事。そこで15日出発とした。
 朝方佐渡汽船の運航情報をみると△マーク、つまり出港が欠航かを検討中とあった。はて今回も行けるであろうか。中央西線の列車は紅葉後半の木曽路を抜け、長野駅から信越線の各駅停車に乗り換えて直江津を目指した。やがて空が晴れ妙高山の特異な山形が見えてきた。そのころ佐渡汽船の運航情報は、出港可能に変わった。 四度目のトライにして 、今回は佐渡宿根木集落へ行ける!。

信越線車窓,2012年11月15日
OLYMPUS  PENmini E-PM2,15mmF8,
ISO200,焦点距離,露出補正-0.3,f8,1/1000
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PEN LIFE518. 二極化

2012年11月14日 | Kyoto city
 日もとっぷり暮れた夕方と書きたいところだが、雨なのでガクンガクンと菅沼集落の辺りは冷え込んで暗くなる。各民家が、ライトアップされている。こんな暗さでも気にすることなく撮影できるのが、デジタル機材の世界だ。ましてアートモードのフィルターをかけているので、夕方の暗さなど全くわからない。
 短い滞在時間にできるだけ多彩な視点から撮影しようとするとき、やはり広角28mm~300mmまで撮影できるレンジの広いズームレンズは大変便利だ。これ一本で様々な焦点距離で撮影していることが、私の画像の添付データでわかる。
 撮影機材の世界は保守的で、相変わらずレンジ幅の狭いズームを標準レンズにしている例が多いが、あれでは私の場合、何の役にもたたない。私の手元にあるボディのオマケで着いてきた標準ズームレンズなどは、これまでに一度も使ったことがない。
 それより新製品の安価で薄いキャップレンズが意外に便利だ。PEN miniE-PM2に付けっぱなしだが、薄いのでコートのポケットに入る上に、結構活躍している。
 そういえば、新製品販売プロモーションでPEN miniとスマートフォンとの間でワイヤレスLANができる8GBのSDカードが届いたが、これはまったく役に立たない。カードは最大手の電機メーカーが製造したようだが、何を考えてこんなものを開発したのか首をかしげたくなる。スマホにカメラがついているのだから、わざわざ1600万画素の大きな情報を、無線LANでスマホに転送する必要性もないだろう。
 こんなものばかり作っているから、技術という視点でしか見られない日本の電気メーカーはやはりだめなんだなと実感する。開発するときの私達の使い勝手やモノライフを見てゆく視点が欠落しているのだろう。撮影機材も一つの製品に付き合っていると、ものすごく役立つモノと、全く不用なモノとに二極化されているようだ。
 さて、金曜日は天気予報も佐渡地方に久しぶりに晴天&雪とあり、4度目の正直で今週はなんとかゆけるだろう。佐渡宿根木、上越市高田と冬の日本海沿いの一人旅暮である。船待ちを考慮すれば三四日の旅だろう。帰りに大学で打合せというオマケまでついている。だが防水スニーカーも調達したし、4度目のトライともなると何故か旅が楽しくなるから不思議だ。

菅沼集落,2012年11月2日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO2000,焦点距離22mm,露出補正-0.3,f4.5,1/60,リーニュクレール
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PEN LIFE517. 雪囲い

2012年11月13日 | Kyoto city
 合掌造りの民家は、障子だけの建具で冬はどうするか、と言う答えがこれである。藁で雪囲いをするのである。これで室内は暖かいはずだ。まだ雪も降らないので半分ぐらいの雪囲いだ。冬が近づくと屋根まで藁が積まれ、完全に藁で覆われた民家になるはずである。長らく住みこなしてきた棲み手達の智恵だろう。
 さて菅沼も家に灯りが灯るぐらいに暗くなってきた。さて帰ろう。
 ところで、今日も佐渡の民宿に電話したが、今は天気は荒れていますという返事。なかなか宿根木に出かけられる天気ではない。天気が悪いと民宿の準備ができないのでお引き受けできないというつれない返事だ。天気が安定しないと泊めてくれなさそうだ。
 佐渡の帰りには、昔の高田の街でも見てこようか。雁木(もちろん現代の仕様なのだけど)だけでも14 kmあるという。PENを道連れにした一人旅の気楽さであるが、日本海の天気だけは荒れている。予報では曇りそして雪である。

菅沼集落,2012年11月2日
OLYMPUS OM-D E-M5,M.ZUIKO DG14-150mm.F4.0-5.6,
ISO2500,焦点距離18mm,露出補正-0.3,f4.2,1/60,リーニュクレール
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