美国:左側に堤防があるが雪は堤防の高さまで積もっている。そのままあるくと海へ落ちるよ。
小樽市街:屋根から落ちる雪に要注意。この頃耐水用ブーツが必須。
雪のある風景はインパクトある観光資源だが、どこも空いている。特に寒波の来ている時ほど感動ものだが、やはり予めの計画と、ホテルに戻ったら銭湯で暖をとり、地酒で暖まりたい。私流の小樽・積丹の旅程をメモしておく。あわせてフィルム機材のデジタル複写方法についてまとめておく。
旅程
2月28日〜3月4日(3泊4日)
小樽に雪が降るのは1月〜2月。12月は降る年と降らない年がある。
往復pesch:この時期超格安チケットが前年に発売される。撮影機材を加えると預け入れ荷物になる。朝一便でゆき、最終便で帰ると4日間フルに使える。
小樽の街を旅の足場にした。ホテルはどこでもよいが私はオーセントホテルの連泊とした。商店街の中にあり銭湯やサウナがついているのがベスト。筋向かいにローソン、隣にドラックストアがあり、繁華街隣接なので食事は便利。尚ゲストハウス・リトルバレルはシャワーしかないが、近所に遅くまでやっている神佛湯(定休月、家族風呂は定休日無し)がある。銭湯が夜遅くまで営業しているこちらも安価で使い勝手がよい。銭湯に入ってから宿にゆくのがお勧め。
逆に運河沿いのホテルは避けたい。まず夕飯が運河沿いのお店と限られてくる。繁華街まで少し歩く。それにホテル内に銭湯があっただろうか?。冬は外から帰ると、その足で銭湯だよ。
積丹半島の冬の交通は、北海道中央バス。12月〜3月間は半島先端の神威岬までバスは行かない。ただし手前の集落である積丹余別までは冬でも1日2往復程度のバスがある。私は美国から先は山沿いの道になり余別の街に古い建築がないので美国往復とした。美国行きは概ね1時間に1本のバスがあり、小樽駅前からの所要時間1時間20分。詳しくはバスの時刻表が参考になる。尚土日はバスの本数が少ない。濃霧で運休することが今年の冬に1回あったと聞いたが、雪で運休することはない。頼りになる。
レンタカーもあるが、私は雪道の走行経験がないし、雪に突っ込んだとき脱出するのも面倒なのでパス。四駆のパジェロでも雪を巻き込めば動かないよ、という青森県人の話を聞いていたからだ。
美国の黄金崎展望台は、冬季は雪のためあがれない。もちろん強引な向きにはゆけなくもないがお勧めはしない。美国のお昼はセイコーマート近所の食堂「やまとみ」が11時から営業しており不定休。寿司屋はやっているように見えない。旅館は冬季全て休業。美国のバス停に観光センターが足場になる。吹雪いているときに外を歩けるのは2〜3時間が限度。それ以上だと冬山の装備が必要。
余談だが、こんな話をギャルにすると、私もいきたーーいとなる。といって連れていったら雪の中で自分の写メを撮ってもう帰ろうよとなる。目的が違う異邦人と心得え、絶対につれていってはならない(笑)。
フィルムネガのRAW画像によるデジタル複写方法
モノクロフィルムを使う理由は、デジタルよりラチュードが広く滑らかな階調が得られ、そして粒状感があることだ。そこで、以前にも書いたがモノクロフィルムをデジタル画像にする方法を再掲しておこう、自分の物忘れ防止のためにも・・・。
1.機材(括弧内は私が使用している機材)
○フルサイズデジタル一眼レフ(ニコンDf)
○マクロレンズ(AiAF MicroNikkor60mm/F2.8、近接距離:等倍)
○スライドビュワー(FUJICOLOR、機材と同調すればストロボも可能)
★フィルムデジタイジングアダプター(Nikon ES-2)
★ストリップフィルムフォルダー(NikonFH-4)
★印がついたものは必須。現在ニコン製のみ入手可能。ニコンのマイクロレンズのフィルター系は62mm。従ってアダプターはレンズにそのままつけられる。
なおセットになったニコンフィルムデジタイズアダプターES-2(22,000円)が発売されている。他社製のフィルター径が異なるマクロレンズを使う場合は、ステップアツプリングやエクステンションチューブを使用し、ES-2の口径にあわせる。尚APSサイズ以下の機材の撮影素子は小さいので、エクステンションチューブを複数つなげて鏡胴を延ばす必要がある。私のオリンパス機材のプログを参照のこと。
2.撮影時の機材の設定
○画質モード:RAW
○ホワイトバランス:AUTO
○ピクチャーコントロール:スタンダード
○絞り優先:絞りF8〜F11
モノクロフイルムをカラーで複写するのがポイント。
(パソコンでの加工)
3.adobe Lightroom classicに取り込む
「ライブラリー→現像→基本補正→ホワイトバランス設定のスポイトアイコン」でパーフォレーション部をクリックする。
この作業はネガの地色を消す目的でおこない、カラーフィルムでは必須の行程。モノクロフイルムでは、ネガの状態で、この行程を、するかしないかを、判断してもよい。
図1.ネガの地肌の色があれば削除する
図2.デジタル複写した状態
図3.ネガデータがlightroomに呼び込まれた状態
point!→図4.トーンカーブ直線の端部をつかんで上下に動かし傾斜を逆にするとプリント画像に変化する
1枚をプリント画像に設定したらLightroom、自動補正をクリック。
次は1枚の設定を他の画像にも適用する。
ライブラリー画面→全ての画像を選択する→設定を同期
これで全部の画像がプリント画像になる。
→書き出し
ファイル名などをつける画面が出てくるので、名前をつけパソコンHDに書き出すと、Macであれば、ピクチャーのフォルダーにファイルができていてプリント状態のデータが全て納まっている。
尚、Lightroomでフィニッシュまで大量の画像を一度に補正できる利点はあるが、設定が面倒なので私は、photoshopへもってゆき、ここで補正をしている。以下にこの手順をメモしておく。
4.Photoshop2020で使用するファイルを開く。
「イメージ→画像の回転→角度をいれる(通例0.2〜2°程度の小さな傾きである)」で画像の傾きを直す。
「ツールバー→イメージ→自動トーン補正、自動コントラスト、自動カラー補正」をクリックすると画面が変化してプリントできる状態になる。
「コピースタンプツール」で周辺の色を記憶させ画面上の傷やゴミの映り込みを消去しておく。
「ツールバー→イメージ→色調補正→レベル補正」で、入力レベルのグラフが登場する。
「グラフ下段の左ボックスに5〜30の間の数値」を入れると黒がしまってくる。数値はプリントデータの状態を見て判断する。
「ツールバー→フィルータ→シャープ」
「ツールバー→イメージ→画像解像度→1024dpi」gooのアップ解像度である。
図5.全ての操作を終えた状態
5.フィルムと現像について
35mmモノクロフィルムはKodak TRI-X400、36枚撮りを使用している。高感度フィルムであり粒子は粗いのが特徴。価格は898円/本。その他のフィルムはアマゾンに多数ある。
フィルムを使うと現像は、機材や薬品を調達し技術を磨いて自分でやるか(高校の時私はそうしていた。結構綺麗に仕上がる)、あるいは現像所(プロラボ)に出す。但し現像所は選びたい。私は、東京の写真弘社を利用している。本日時点の現像料金は税込み価格で900円/本、増感現像は450円/本増し。尚ヨドバシなどもフィルム現像を受け付けてくれるが、最後はFUJIの現像所送りとなり大変高く遅い。であればレターパックを用いて現像所へ直接送ったほうが安い。
6.あとがき
そんなわけで、フィルム画像は印画紙にプリントすれば、パソコン画面よりはるかに綺麗。フィルムは高いので乱写はではない。そこで画像を取捨選択したり、1枚の画面に被写体をどのように構成するかの感性、さらには結果がすぐに確認できないので、現場の光を読みながら結果を予想できる感性が必要。そんな風に感性を働かせる場面が実は、大変多い。
明日から、「小説:小樽の翆」に戻ります。