夕べの夜半は、京都が激しい雨と雷雨の天候だった。天気図をみると本州、それも京都の真上にばっちり梅雨前線が停滞し1010mbの熱帯低気圧まで来ているようだ。それが南の空気を運んできているのだろう。座っていても汗が噴き出しそうなぐらい湿度が高く蒸し暑い立派な梅雨の季節である。
さて統計局の世界統計で先進20カ国のexcelデータを集めて眺めていた。2015年では、人口増減は日本とロシアが低減傾向の他は微増で各国とも大差ない。国内総生産をみると日本、韓国、サウジアラビア、USA(最大値)、カナダ、イギリス、イタリア、ドイツ、フランスがオーストラリアが高い値を示している。実質経済成長率では、インドが最も高く、前年比では日本は高いのだけど前年度が低かったので数字のあやだろう。失業率でみると最多は南アフリカが最も高く、次いでイタリア、フランス、トルコの順である。消費者物価指数ではロシアが最多で日本は最も低い。国際収支では中国が最多で、ロシア、イタリアと続き、日本もこれに準じており、アメリカはブラジルに次ぐ大きなマイナス値であるから、トランプ大統領が貿易保護政策に走る裏付けとなっている。この統計から各国の概要がわかるのだが、さて成長国はインドねぇー、投資しても見返りのないインドが成長が高いのか。ただわかることは先進20カ国は、各国のバラツキがその国の属性をしめしているとは思われるが、ある種一定の水準をどこの国も維持しようとしていること。その20カ国の中で世界経済が回っている。
これだけじゃわからないので、いくつかの指標を抜き取って主成分分析をしてみた。3Factorを抽出し累積寄与率75.69%は意外に高い。バリマックス回転後の成分行列をみた。
Factor1は、+側に輸入、GDP、輸出総額の順、-側に鉱工業生産指数、国際収支、失業率が並ぶ。これらの項目を絶対値とする物差しの意味はなんだろうか。国内総生産が上がれば余剰分を輸出に回せるというのは市場経済だし、鉱工業の生産が落ちれば失業率は高くなるから、ずばり生産性なのだろう。
Factor2は、+側に実質経済成長率と人口、-側に1人当たりのGDPと失業率が並ぶ。実質経済成長率と人口は関係性があるし、国内総生産と失業率とも関係性がありどちらも人間が介在しているから、労働者の働き加減をはかる物差しとすれば、労働効率性
Factor3は、+側に国際収支、-側にGDPと鉱工業生産指数が並ぶ。国際収支とGDPとが対局にあるから、国内総生産と国際収支を絶対値とする物差しとすれば、国内経済と国際経済とのバランスを測定する物差しらしい。内外経済バランス性と呼んでおこう。
つまり世界経済の3/4のことは、仮に私が命名した生産性、労働効率性、内外経済バランスの3Factorで語れるということになる。次に私が関心があるのは、国の類型化である。これはクラスター分析をしてみるほかないな。次の機会に。
京都市五条橋東
Canon EOS1DsMark3,EF50mm,F1.8,ISO400,f/8,1/50