Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

EOSな日113.  世界経済の多変量解析

2017年06月30日 | Kyoto city

 夕べの夜半は、京都が激しい雨と雷雨の天候だった。天気図をみると本州、それも京都の真上にばっちり梅雨前線が停滞し1010mbの熱帯低気圧まで来ているようだ。それが南の空気を運んできているのだろう。座っていても汗が噴き出しそうなぐらい湿度が高く蒸し暑い立派な梅雨の季節である。

 さて統計局の世界統計で先進20カ国のexcelデータを集めて眺めていた。2015年では、人口増減は日本とロシアが低減傾向の他は微増で各国とも大差ない。国内総生産をみると日本、韓国、サウジアラビア、USA(最大値)、カナダ、イギリス、イタリア、ドイツ、フランスがオーストラリアが高い値を示している。実質経済成長率では、インドが最も高く、前年比では日本は高いのだけど前年度が低かったので数字のあやだろう。失業率でみると最多は南アフリカが最も高く、次いでイタリア、フランス、トルコの順である。消費者物価指数ではロシアが最多で日本は最も低い。国際収支では中国が最多で、ロシア、イタリアと続き、日本もこれに準じており、アメリカはブラジルに次ぐ大きなマイナス値であるから、トランプ大統領が貿易保護政策に走る裏付けとなっている。この統計から各国の概要がわかるのだが、さて成長国はインドねぇー、投資しても見返りのないインドが成長が高いのか。ただわかることは先進20カ国は、各国のバラツキがその国の属性をしめしているとは思われるが、ある種一定の水準をどこの国も維持しようとしていること。その20カ国の中で世界経済が回っている。

 これだけじゃわからないので、いくつかの指標を抜き取って主成分分析をしてみた。3Factorを抽出し累積寄与率75.69%は意外に高い。バリマックス回転後の成分行列をみた。

Factor1は、+側に輸入、GDP、輸出総額の順、-側に鉱工業生産指数、国際収支、失業率が並ぶ。これらの項目を絶対値とする物差しの意味はなんだろうか。国内総生産が上がれば余剰分を輸出に回せるというのは市場経済だし、鉱工業の生産が落ちれば失業率は高くなるから、ずばり生産性なのだろう。

Factor2は、+側に実質経済成長率と人口、-側に1人当たりのGDPと失業率が並ぶ。実質経済成長率と人口は関係性があるし、国内総生産と失業率とも関係性がありどちらも人間が介在しているから、労働者の働き加減をはかる物差しとすれば、労働効率性

Factor3は、+側に国際収支、-側にGDPと鉱工業生産指数が並ぶ。国際収支とGDPとが対局にあるから、国内総生産と国際収支を絶対値とする物差しとすれば、国内経済と国際経済とのバランスを測定する物差しらしい。内外経済バランス性と呼んでおこう。

つまり世界経済の3/4のことは、仮に私が命名した生産性、労働効率性、内外経済バランスの3Factorで語れるということになる。次に私が関心があるのは、国の類型化である。これはクラスター分析をしてみるほかないな。次の機会に。

 

京都市五条橋東

Canon EOS1DsMark3,EF50mm,F1.8,ISO400,f/8,1/50

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EOSな日112. 日経流通新聞

2017年06月29日 | field work

 モノクロ画像をデスクトップにストックしておいたら、カラー画像に心引かれる気まぐれ気分。といって最近のカラー画像はそれほど手持ちがない。とりあえず大阪の路地で。梅雨のさなかなのだろうけど、あまり雨が降らない京都である。湿度が高く蒸し暑い日が続くようになった。

 ブログの復旧工事も2/3まで済むと最初は絶望的な気分だった心も落ち着く。早く平常のペースに戻りたいと思う。1日100アップ後24時間のブランクという制約が悩ましい。

 話題は変わるが日経流通新聞をみると、16年度の小売業調査結果が掲載されている。営業利益額トップは、セブン&アイ・ホールディングス3645億、次いでイオンが1847億、ファーストリテイリングが1272億と上位3位までを占めている。売上高でみればいずれも1兆円を超える企業である。かっては小売業の花形であった百貨店は高島屋が340億で15位に登場する。もちろんそれはローソンやヤマダ電機やトンキホーテや良品計画よりも下位である。

 同紙は大型スーパーの淘汰期と解釈している。そのために大型スーパーは生き残りをかけて本屋を設けたり、シニア向け健康イベントを行ったりと必死の営業を紹介している。すでにコンビニエンスストアより営業利益額の低い大型スーパーであるから、早晩これも小売業の上位にはいられない。

 というのも新しい傾向として通販のAmazon Japanが売上高で1兆円企業となっていおり、前年比で通販系企業の売上高は11%の伸びを紹介している。私も随分自前で撮影機材をネットでオーダーして大学へ届けさせた。大学の事務員は大変便利な受け取り係なんだ。届くと私のメールボックスに入れといてくれるのだよ。いまだから言うけど(笑)。

 だから昼間家が留守なら自分がつとめている企業を使えばよいのだ。私はそのままデジカメを受け取りリュックに詰め沖縄へダイビングに出かけたこともあった。昔はそれでゴルフバックを会社宛におくったりしていたのではなかったか。もっといえば夕飯のおかずを夕方会社に届けさせ、それを持参して家に帰るというのも時間の節約になる。その方が社会的ロスを減らし合理的だと思うな。ただし持ち帰れる大きさまでだけど。といってそれは会社の私物化とは意味が違うのである。むしろホテルと同じ役割だと思われるけど。私という人間は、どこにいても私という人間でしかないのだから、会社の人間などという概念は本来存在しない。企業は私という人間の時間的契約に基づく拘束料を支払っているに過ぎない。そういう認識を捨てたら奴隷ですかね。

 さて何の話を書こうとしていたのか忘れてしまった。

 

大阪市天満橋駅

Canon EOS1DsMark3,EF50mm,F1.8,ISO400,f/8,1/30

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PEN LIFE1445. 記憶をよびおこす鍵

2017年06月28日 | Kyoto city

 6月か・・・月並みだけど紫陽花でも。やはりこの花は雨の時が綺麗なのだし、もう30年ぐらい前にみた箱根登山鉄道沿線の紫陽花がいまでも思い出される。霧で風景がかすんでいたことも記憶にある。なんだかんだといって楽しい時代だったのだろう。

 ブログの復旧工事も2/3位は終わっただろうか。過去ログ画像をみていると当時の様々なことが思い出される。過去を振り返るのに調度よい時なのだろう。

 例えば、赴任した当時はそれほどの感慨もなかった名古屋も、いまでは懐かしく思い出される街になった。思い出はいろいろあるが、なかでも飯田街道をプリウスで毎日のように走っていたことが記憶に新しい。大学から幹線道路を走り猿投グリーロードの途中から田舎道へおりて、ダム湖や小さな集落をいくつも抜け、そして飯田街道に出ると曲がりくねった道が幾重にも続き、伊勢神峠の古いトンネルや稲武の街を抜け、再び山奥へはいり相羽地区の複数の集落を抜けるとようやく本格的な急勾配の山道となり治部坂高原である。眼前に山の連なりがドンとそびえている。さらに山に分け入って急勾配をかけあがると標高1100mの治部坂峠である。晴れた日に峠のレストランからは南アルプスが見えていたし、冬は突然の雪で慌てて峠を後にしたこともあった。

 もう一つ思い出されるのが、新幹線通勤で往来した名古屋と京都の間の車窓である。季節によって天候によって同じ風景もドラスティックに変わり、その様子をこまめにそしてあきるほど撮影していた。それはこのブログにも相当数アップさせている。

 どちらも観光地というほどのところではない。だがそうした画像を振り返ると、当時の関心のありようや意気込みや仕事や生活の様子などが背後に感じられるて思い出される。毎日京都と名古屋を往復しつつ長野県まで日課のように足を伸ばし、そして通り過ぎた風景はちゃんと記憶の中に残されている。そういう風景をいくつも持ってきたのは幸せでもある。風景は、仕事や生活と一体となりこれまでの記憶を呼び起こす鍵なのだろう。

 

京都市木屋町通

OLYMPUS E-M1,M.ZUIKO DG17mm,F1.8,ISO200,f/11,1/100

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PEN LIFE1444. 人体

2017年06月27日 | Kyoto city

 目の前を歩いていたギャル、シャッターを押していた。通勤途中に和菓子屋へ立ち寄るのか。通例和菓子屋は、この時間だと和菓子を制作中だと思うが、にもかかわらず店は開いている。

 余談だが、こういう体型はクロッキーにしやすい。というのも裸型が見えやすいからなのだが、別にスタイルがよいわけではなく大きな骨盤と太めの腿がいかにも少し古風な平均的日本人体型を感じさせてくれる。だから平均的日本人体型の女をモデル用に無理して脱がせると悲惨。ああっ、みなきゃよかったと後悔する。あっっ!、いいです!、というわけにはいかんでしょう。脱がせてから後悔するともう遅い。女は全部が全部格好がよいわけではなく、半分ぐらいは日本人体系を引きずっている。実を言えば人体って実はあまり格好がよくないのですね。

 さて毎週水曜日はクロッキー教室。書くごとに下手になってゆくのは、やはり人体の骨格や筋肉を忘れているからだろう。特に骨盤、つまり腰がかけない。勉強のために人体骨格のモデルでも部屋に置いておこうかと思ったが、ちとグロテスクすぎてインテリアの置物としては難しい。

 だが人体の全身はもとよりあらゆる部位まで模型で販売されている。当然adobe stockの中には人体骨格の画像データが有料で存在する。湿布薬の解説などで人体に背骨の骨格などをオーバーレイさせるでしょう。それに人物のイラストを描くのには、人体の骨格や筋肉がわかっていないと描けない。だから最近の人物描写は結構リアルだ。クロッキーは2次元だからクロッキーのポーズに合わせて動かせる3DCGソフトが欲しいね。もちろん動物だけではなく恐竜だってある。ティラノザウルスなんかどうやって復元したのだろうか。

 そんな面倒なことをするなら、モーションピクチャーを使えばよいではないかということになる。だがそれは人体の外形情報だ。大学にもおいてあるのだが、人間の動作をトレースできるけどどこか空気枕のようであり、骨ががはいっているガシッとしたリアリティは少し難しいなと思っていた。動作が似ているだけではあかんのですよ。やはり骨が入っているというがっしりした人体が人間をより人間らしくみせるわけです。最近の3DCGは、そこまで要求されると思うな。というのも人間の眼は、見えないところまで無意識のうちに見てそして感じているのだろう。

 

京都市大黒町通

OLYMPUS E-PL1,LEITZ ELMARIT28mm,F2.8,ISO200,f/11,1/160

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PEN LIFE1443. 健康な体づくり

2017年06月26日 | Kyoto city
 さてブログの復旧工事も半分は超えた。gooは1日100ブログアップさせると24時間待機となり、効率が悪いがこれはいたしかたない。そしてFBとの連携を外さないのには理由がある。それは1日分の100ブログをアップさせるとFBの画面で、順番や、画像の欠落、重複投稿などをチェックするためにリンクさせてある。gooではいちいちファィルをあけなければならないが、FBだと一覧でチェックできるので作業が容易なのだ。つまり私の作業のためにFBにリンクさせている。お友達は嫌気がさしているだろう。ごめんね。
 さて毎日散策で同じ方面の道を歩いていると地区の空間的な構造がわかってくる。当然どの道に何があるかということもわかってくる。わかると次の段階は飽きてくる。当然撮影する意欲も失せる。街歩きはファーストインプレッションに生命力があり、何回も地道に同じ道を通うなんていう意識は、私にはない。それじゃ他の場所と思うが、大体は歩いちゃった。ようは体力回復とマッサージ屋に通うために散歩しているのだから、肩こりが落ち着くまで、まだしばらくこの道を通うのだろう。
 大学を退職すると終日Macの前で好きなことができると喜んだ。だが実際やり始めると3週間後に体調不良になった。1日中仕事をしていたら、体全体が堅くなり、肩こりがきつく、生きているのがしんどかった。もちろんダイビングところではない。そこでマッサージ院を探しはじめた。最初に暗示的マッサージ院に遭遇し、それじゃ私の場合はなおらない。ようやく七条に健康保険が使えるマッサージ院をみつけ日参することになった。週6日開院しているのもありがたい。毎日通うと先生も、こちらの体の状態がわかってくるようであり、ポイントに力を入れて効果的なマッサージをしてくれるようになった。マッサージというのは一週間以上通う事が必要なんだということを痛感した。
 それと京都アクアリーナで週1回水泳である。1回とはいえ400mm位は泳いだり歩いたりしているので良い運動になる。来月からは水中エクササイスの教室も申請し、総じて週2回の運動プログラムで体力の回復をめざそうというものだ。
 通勤というのは、結構体力を使っていて体の健康にプラスしていたんだと思った。それがなくなると意識的に運動することが必要になる。ようは何をやるにしても先ずは健康な体づくりが最初に必要なのだということに気がついた。
でっ、健康と芸妓さんとどんな関係があるかって、・・・もちろんないよ!、そんなもん。

 
京都市宮川町 E-PL1,LEITZ ELEMARIT28mm,F2.8,ISO800,f/11,1/100
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EOSな日111. 煙草から国家の政変

2017年06月25日 | Kyoto city
 先日夜伏見の道ばたで煙草に火を付けようとしたら、背後からか細い声で「京都は路上では禁煙でっせと」と聞こえた。これが大阪人なら「こらー!、あんたアホちゃうか、ここ煙草吸えへんでーー」となるだろう。京都人の物の言い方は優しいなと思っていた。まあそんなことに感心している場合ではなく、市の広報を調べたら確かに京都市は路上喫煙をやめましょうと政令で定めている。ただし、指定区域以外では罰則規定はない。あら、うちしらんかった。
 まあそういう世知辛い時代であり、街から煙草屋が激減している。老人達の小遣い稼ぎにはよい商売なので、私も努めて煙草屋で買うことが多かった。だが銘柄を変えニコチン0.1mgの一番軽い煙草にしてから、圧倒的にコンビニ買いになった。少数銘柄だから煙草屋では置いていないことが多い。
 それはさておき、最近個人の生活に行政が何かと口を出す機会が増えたように思われる。もちろんそれはマナーの問題であって、本来は政令で規制するものではない。
 煙草には63.1%の税率がかけられているが、関連して思うのは、昔に比べると世帯ベースで支払う税金が大きいという実感がある。国税と地方税に消費税まで加わって、さらに株やファンドの配当はきっちり2割の配当所得課税がかけられているわけだから、随分世帯ベースで徴税率が高いというのが実感ではなかろうか。
 さらに株式会社で利益が出れば、34.62%と世界第二位の法人税率である。だがこちらには、制度的に二重課税廃止の恩典がある。つまり持ち株会社にして子会社からの配当金には課税されないという制度になっている。したがって大企業ほど支払い税率が低い。企業から徴税できなければ世帯から徴収しようではかなわんなあと思う。このあたりが今の経済常識だろうか。
 歴史的にみれば、国家が安定してくると税率が次第に高くなってくる。さまざまな行政サービス、最近では軍備もあるか、それに市民の要望も多々ある。これに応えるために資金が必要になる。税率が高くなり出すともう停まらないというのが歴史が教える構造である。それが収入の過半を超えつつさらに徴税し続けると、暴動や革命が起き国家が転覆する。つまり政変だ。そして新しい政府ができたり、隣国に接収されたりして歴史は動いてきた。こうした時系列的にみると歴史的な構造というのは今もあまり変わっていない。
 煙草から国家の政変まで話が飛んでいった。

京都市大黒町通
EOS1Dsmark3,EF50mm,F1.8,ISO200,露出補正0,絞りf/11,1/60
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番外編291. 彩度の高い色

2017年06月24日 | Kyoto city

 画像は、京都五条東の古民家群。道の両サイドにこれだけ古民家が並ぶと迫力がある。これぐらいの風景が残っていて京都だと思うが、多くは点在する風景に変わってしまった。つまり日課であるEOSをかついでいつもの散歩とマッサージに出かけた。もう空がどんよりしていて暑く夏の京都の空である。標準レンズを付けたEOSでは撮影できない風景をiPhoneがフォローするシステムは便利だ。撮影データをみるとISO20!なんてホントかなぁーと思われる。

 今日の散歩でEOSのバッテリー低減値は6%であった。海外のフィールドでは、バッテリーの持ちがよいことが前提条件であることを昨日のブログで書いた。現在の撮影機材でバッテリーの持ちがよいのはEOS1シリーズとニコンDの一桁シリーズしかない。よって選択肢は限られてくる。すでに北アルプス涸沢ですら自家発電だから、電気などわけてはくれない。一週間構えて撮影するならバッテリーの長持ちすることが必須になる。だからエベレスト登山隊のように2ヶ月ぐらい山ごもりする場合はどうしているのだろうか。1gでもへらしい登山家のためには、手回し式の小さな発電機にUSB端子があるので、これと通信と兼用できるiPhoneやiPadシステムだったりするかもしれない。そう考えると撮影機材の存在理由が薄れてくる。そんな存在理由のなくなりつつある撮影機材3システムが3つのトランクにはいっている。そう考えるといささか悲しいシステムである。

 デジタル機材は彩度の高い色が好きである。実際EOSも着物レンタルのコスプレは実に鮮やかに写し取ってくれる。だがそんな鮮やかな被写体は京都では限られており、総じて彩度の低い街なのだ。つまり地味!。そんな地味な街に暮らしていると彩度の高い街にあこがれる。それに能面のような表情の少ない日本人は撮っても面白くないし、通俗的で何かと教条主義的辛気くさがあるので撮影していてもうっとうしいのだ。それじゃ知的刺激がない。そこはやはり海外だろうと思われる。さて観光地化されておらず民族衣装が綺麗で人物を平然と撮れる国はどこだろうか。そうかインドの地方都市・・・があったか!!、あるいはアフリカか・・・。EOSは彩度の高い色が好きなんだ。

 

京都市五条東

iPhone,ISO20, 焦点距離3.99mm,露出補正0,f/1.8,1/1389

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EOSな日110. ターメルラーン

2017年06月23日 | Kyoto city

 今日は宅急便が来るので午前中は家にいなければならない。交渉して午前中の拘束ですんだが、最初は終日いてくれという要請だった。一体あの人達は何を考えているのだろう。いまの夫婦共稼ぎが当たり前の時代で終日いてくれとはどういう無神経なのだろう。そんなわけで朝の散歩はなし!。

 気晴らしに夕方EOSをかついで六原界隈をあるいた。なぜかEOSには標準レンズがよく似合うと個人的に思っている。EOSは何を撮ってもきちんと露出を旨く合わせてくれる上に、余計な機能がついていないので大変使いやすいフィールド機材だ。写真の教科書のように、明るいところと暗いところを測定し真ん中の値に設定するというわけでもないようだ。それに標準レンズは、考えてアングルを設定しなければならないところが個人的には性に合っている。それにバッテリーの持ちがすこぶるよい。電気はあっても家電がなければコンセントがない村など地球上には数多い。多分節約気味に写せば一週間は電気がなくても大丈夫である。そんなフィールドを想定するとバッテリーの持ちの良さは必須なのである。

 EOSを振り回しながら街を徘徊していたら、五条坂の裏に古民家の本格的な連なりを発見した。今までこれは私も知らなかった。なかなか見事だし、路地奥に廃屋もあるではないか。この廃屋は、建築の作り方からすると質素なので多分窯元の職人さん達の住まいだったのだろうか。それでも今の戸建て住宅やマンションよりははるかに上質な土壁である。土壁が崩れ木舞が露出している。こうなるともう壊すしかないのだろう。

 ところで私は昔から突然おきる体調の変化があって、まず急激にお腹が空きフラフラになる。つまり血糖値がグーーんと下がってくる状態。回復方法は甘い物を食べること。ドラえもんの好物であるどら焼きなんか最高なんだけど、あたりにそんな店はない。六原のスーパーでもみかけない。セブンイレブンでも扱っていない。ちゅうかフラフラで探す気力がない。フラフラになりながら松原通の坂を下りていった。ここは京都だ、どこかに和菓子屋があるはずだと念じつつ、そしたら宮川町の近くに和菓子屋があったではないか。どら焼きはないので普通の最中、それに水無月も・・・。うーーん旨い!。叔母半が冷たいお茶を出してくれた。そして即回復したのである。

 昼間から動いていた、蒸し暑かった、体力が消耗されている、だから急激にお腹がすいたのだろう。もちろん私は辛党だから甘い物なんか昔から食べない。和菓子なんか興味の対象外であった、これまでは・・・。

 だが最近三時に近所の和菓子屋でイチゴ大福・・・もう季節ではないか・・・どら焼きを調達する。やはりデスクワークには甘い物が必需品でなのある。おかげでどら焼きの旨いのと並の区別ぐらいはつくようになった。まあその程度なら誰でもできることだけど。

 どら焼きで思い出したのだが、某著名なプロダクトデザイナーがデザインした大学の校章をどら焼きに入れた人文社会学部の先生がいた。まあなんでどら焼きが選択されたかはわからないが、ほんまに文化系のセンスは好きになれまへんな。イコール文化系嫌いにつながるのだけど。

 文化系で思い出したけど、我々の仲間で酒飲もうというお誘いが文化系の人間のK君からあった。いくよと返事をして、さて何時にゆけばいいのか。時間を尋ねたがいっこうに返事がない。ついたら飲み会は終わって、じゃあというので我々の仲間が二次会を開いてくれた。でっ、「だめだよK君を信じちゃ、あの人そういうことまったくだめなのよ」と笑われた。K君って同志社出身なのにさ。まったくもう頭がターメルラーンなんだ(笑)。

 

京都市五条橋東

Canon EOS1Ds Mark3,EF50mm,f/1.8,ISO200,露出補正0,f/4.5,1/50

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EOSな日109. 続・あじき路地

2017年06月22日 | Kyoto city

 京都も昨日は大雨、それがあがると湿度の高い蒸し暑さ、だから今日は少ししのぎやすい。いつもの散歩にでかける。松原通りから大和大路通より1本西側の通りをゆく。たしか通り名があったはずだが、Google mapには記載されていないところが、やはりイージーゴーイングのgoogleである。

 こういうとき、いまはないワラジ屋の地図がすべての通り名を網羅していたので、この地図をもって京都の街を徘徊したこともあった。調べると大黒町通とあった。大黒町通りには、路地が多いことは以前のブログでも書いた。そして世の中から隠れるように路地奥に住みお地蔵さんに導かれてあの世にゆく時間をまっている年寄りが達がいるのだろうとも書いた。

 だが実際にあじき路地へゆくと、今朝は路地からサイクリストのスタイルでばっちり決めた若者とすれ違った。すでに年寄り達はあの世にいっており、いまは若いクリエーター達が住んでいる。だからまあトレンディなライフスタイルの路地なのだ。もちろん建築群は綺麗に補修され綺麗に維持されている。

 隣が大黒湯という銭湯なのだが、朝の散歩ではシャッターが降りており全く知るよしもない。私は足下を煉瓦でかためた風呂屋の煙突をとろうと、あじき路地に入り込んだのだった。煙突はよい具合に撮れないから、まあ足下の井戸のポンプでも撮っておこう。使えそうだけど、使っている様子はなさそうだ。


京都市大黒町通あじき路地

Canon EOS1Ds Mark3,EF50mm,f/1.8,ISO400,露出補正0,f/11,1/15

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PEN LIFE1442. 低気圧通過

2017年06月21日 | diving

 梅雨前線と低気圧の通過で実に10日ぶりぐらいに、京都は台風下のような強い雨が夜半から降っていた。さていつもの朝の日課で散歩とマッサージだ。大降りの雨なので、山用の上下のヤッケに登山用のスニーカーをとりだし、撮影機材は防塵防滴のE-M1mark2だろう。雨の時こそ被写体にめぐまれる。都会はいつものように動き出した。足下を多いに濡らしい通勤族が通り過ぎてゆく。

 そうか撮影機材の選択基準に雨でも撮影できるという私なりの評価項目があったんだ。だから喉から手が出るほど欲しいPEN FをあきらめEM1Mark2にしたんだったし、EOS1Dsのシステムもそうした理由からチョイスしたことを思い出していた。というのも雨の時ほど民家は美しいし、中国雲南省のフィールドワークで大理から麗江にゆく途中の雨にぬれた家並みの美しさを思い出していた(ブログ2007-11-14)。あのときは雨用のしつらえがないフィルム機材EOS3とズームレンズで撮影していたから、たちどころにズームレンズが不具合を起こし、夜ホテルのスタンドで暖めていたら不思議に治ったという経験があった。およぞボロボロになるまで動いたEOS3だったが、私の道具ではないので大学のロッカーに置いてきた。後任の先生が来て、何これ!?、と不思議な顔をしただろう。中国の雨は砂混じりだから手強いでっせ(笑)。

 やはり中国の奥地に行くなら砂塵にも強いEOSだろうな。ロシアだったらオリンパスで十分。沖縄はダイビングだからオリンパスしか選択枝がない、といった具合に、フィールドワークで持参する機材のチョイスに頭が働いている。そのフィールドワークが最近ないのよね。ネガのデュープ用にニコンDfを大学に置いてきたが、モノクロネガがまだ残っているからもってくりゃよかった。レンタルで借りるか、だが軟弱都会派のニコンDfは、たわしにはその程度の使い道しかないので今ひとつ手を出したくない。  その中国も近代化が進み、Google mapをみると敦煌あたりまで団地がうかがえる。次第にフィールドワークにゆく対象が減ってゆくようでもある。

京都市五条橋東 OLYMPUS EM1,M.ZUIKO DG17mm/F1.8 ISO200,露出補正-0.3,f/11,1/250

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PEN LIFE1441. とりあえずアップさせて・・・

2017年06月20日 | Kyoto city
 ブログ復旧も100枚/日アップ、その後は24時間待機というサイトの制限下で日課のように進めている。10年間分の復旧作業をしていると、私の意識やライフスタイルの変化とか、別の言い方をすれば後悔とか悲しみとか希望とか愚痴とか、そういった私情を写真や文の行間に感じさせてくれる。だからブログの復旧をやりたいという意識と、やりたくないという意識とが交錯している。まあここは淡々と続けるほかない。というのもそれ自体がある種ある期間の私のなにがしかの記録でもあるのだろう。
 さて家の片付けでまだまだやらねばならないことが多い。どこかで踏ん切りを付けてダイビングに行こうともくろんでいる。昨日までは沖縄の南に梅雨前線があったが、どうやら北上してきそうだ。明日以降の京都の天気は、雨の日がでてきている。梅雨の始まりであるということは、沖縄は梅雨明けであることを期待したい。前回ダイビングしたのは3月の寒い日だったので、随分間が開いた。それじゃあかんというわけで、水泳教室に通い水には慣れていたけど、泳ぐのではなく潜るのだからどうなるかな。さてホテルがとれるかだよな。当然のことながらインバウンド状態が続いているのだろう。
 とりあえずアップさせ続きは夜にでも書こう。
・・・そう思いつつ書く気力がない。はよ寝よう。

京都市七条通
OLUMPUS PEN EPL1,LEITZ ELMARIT28mm,F2.8
ISO200,露出補正±0,絞りf11,シャッター速度1/125  
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PEN LIFE1440. 佐伯弘君の現代アート

2017年06月19日 | Kyoto city
 京都は、ここ一週間以上朝晩の冷え込みと、雲一つないほどの昼間の晴天と、夕方からの盆地特有の蒸し暑い日が同じように続いている。こちらも毎日散歩とマッサージにでかけ、100回ほどブログの復旧をするというなんとも同じ毎日が続いている。gooは1日その程度の数しかアップできないようだ。唯一違うのは、昨日家具が届いたのでここ2ヶ月半ほど混沌としていた部屋がようやく片付きだしたことぐらいである。先ずは歩けるスペースができた。
 今日は、散歩の帰りしなにロシアギジ島の研修でもらった、あのタマネギ型のドームの木製屋根瓦を画材屋に持ってゆき額装を依頼した。世界文化遺産の修復工事で交換された瓦なので、まあその部品というべきか。もちろん古美術品ではないので価値はないが、見ていると風雪に何百年も耐えた貫禄はありそうだ。それに世界文化遺産だから容易には手に入らない。市販の額では入らないので、少し工夫がいるようだ。さて四国の神社の神主の息子である佐伯弘君の現代アートのとなりあたりに飾るのがよかろうか。
 それにしても現代アートは京都の町屋の空間を凜と引き締めてくれて面白い事に気がついた。それならば、もう少し筑波大彫塑出身の佐伯君の現代アートを買っとけばよかった。というのも彼は、京都美山の茅葺き民家をアトリエにして制作し、やがてアメリカ人の奥さんと離婚し、ホアン・ミロ美術館のプログラムに参加しつつスペインのギャルと浮き名を流し、目下東京で地味にマッサージ屋なのである。もちろん昔も今も彼は無名だけど、やはり空間的にみるとよい作品だと思う。もう彼は制作はしていないだろう。アーティスティックな感性がひらめくのも永遠ではないのだ。
 やはり日常感覚でアートを楽しむ機会がもっと私たちの周りにあってもよいと思う。佐伯君の小品はわずか1万円足らずでアメリカへ渡航する費用に餞別代わりに購入したいきさつがある。ながらく大学のロッカーになげこんでいて、最近取り出して飾ってみたわけだ。
 現代アートをどうやって調達するかは、画廊なんか訪ねたら高いですし、無名の作家は画廊では扱いませんからね。だから、つてをたよりつつ探すしかないですが、でもそんな無名の現代アートでも部屋に飾ると結構冴えている。物を減らしてアートを増やしたいと思う。といいつつ自分の描いた作品もかざっているのだけど。私たちの普通の家だったら無名の作家で十分だよ。そんなオークッションがないかなと思う。
 

京都市下堀詰町
OLYMPUS EM1,M.ZUIKO DG17mm/F1.8
ISO200,露出補正-0.3,f/11,1/250
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PEN LIFE1439. 文化系嫌い

2017年06月18日 | Kyoto city
 Gooサイトをよく読むと、アップできる画像数が1000枚とあり、アップできるブログ数ではないようだ。ブログ数はセキュリティのため公表せず、しかも日によってその数が違うと解釈した。つまり私の場合は、フォトブログだから1000枚まで画像はアップできているが、ブログ数は公表されいない。復旧作業は大早く終わらせたいというのが私の考え方なので、一体そんなアップできる画像数になんか意味があるのか。知りたいのは、アップできるブログ数なのだが、WEBの解釈ではセキュリティのためらしい。まあ、やれやれだな。
 そんな経験をしつつふと思ったのが、最近肝心なことは書かない社会の気質なり風潮がありそうだ。それが実にまどろっこしく、そしてあまり役に立たず時間の無駄なんですね。そんな広告が毎日メールでやってくる。
 政治や経済、そして最近の新聞も同様だが、肝心なことは言わない、書かないの風潮が強い。だから新聞は読まないのだけど。
 そして芸術系あるいは工学系の私にとっては、文化系出身者に不信感を持っている。ようするに文化系嫌い。そもそも数値以外の論理で何が語れて、そしてここが一番重要なのだけど何が提案できるのか。プレゼンテーションの100ページの報告書に例えれば、最初の3ページぐらいが論理で、あとの97ページがすべて提案である。それぐらいの提案力が必要でしょう。
 それに文化系テーマでは科学研究費などもたいして取れない。そう思っていたら経済人も政治家も新聞記者も文化系出身者が圧倒的に多い。芸術・工学系の立場からいえば、明快さと提案力を欠けば、それは屁理屈かなぁー。なんでだろ?。あれって??
 ある会議で難題で紛糾し、強行採決して反対する人ハイ!、・・・5人ですか、よって、後は反対の意思表示がないので賛成と解釈し可決されました。つまり国会でもやる強行突破だ。まてよ!、賛成と反対と白票の3種類が会議にはあるが白票を数えてないじゃないですか。「白票は何票でしたか?」そう文化系事務屋にいったら、ロボットのように同じ台詞の繰り返しで、あれは記憶に残るほど笑えた。会議の議題自体はたいしたこがないのでどっちでもよい話だが、しかし文化系ロジックの限界をみているようだった。
 やはり数字で語らないとあかんでしょう。数字で語るといっても統計データを数字で説明するなんていう幼稚な話ではなく、傾向を数式で示したり、要因をファクターにまとめたり、数値的に類似性が強いものを分類したりといった具合にである。だから、いまでも多変量解析のSPSSが手放せない。といって今は出番がないが。
 話が飛びすぎた。もとにもどろう。
 さて画像は祇園の田中図子。これだけ狭いとどこを撮ってよいかわからない。この路地では、エルマリートのカラーも落ち着いていてよいが、やはりモノクロでしょう。

京都市祇園
OLYMPUS PEN EPL1,LEITZ ELMARIT28mm/F2.8
ISO200,露出補正-0.3,f/11,1/160.
 
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PEN LIFE1438. 空地

2017年06月17日 | Kyoto city
 さて1000枚/日アップできるスペックに変えたはずなのだが、100枚/日しかアップできないもどかしさのgooである。
 ブログ復旧作業も中盤に入り、それまでは時間の経過に沿ってテーマを立てていたのだが、この頃から複数のテーマの渡り歩きで書くようになってきた。一ヶ月に4テーマぐらい渡り歩いたこともある。そうなると復旧作業も面倒くさくなり、一つのテーマで復旧させ、はい!、つぎのテーマといった具合にテーマごとに進めないと画像の添付が混乱してくるからだ。目下クロッキーのテーマを復旧中なので多分裸婦がFBあたりに大量にリンクされているだろう。見ている人は何を考えているのかと首をかしげているかもしれない(笑)。といって閲覧者数が増えているわけではない。なぜそれほどまでに復旧にこだわっているかは、自分でもわからない。まあ過去ログギャラリーでも開催しているようだ。まだGoogleの検索設定は、していないので世の中には知らされていない。
 ブログデータを保存してあると豪語したまではよかったが、復旧作業をしているうちにストックしていない画像やテキストがあったりして、元からコピーせざるを得ない。iWebのブログがサーバーにアップされても、使える状態にならないのもいまいましい。やはりgooに乗り換えて正解だったのだが、いちいち古いiMacにデータを探しに行かなければならないという面倒なこともあり、復旧作業も一筋縄では行かないようだ。
 さて、ようやくgooも制限時間が過ぎたので本日分をアップできるようになった。最初に本日のブログをアップさせ、それから復旧作業という実に実にあほらしい仕事を黙々とやっていることになる。早く終えていつものペースに戻りたいと思う。
 今日の京都も朝晩涼しく昼間は暑い気候である。もう一週間こんな気候が続いている。ある種よい季候なのだけど梅雨がこない。梅雨前線は、また沖縄に戻ってしまったようだ。
 肩こりは毎日マッサージに通って平衡状態だ。気候を楽しむという発想もなく室内は混沌としている。もう部屋の整理に明け暮れる日々も終わりたい。つくりあげたシステムみたいなものが、ガタガタと崩れてゆくような気分だ。デスクの上には12プラグあるコンセントがでんと横たわっている。全部に結線すると実にむかでのようにグロテスクだ。なんでこんなに機器があったか。それに外付けHDが多数ぶら下がっている。つまりテスクの風景は混沌を極める状況なのだ。やはりデスクはペンとインクと上質の用紙だけが置いてある、そんな光景が一番よい。愚痴をならべつつの本日の画像でも添付しておこう。京都市内の空き地に惹かれる気分だ。

京都市六原
OLUMPUSEM1Mark2,,LEITZ ELMARIT28mm,F2.8
ISO200,露出補正±0,絞りf11,シャッター速度1/200
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PEN LIFE1437. ディープな京都

2017年06月16日 | Kyoto city
 マッサージに通う道は多々あり、今日は六波羅蜜寺の前を抜け七条へ出かけた。帰りは五条楽園を通り抜けた。五条楽園は、祇園や先斗町同様に歌舞練場を要し芸子がいたのではあるが、WEBによれば2010年に売春防止法で置屋や経営者らが一同に検挙され、五条楽園のお茶屋組合も解散とあり、以後廃業旅館が目立つエリアである。もちろん花街という表看板を下げながら遊女を置き売春の斡旋を最近までしていたとある。昔の花街はいずこも芸も身も売る遊興娯楽の世界だったと思うが。それが最近まで残っていたのがいかにも京都。裏事情は諸事あるので察するだけにして、私はいずれなくなるであろう三友をはじめとする建築の記録に努めるほかない。建築的には一見の価値があり、遊郭建築だから内部もそれなりの意匠がこらされていたはずだが、まれに見学ツアー企画をやっているようだ。
 現在唯一遊郭建築のキッチュなデザインが見られるのは、大阪市飛田地新地の百番という料理屋ぐらいだろうか。キッチュというスタイルもやはり奇をてらい独特の表現様式であり、およそ絵を勉強した人間からは下手くそと呼びたくなるのであるが、その下手さ加減も一つの表現様式となれば、そうはいってはおれない。やはり京都のキッチュも見てみたいものである。
 このエリアの中で、昔の遊郭と思われる建築が旅館に再生されている。そして白系外国人をしばしばみかけるようになった。もちろん純和風旅館なのであろう。そんな純和風旅館になりそうな建築が、実はこのエリアの中にはまだいくつかある。そんなディープな京都である。画像も雨戸の色が異色だ。やはり遊郭だったのであろう。まだ利用されていない。このあたりは日本純旅館街になりそうなところである。純和風旅館と日本料理屋、そして古民家のなかのバーやディスコなといった異色の空間を設えればだが。

京都市旧五条楽園
OLUMPUS PEN EPL1,LEITZ ELMARIT28mm,F2.8
ISO640,露出補正±0,絞りf11,シャッター速度1/125
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